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  映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン  Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには  Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue  の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪
寡作で知られるブラジルのシンガーソングライター Edu Lobo エドゥ・ロボ…は、けれども、その作品、アルバムのすべてに行きわたっている〈質 Quality 〉の高さから、ブラジルポピュラー音楽のレジェンドのひとりに数えられています ♪ Elis Rezina エリス・レジーナ や  Sergio Mendes セルジオ・メンデスに取り上げられたスタンダード“ Upa Neguinho ウパ・ネギィーニョ ” , “ Reza 祈り ” , スパニッシュ ( スペイン的≓フラメンコ的 ) なサウンドを感じさせる“ Casa Forte 要塞 ”…など数多くの名曲を生んでいます ♪ 私が個人的に忘れられないのは、ボサノヴァギターの神様… Baden Powell の世界的スタンダード・ナンバー“ Berimbau ビリンバウ ”を、彼が自身ギターと歌だけでカバーする映像を観たときに感じた衝撃です ♪ 今までに見聞きした…どんなカバーバージョンよりもはるかにスマートで緻密なコード付けとギターのバチーダ ( 爪弾き ) は、シンプルに〈凄い… ! 〉と思わされるのに十分でした ♪ 私が大好きなのは 1980 年のアルバム『 Tempo Presente テンポ・プレゼンチ』…♪ 自分もいつか、こんなトータルなサウンドイメージでアルバムをつくってみたい…と憧れます ♪ 歌手としても素晴らしく…その声と歌を存分に聴かせる 1995 年のアルバム『 Meia Noite ( メイア・ノイチ…〈真夜中〉の意味 ) 』でも、私の愛する珠玉の名曲 “ Candeias カンディアス ”を聴くことができます ♪
想像 Imagination …というのは、あらゆる芸術にとって、もっとも大切な要素のひとつだと思えます ♪ 日本語の場合、〈想像=創造 Creation 〉と同音異義語になっていることも、なにやら意味深に感じられます ♪ 作曲や編曲において、まずはなにより…この〈 想像する Imagine 〉ということから、すべての作業が始まります ♪ 亡くなった私の作曲の恩師が「いちばん大切なのは“ 楽想 ”…」だと話してくれたことや、 Mozart モーツァルト の半生を、まさに想像力豊かに描いた映画『アマデウス』で、主人公の  Salieri サリエリが Mozart の書いた楽譜を見て「書き直した跡がない…書く前にアタマのなかで出来上がっているのだ…」と言って感じ入るシーンを思い出しますけれども、自分自身のことで言うと…完成しているというよりは、想像できている大きなイメージ Image があって、それを現実の演奏のために楽譜などに落とし込む…というのが実際のところです ♪ 美術や文学の分野でもいえることだと思いますけれども、この…事前に〈アタマのなかにある大きなイメージ〉というのは、実際の音や演奏の限界を超えているようなこともしばしばで、それを泣く泣く…楽器や人間の演奏能力の可能性の制約のなかで折り合いをつけて具体的に表現する、というのが〈作リ手の仕事〉になるのだと思います ♪ この想像=イメージ Imagine をしているときは、なにものにもとらわれず…まるで全宇宙をかけまわっているような感覚にも似た、本当にこころからの自由を感じられる…とてもしあわせな(つらく、かなしい…こともありますけれども…)気持ちになります ♪ このイメージ Imagine が自分にとって〈いい〉と思えれば思えるほど…あとにつづく譜面書きやコンピューターなどによる作業の大変さにも、なんとかその仕上げにむけて耐えることができるのです ♪  ( とりとめのない話…作曲編曲編? )
Journey ジャーニーは USA を代表するロックバンド…♪  1970 年代の西海岸ロックサウンドを牽引するバンド〈 Santana サンタナ 〉から派生したグループで、ギターの  Neal Schon , キーボードの  Gregg Rolie を中心に活動… 70 年代後半にボーカルの  Steve Perry の加入を機にポップヒットを出し始め、スタンダードになる“ Open Arms ” , “ Separate  Ways ”などのヒット曲を生み出しています ♪ Journey は、私のもっとも早い時期のロック体験の 1 つと言っていい…中学生の頃の記憶と深く結びついています ♪ 1981 年…その素晴らしいオルガンのサウンドで長年バンドを支えたキーボードの Gregg Rolie  が Jonathan Cain と交代した最初のアルバム『 Escape 』のリリースにあわせた来日公演を中野サンプラザで聴きました ♪ ジャズ・フュージョンのフィールドでも活躍するドラムの  Steve Smith … そしてベースの Ross Valory  もふくめてバンドのアンサンブルは素晴らしく、その後の大躍進は十分に予想される…とてもいいライブだったのを鮮明に記憶しています ♪ そのアルバム『 Escape 』の冒頭を飾る“ Don’t Stop Believin’  ”での Neal Schon のギターの反復フレーズは当時のロックギターの教科書的なショーケースでした ♪ アメリカでは 1981 年当時すでにスタジアム規模でしかライブをしない存在だった彼らを 2000 人規模のコンサートホールで聴くことが出来たのは今ふり返ってもとてもラッキーで、日本ならではのことだったと思います ♪ 私が今でも大好きなのは、当時のライブでいつも最後に演奏していた 1980 年のヒット曲“ Any Way You Want It お気に召すまま ” での華麗なロックコーラスサウンドです ♪
夏の陽ざしが少しだけ翳りを見せる昼下がりの午後…ふと思い浮かぶのが Miles Davis の アルバム『 Walkin’ 』で聴くことができる“ Solar ”です ♪ シンプルな曲の構造からは、まるで太陽が次第に動いていくような小刻みな転調が見られて、曲名のイメージを感じさせます ♪ Miles  の少し哀愁を帯びたスマートでなめらかなミュートトランペットのフレーズが、本当に…陽ざしが傾いて翳っていくようすを描き出していくようです ♪ ほかにも Bill Evans Trio による素晴らしいライブ演奏を名高いヴィレッジヴァンガードのライブアルバム『 Sunday At The Village Vaunguard』で聴くことができます ♪ 私のお気に入りは  John Abercrombie, John Scofield 2人の ギタリストによる曲と同名のアルバム『 Solar 』での疾走するような、とってもスリリングなバージョン… ♪
James Ingram ジェームズ·イングラム…は1970年代末から1980年代の Quincy Jones の制作した作品のボーカルサウンドを…そのSoulful な歌声で担っています ♪その歌声の素晴らしさを存分に発揮する名曲 “ Just Once ” をふくむアルバム『 The Dude 』からのシングル “ One Hundred Ways ” ではグラミーのR&Bベストボーカルパフォーマンス賞を獲得…♪ Michael Jackson のアルバム『 Thriller 』では作曲家として“ PYT ”を提供しています ♪ 彼のファーストアルバム『 It's Your Night 』(1983) は、その Quincy のプロデュースのもと最高のミュージシャンたちが集められ…ていねいに作られた、とても優れた作品です ♪ このアルバムがサウンド面からも価値があるのは…時代的に生演奏の録音からコンピューターでの打ち込みによるトラック作りへの過渡期に当たり、ドラムマシンやシンセサイザーによる機械的なビートと生の演奏による人間的な Groove グルーブとが、ともに相まって用いられ比類のない独特なテイストを醸し出していること… ♪ Michael McDonald とのコラボレーションで、ともにグラミーのR&Bベストボーカルパフォーマンス賞を獲得した “ Yah Mo B There ” をふくむ収録曲のなかで、なんと言っても白眉なのは…アルバム最後を飾る、Alan & Marilyn Bergman と Michel Legrand の素晴らしい作詞作曲、“ Baby, Come To Me ” につづく Patti Austin とのデュエットによる…その後スタンダード·ナンバーになる “ How Do You Keep The Music Playing ( 君に捧げるメロディー ) ”…私の、こころから愛する1曲です ♪
エポックメイキング epoch−making なこと…というのは、どの分野にも共通してあると思いますけれども…音楽もその例外ではありません ♪ 古くはBach バッハ、Beethoven ベートーヴェンのような歴史に残る作曲家の作品や、ここ何十年のことでも The Beatles ビートルズや Reggae Music レゲエなども同じようにその例だと言えます ♪ 今回は…19世紀と20世紀とを分けた音楽とも思える フランスの作曲家 Debbusy ドビュッシー の代表的な名曲、“ 牧神の午後への前奏曲 Prélude pour ‘ l' après-midi d’un faune ’ ”の特徴的な和音のお話を…♪ 冒頭のフルートの印象的なフレーズが落ち着くところの和音は…白鍵をシレファラと押さえた響きと同じ構造で、ハーモニーの用語では〈Ⅶ度(ななど)の七の和音〉と言われるものです ♪ この響きはその後の20世紀の音楽全体に多く行き渡ってよく見受けられ…曲の中での一時的な転調の契機として多く使われていることがわかります ♪ それ以前の19世紀の西洋音楽で比較的に多く使われていた〈□dim7(減七の和音)〉に代わって1900年代からポピュラー音楽もふくめて多く使われるようになります ♪ 〈□dim7(減七の和音)〉が Wagner ワーグナーなどに象徴される19世紀的な響きだとすると…近代フランスの作曲家 Debbusy ドビュッシー や Ravel ラヴェル などに多く見られる〈Ⅶ度(ななど)の七の和音=□m7♭5th〉はとても1900年代=20世紀的な和音の響きだと言えます ♪ ( 作曲編曲よもやま話…? )
山下達郎…さんは私にとって青春のアイドルのような存在です ♪ 最初のブレイクスルーとなった“ Ride On Time ”は当時の中心的な音楽メディアになりつつあったカセットテープの CM ソングで本人も画面に登場…こちらを指で狙い撃ちするポーズをブラウン管越しにリアルタイムで何度も見かけていました ♪ 中学生の頃にアルバム“ For You ” を聴き、そのコーラスをもふくめたサウンドの質の高さに驚かされて…以来ずっと自分にとっての大きな研究の対象です ♪ 1982 年の秋から行われたライブツアーの初日を友人と聴きに行き、こんどはそのライブパフォーマンスの素晴らしさに圧倒されます ♪ 亡くなられた名ドラマー…青山純さんと、同じく名ベーシスト…伊藤広規さんが織りなす大きなビートのうねりに乗って、ギターでリズムを切りながら歌う達郎さんのヴォーカルとともに押し寄せる波のような…そして緻密なバンドサウンドは今までに体験したことのない音楽のイメージを私のこころに湧き起こしました ♪ 3 時間に及ぶコンサートは音楽的な高い密度で、あっという間に終わってしまうように感じられ、リリースされる新しい曲は文字どおり最新の技術を駆使して録音された素晴らしい音質で日本のポピュラー音楽シーンをリードするサウンド…♪ 1983 年のアルバム『 Melodies 』からは発表から 4 年後の CM 使用をきっかけに “ クリスマス・イブ ” がヒットして、そののちスタンダード・ナンバーになります ♪ つづれ織りのような 1 人多重録音の華麗なコーラスサウンドも…研究に値する大きな魅力です ♪ 私の個人的な嗜好をお話しすると、達郎さんの最初のバンドである  Sugar Babe  のアルバム『 Songs 』、そしてソロとなってからの第 2 作『 Spacy 』が、なかでももっとも好きなサウンドです ♪ 変わらずつづく素晴らしいライブや…同じように新曲をとおして今も届けられる、その優れた音楽をいつもワクワクしながら待っている…変わらない自分がいます ♪
 ゆうべの私のライブ…平日のお忙しいなかおいでくださり、遅くまで聞いていただいたみなさま…本当にありがとうございます ♪ お楽しみいただいて、なにかほんの少しでも…私の音楽をとおしての思いを感じていただけたなら、こんなにうれしいことはありません ♪ 音楽をとおして…ともに演奏する共演者、そして聞いていただくみなさまとの…よりよいコミュケーションをめざして、これからもさらに励んでまいります ♪ どうぞまたぜひ聞いてください ♪ 次回のライブについては、スケジュールが決まりしだい…またこちらのブログでもお知らせしてまいります ♪ どうぞよろしくお願いもうしあげます ♪ ゆうべは…そしていつも本当にありがとうございます ♪ ♪ たかはしまさゆき ♪ ブログ筆者 シコとん…高橋まさゆき
  Standard  スタンダード・ナンバー…と聞いて、どんな曲が思い浮かぶでしょうか…♪ 思い起こされる曲はみなさん人それぞれだと思いますけれども、言えることは…その曲を思い浮かべる人が、数多くいる…ということです ♪ そしてそういった、いわゆる定番曲は〈いい〉曲だから…という理由で、多くの歌手やプレーヤーたちによってくり返して演奏されていて、さらにその定番の度合いを増していく…ということになります ♪ この〈いい曲〉…というのが、実に不思議な謎で、〈なに〉をもって〈いい〉と感じるのかが人それぞれなわけですから、〈いい〉という意味あいも、実際…人それぞれということになるわけです ♪ それでも多くの人が、おなじ曲を〈いい曲〉だと感じることは事実なわけですから…どうしてこの曲は〈いい〉のだろう?と思ってその答えを考えるのは音楽家にとって日々の宿題のようなもので、終わりのない課題のようにも思えます ♪ それぞれの人の経験や思考がその人の好み…〈いい〉と感じる感覚をかたちづくっていくのだとすると、多くのひとに共感する〈何か〉を… Standard  スタンダード・ナンバーといわれる曲たちは、やはりそれぞれのなかにもっているのだ…という気がします ♪ その〈何か〉に想いをはせながら、音楽をとおして…みんなでそれをさがす旅をこころから楽しみたい、と…いつも思います ♪  ( 謎かけ音楽家の…とりとめのない話シリーズ )
  いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍が明け… ライブ活動を再開しています ♪ 本日… 8 月 5 日  [ 火 ]   赤坂 ボサノヴァ  &  ジャズ ライブレストラン 『 Kei 』 https://akasakakei.com/live-infomation/ 19:30〜スタート ♪ Music Charge ¥3,800 小出直子 Vocal + たかはしまさゆき Guitar, Piano & Vocal Jazz Vocal の  小出直子さん とのジョイントで Jazz ジャズ、 Bossa Nova ボサノヴァと MP B (ブラジルポピュラー音楽)の 名曲 を中心に、 オリジナル曲もまじえての ライブをお届けします  ♪ ぜひ…楽しんで聞いていただけたら とてもうれしいです♪ お店のスケジュールに先だってお知らせしています♪ どうぞよろしくお願いいたします♪ お店のほうでご予約も承っております♪ ご来場をこころよりお待ち申し上げます♪
Sonny Rolins ソニー・ロリンズ は John Coltrane と双璧をなすモダンジャズのテナーサックス奏者…ジャズ・ジャイアンツの 1 人です ♪ まさに豪放というのがふさわしい音色は、ときに静寂をともなう繊細な弱音 ( じゃくおん ) をも伴って…聞き手のこころに深く響き入ってきます ♪ サックスが  Jazz  において象徴的な楽器であるのとほとんど同じように、彼は、 Jazz  における象徴的な存在だと言えます ♪ 録音された名演奏は数知れず…なかでもやはり 1956 年のアルバム『 Saxophone Colossus 』での演奏は、語り尽くされていることですが…全編白眉の内容です ♪ このアルバムでの彼のアドリブソロを聴いていると、ときに「このソロは、終わらないんじゃないか…」と思わされるほど、神がかった集中力とエネルギーをその演奏から感じることがあります ♪ ジャズインストルメンタルのスタンダードとなっている自作の“ St. Thomas ” , Kurt Weill  クルト・ワイルの『三文オペラ』 の中心となる歌曲である“ Moritat ” , スタンダードジャズソングの“ You Don’t Know What Love Is ( 恋の味をご存知ないのね ) ”…名曲をとおして充実したアンサンブルを保ちながら、素晴らしいアドリブソロが展開される、まさに  Jazz  の真髄を感じることができる名アルバムのなかで、いまご紹介しなかった残りの 2 曲…“ Strode Rode ” , “ Blue Seven ”も、私にとって大好きなナンバーです ♪ 結局…多くのジャズの名アルバムがそうであるように、冒頭の 1 曲目からアルバム最後の曲まで…とおして楽しんで聴いてしまうことになる、名作中の名作です ♪
Chic シック ( …シーク ) は、 Nile Rogers [Guitar]  と  Bernard Edwards [Bass]  の 2 人を中心とした音楽ユニットであり、かつ音楽制作集団…♪ 1970 年代から 1980 年代を経て 1990 年代にまたがる…いわゆる〈 Disco ディスコ〉サウンドを象徴する存在です ♪ 私にとって、その彼らのサウンドにふれたのは 1983 年のアルバム『 Believer 』が最初でしたが、その後 1st アルバム『 Dance, Dance, Dance 』 (1977) から 1992 年の『 Chic-ism 』までの一連のアルバム作品たちと、プロデュースを担ったガールグループ  Sister Sledge の同名のアルバム『 Sister Sledge 』や、 Nile Rogers  が、そのプロデュースによって世界的な大ヒットに導いた  Madonna  の“ Like A Virgin ”などのサウンドをとおして、自分にとってより身近な音楽となっていきました ♪ なんといっても Nile Rogers  の切れ味のよいギターカッティング、ソリッドな  Bernard Edwards  のベースとの組み合わせから生み出される多彩なリズムパターンと、そこにスマートにくわわるヴォーカルの構成するサウンドは、アタマとココロとカラダをすべて同時に触発してくれる…最高のダンスミュージックです ♪ プロデュース作品など…彼らの関係するすべての作品にその素晴らしい音楽エッセンスが行きわたっているといえますが…私のここ最近のお気に入りは、彼らが Soul & R&B  の  Diva ( ディーヴァ ) …  Diana Ross  をプロデュースした 1980 年のアルバム『  Diana  』です ♪
Natalie Cole ナタリー・コール…偉大なピアニスト歌手 Nat King Cole の愛娘で、もう亡くなって 10 年が経とうとする、自身も優れたシンガーでグラミーの最優秀新人賞、最優秀 R&B ボーカル、ソング・オブ・ザ・イヤーなどを受賞している大スターです ♪ 10 代の頃から始まるその長いキャリアで R&B シンガーとしての NO.1 ヒットも放つなか、なんといっても…記憶に深く刻まれているのは、その父 Nat King Cole の残された映像とデュエットするかたちで制作された“ Unforgettable ”をふくむアルバム『 Unforgettable  With Love 』 (1991) です ♪ さきのタイトル曲はソング・オブ・ザ・イヤーとなりました ♪ プロデュースにも名をつらねる  Natalie  の意向といわれる、その制作に惜しみなくかけられた情熱が全編に感じられる内容で、名プロデューサー Tommy  Lipuma トミー·リピューマ とのコラボレーションのもと、曲ごとにまさに最適の音楽的な布陣がしかれて、そこにはこれまた名音楽プロデューサー David Foster  デヴィッド·フォスター も加わっているという豪華さ…♪ 亡き父…  Nat King Cole  のレパートリーをアレンジしてカバーする、アップトゥデイトでスマートな、とびきりのジャズ・ボーカル・アルバムのなかで私のお気に入りは、大ヒットした “  Unforgettable  ” とともに、同じくその David Foster の制作による Natalie の Soulful な歌が胸をときめかせてくれる “Almost Like Being In Love 恋をしたみたい ”…です ♪
“ I think all the musicians in jazz shoud get together on one certain day and get down on their knees to thank Duke ( あらゆるミュージシャンが一日あつまって感謝すべきだ…〈デューク〉に ) ” ♪ Duke Ellington  デューク·エリントンについて、 Miles Davis マイルズ·デイヴィスが語ったという有名な言葉です ♪ Duke Ellington  デューク·エリントンは、アメリカ合衆国の  Jazz  において、西欧クラシック音楽のバッハ、ベートーヴェンをあわせたような存在といえる…偉大な音楽家です ♪ 20 代の若い頃からバンドリーダーとして活動し、 F· コッポラ監督の映画『コットンクラブ The Cotton Club 』でリチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ニコラス・ケイジなどの豪華な共演で描かれる、ニューヨークの伝説のナイトクラブ…〈 Cotton Club  コットンクラブ〉と契約して自らの楽団で出演をつづけるなかでビッグバンドジャズのクラシックとなる数多くの素晴らしい作品を生み出しました ♪ “ Rockin’ In Rhythm ” , “ Caravan ” , “ Sophisticated Lady ” , “ Satin Doll ” , “ Prelude To A Kiss ” , “ Mood Indigo ”“ Day Dream ”…枚挙にいとまがないその名曲の数々は、驚くことに同じアレンジ = 編曲で、くり返して演奏されることがなかったといいます ♪ そのホーンセクションのアレンジには、西欧クラシックのオーケストレーションとは異なる極めて実践的な発想と手法で、まるでつづれ織りのような…なめらかなサウンドを紡ぎ出しています ♪ バンドリーダーとしても…決して自分からメンバーを解雇することはなかったという、経営者としても一流の存在でした ♪ 多く残された録音をとおして、自分の生涯のうちでは決して研究しきれないだろう…その素晴らしいサウンドのエッセンスを少しでも体得したいと思ってやみません ♪ 
ゆうべの私のライブ…お忙しいなかおいでくださり、そして最後まで聞いていただいたみなさま…本当にありがとうございます ♪ お楽しみいただいて、なにかほんの少しでも…私の音楽をとおしての思いを感じていただけたなら、こんなにうれしいことはありません ♪ 音楽をとおして…一緒に演奏するメンバー、共演者と、そして聞いていただくみなさまとの…よりよいコミュケーションをめざして、これからもさらに励んでまいります ♪ どうぞまたぜひ聞いてください ♪ 次回は… 8 月 5 日  [ 火 ]   赤坂 ボサノヴァ  &  ジャズ ライブレストラン 『 Kei 』 https://akasakakei.com/ にて…ジャズボーカルの小出直子さんと、私… ♪たかはしまさゆき♪ とのジョイントで Jazz ジャズ、Bossa Nova ボサノヴァとMPB (ブラジルポピュラー音楽)を中心にオリジナル曲もまじえてのライブをお届けします  ♪ また…くわしくは、このブログをとおしてお知らせしてまいります ♪ どうぞよろしくお願いもうしあげます ♪   ゆうべは…そしていつも本当にありがとうございます ♪ ♪ たかはしまさゆき ♪ ブログ筆者 シコとん…高橋まさゆき  
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 本日…7月18日 [金] 本厚木  ライブハウス 『CABIN』 https://www.cabinatsugi.com/2025-07  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥4,000 + 1 Order (+ Menuより1つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約を承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪ 
ボサ・ノヴァ Bossa Nova を代表する作詞家 ヴィニシウス·ジ·モライス VinicÍus de Moraes の戯曲による舞台作品…『オルフェウ·ダ·コンセイサァオン Orfeu da Conceição (受胎告知の聖母のオルフェ)』は映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』のモチーフになった…歴史的にもとても大切な作品です♪ 映画とは若干異なる内容で展開するお芝居の台本には、けれども…このギリシャ神話をブラジルのリオデジャネイロに舞台を移した、オルフェとユリディスの悲しい恋の物語の本質が…詩情豊かに描き出されています♪ そして…このお芝居から、まさにこのあと始まるボサ・ノヴァ Bossa Nova の時代を予告するように、スタンダードとなる挿入歌…作曲家 Antonio Carlos Jobim による “ Lamento no Morro (丘の哀しみ) ”. “ Se Todos Fossem Iguis A Você (すべての人が君と同じだったら) ”などが生まれています ♪ オルフェの弾く竪琴(たてごと)はボサ・ノヴァ Bossa Nova のシンボルともいえる楽器…〈ギター Violão(ヴィオラォン)〉に持ちかえられて、その後に大きな展開をみせるブラジルポピュラー音楽の胎動期を感じさせます ♪ ぜひ…このお芝居の日本で上演される日を、心から楽しみに待ちたいと思います ♪
その日の体調が生活のなかに何かと影響するように、音楽においても、体調は…演奏に如実に関係します ♪ まず音の高さについての音程の感覚…これが、例えば気圧の低い日や、気の上がらない体調の日だと、だいたいにおいて低めに感じられたり、拍= Beat の長さについての〈テンポ= Tempo 〉の感覚も…概ね遅く感じられたりします ♪ 音程を合わせるチューナー = Tuner や、テンポを提示するメトロノーム= Metronome といった機械が精確なものとして電子化されて久しいですから、まずはそれらの文明の利器を活用して、正確さを図るところから音楽の準備をはじめるのは、ですから…とても大事なことだといえます ♪ そのうえで、こんどは実際の演奏において…音楽的な理由から時間= Tempo が伸び縮みしたり、音程が高め、あるいは低めになったりすることがあります ♪ こういったことは基本的には、いつも起こっているといってよく、音楽の現場では、日々そういった、ある意味…人間的な〈ズレ〉の感覚に対応しながら、よりよいものをめざして演奏にあたっています ♪ 曲によって、そしてそれを演奏する人によって、そういったもろもろの〈ズレ〉は限りないパターンで起こりうるもので、それがその音楽をより味わい深いものにすることも多くあります ♪ 実際の合奏=アンサンブル Ensemble においては、それがほとんど押し合いへし合いに近い音のやりとりになることもしばしばで、実際…体の血の流れが逆流するような感覚になることもあるほどです ♪ そういった大変な印象が残った演奏ほど、好評だったり、録音を聞き返したときに〈いい〉と感じられたりすることも多いので…とても不思議です ♪ とにもかくにも…正確さを十二分に追求しながら、本番では自分の感覚を信じてよりよいアンサンブル Ensemble による、いい演奏をめざす…という、至極あたりまえの結論に至ってしまいます ♪ ( あまりに…とりとめのない話シリーズ )
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 7月18日 [金] 本厚木  ライブハウス 『CABIN』 https://www.cabinatsugi.com/2025-07  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥4,000 + 1 Order (+ Menuより1つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約を承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪
日本の Jazz シーンに本格的な 〈 Reggae レゲエ〉のビートを導入した名ドラマーでバンドリーダーの古澤良治郎さんが亡くなって、はや 14 年以上も経ちます ♪ 1960 年代から始まったその長いキャリアでの多くの名プレーヤー、歌手との共演のなかで… 1970 年代の後半から 1980 年代にかけて、ひときわ大きなコラボレーションとなった、アメリカのバンド  The War のハーモニカプレーヤー Lee Oskar  リー・オスカーとのアルバム『あのころ』 (1981) 、『 Friendly 』 (1982) では、その素晴らしいバンドのグルーブを展開して、 1983 年のアルバム『たまには』に、その大きな音楽の果実を実らせます ♪ 当時、私のギターの師匠がそのバンドに在籍していたことから、毎晩のようにその演奏…〈良治郎バンド〉の素晴らしいライブのサウンドにふれられたことは、自分にとってこのうえない財産です ♪ 私にとってベースプレイの教科書となっている、やはり亡くなってしまったベーシスト川端民生さんと生み出されるドラムとベースのサウンドは…今でも至高の演奏として記憶の中心にありつづけています ♪ 全曲必聴…とくにオリジナル LPレコード の B 面 “  Dancing  ” , “  Paek Wind  ” , “  Moonlight Slumber  ” の 3 曲を貫く〈大きな〉ビートとグルーブは…世界の音楽のなかでの貴重な遺産です ♪ 〈リズム Rhythm 〉、〈ビート Beat 〉、〈グルーブ Groove 〉…音楽の時間軸にヒントを得たいときにかならずといっていいほどくりかえして聴いている、私にとってかけがえのないアルバム『たまには』…です ♪
Miles Davis マイルズ・デイヴィス …その存在が、すなわち〈モダンジャズ  Modern Jazz  〉といってもいい…ジャズの帝王です ♪ 1940 年代から早くも始まったそのミュージシャン人生は、 1950 年代に入って加速度的に展開して、そのリーダーグループの演奏はモダン・ジャズの規範といえるものになっています ♪ あまりにも重要で充実したその足跡を、このブログの1回の記事で記すことは到底できませんから、今回はその  Miles が最初のレギュラーグループとして録音したアルバム『 Miles 』(1955) をご紹介します ♪ それまでにも自分がリーダーとして Art Blakey アート・ブレーキー(Drums)、Sonny Rollins ソニー・ロリンズ(Tenor Sax)、Thelonious Monk セロニアス・モンク(Piano) …など、そうそうたる Jazz の名プレーヤーたちとレコーディング・セッションを重ねてきた彼が、自己のパーマネント ( 固定した… ) のグループとして初めてリリースしたアルバムには…みずみずしいテナーサックスの演奏を聴かせる若き John Coltrane ジョン・コルトレーン、 1950 年代の  Miles のピアノサウンドを支えた名手 Red Garland レッド・ガーランド、  その後の不動のベーシスト Paul Chambers ポール・チェンバース、  そして Hard Bop Jazz ハード・バップ・ジャズの象徴的ドラマー Philly Joe Jones フィリー・ジョー・ジョーンズ の、まるで新緑の風景のような若々しい演奏を聴くことができます ♪ 冒頭を飾る “ Just Squeeze Me ” の選曲には、のちに Miles 自身が語っているように、作曲者  Duke Ellington  デューク・エリントンへの深いリスペクトが感じられます ♪ このアルバムを皮切りに…彼のグループの、ニューヨークを舞台にしたモダンジャズの、文字どおりの黄金時代が始まっていきます ♪
いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 7月18日 [金] 本厚木  ライブハウス 『CABIN』 https://www.cabinatsugi.com/2025-07  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥4,000 + 1 Order (+ Menuより1つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約を承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪
夏の気温が、近ごろもう耐えられないほど暑くなるようになって久しい気がしますけれども…夏のボサ・ノヴァ Bossa Nova を代表する名曲が “ Summer Samba ( Samba de verão サンバ·ヂ·ヴェラァオン) ”です ♪ この曲を作った Marcos Valli マルコス·ヴァーリは…誰よりもボサ・ノヴァらしい、たくさんの名曲を作ったシンガーソングライターのレジェンドとしてブラジルでも高い人気と評価を得ています ♪ ボサ・ノヴァ·インストゥルメンタルのパイオニア…Walter Wanderley ワルター·ワンダレーがアメリカのマーケットでこの曲をヒットさせてから…Marcos の歌う英語のバージョンも世界的にヒットすることになりました ♪ もとの歌詞では夏の暑さのように心が熱くなっている…という恋の歌で、夏のことを歌った歌ではないのですが、夏が来るとこの歌が自然に聴かれるようになるのは人情というものです ♪ ちなみに Marcos の作品のなかでブラジルでもっとも人気のあるのは…同じくセカンドアルバム 『 O Compositor e Cantor シンガーソングライター』にも収められている“ Preciso Aprender A Ser Só プレシゾ·アプレンデ·ア·セール·ソー( ひとりでいることを学ばなくては…の意 = 英語版は〈 If You Went Away 〉)だというのも、ボサ・ノヴァ Bossa Nova がブラジルでシリアスな音楽としても受けとめられているのを感じる意外な事実です ♪
サザンオールスターズ Southern All Stars はいうまでもなく国民的人気バンド…♪ 桑田佳祐さんの作る名曲の数々について…限りないリスペクトのほかに、なにも語る言葉をもちあわせていません ♪ 私の個人的な嗜好をお話しすれば…デビューアルバム『 Southern All Stars 』から『 10 ナンバーズ・からっと』 , 『タイニイ・バブルス』と当時、シングルのみでリリースされた数曲の作品を経て『ステレオ太陽族』にいたる 4 枚のアルバム…いまや〈初期〉に位置づけられる、いわゆる〈湘南サウンド〉というべきユニークな統一感に彩られた時期の曲たちが、いちばん身近で愛すべきものであるのは、世代的にもおゆるしいただきたい事実です ♪ その後の“ ミス・ブランニュー・デイ ” , “ 真夏の果実 ” , “ 涙のキッス ” , “ LOVE AFFAIR ~秘密のデート ”なども…もちろん素晴らしい作品なのですけれども…やはり、いちばん聴いた 10 代の頃の記憶とむすびつく…“ 思い過ごしも恋のうち ” , “ C調言葉にご用心 ” , “ 涙のアベニュー ” , “ わすれじのレイドバック ”などの青春サウンドは、いまも変わらず胸にグッとくるものがあります ♪ 4thアルバム『ステレオ太陽族』の音楽密度はとても高く…桑田さんが音楽監督をつとめて当時公開された映画『モーニングムーンは粗雑に』の挿入曲集としての意味合いもかねた、青春ミュージックの傑作と言えます ♪ このころの作品の多くは…これも今となっては伝説のTVドラマ『ふぞろいの林檎たち』にも使用され、 80 ‘sの時代の記憶をともにかたちづくっています ♪ 歌、サウンドそして歌詞ともに質が高く…桑田作品は、楽しく聴ける好きなものがほとんどですが、そんななかでも…私が“ いとしのエリー ”に匹敵する名曲だと思ってとりわけ大好きなのが、さきの『ステレオ太陽族』からシングルカットされた“ Big Star Blues( ビッグスターの悲劇 ) ”のドーナツ盤B面に収められた“ 朝方ムーンライト ”です ♪
Cello チェロ…はとても魅力にあふれた楽器です ♪ 西欧のクラシック音楽ではアンサンブルに欠かせない楽器といってよく、オーケストラ音楽においても、少人数による室内楽においても、サウンドのベースとなる中低音域を担います ♪ モダンジャズなどのドラムを伴った〈コンボ〉といわれるバンドサウンドではさらに低音域を出すコントラバス (= ウッドベース ) がベースを担いますが、チェロはより小回りがきいて…男声の低音域 = バスの音域からバリトンやテノールにあたる音域まで男声のすべての音域をカバーします ♪ 4 本の弦なかの一番高い音の弦を弾くときの美しい音は、曲のメロディーを本当に魅力的に表現します ♪ オーケストラと演奏する『チェロ協奏曲』にかぎってみても、ハイドン Haydn 、シューマン Shumann 、ドボルザーク Dovorak  によるものから、その演奏技巧が飛躍的に発展して、チェロのための多くの曲が作曲されるようになった 20 世紀… 1900 年代に入ってからの近代フランスのミヨー  Mihaud  によるものまで、多くの作品が作曲され、さらにはクラシックのたくさんの室内楽の名曲の中でも美しいフレーズにこと欠きません ♪ 独奏曲として演奏されるものでは、バッハ Bach による『無伴奏チェロ組曲』は多くの名チェリストが演奏し、素晴らしい録音も多く残しています ♪ ボサノヴァ Bossa Nova  の代表的な作曲家 Antonio Carlos Jobim  のバンドに在籍していた Jaques Morelembaum ジャキス・モレレンバウム のチェロの演奏は、ボサノヴァにおけるチェロのサウンドのマスターピースにもなっています ♪ 私のオススメは…数々の名曲を、  Jaques のチェロをふくむ バンドで、たっぷりと聴くことのできるJobimのアルバム『 Inedito( イネーヂト=未発表曲集 ) 』です ♪
1964年リリースのアルバム『Getz/Gelbert ゲッツ/ジルベルト』のヒットがボサ・ノヴァ Bossa Nova の世界的な流行を決定づけたことは…よく知られている事実です ♪ そして…その立役者の重要な1人が、当時  João Gelbert ジョアン·ジルベルトの妻だった…  Astrud Gelbert アストラッド・ジルベルトです ♪  Astrud が このアルバムのAB両面の最初の曲… “ Garota de  Ipanéma イパネマの娘 ” と “ Corcovado コルコヴァード ” を英語の歌詞で歌ったことが、ボサ・ノヴァ Bossa Nova の音楽が世界に広がりをみせるきっかけとなったのはまちがいありません ♪ João の歌とギター、ほぼすべての曲の作曲者 Antonio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビンのピアノ、そしてジャズ·テナー·サックスの名手… Stan Getz スタン・ゲッツの流麗なプレイをともなって展開するサウンドは、ブラジルポピュラー音楽とジャズ·ミュージックの幸せなマリアージュ Marriage というべきもので…真にエバーグリーンな音楽です ♪ そして…その Astrud がこの翌年に Jobim と録音する 『The Astrud Gelbert Album (邦題=おいしい水)』 も見逃せない名アルバムで…全編をとおしてボサ・ノヴァ Bossa Nova の名曲の典型的な歌いかたを形づくりました ♪ 2枚とも全曲スタンダードと言える、ぜひ聴いていただきたいアルバムですけれども…そのなかから、私のおすすめは…彼女のアルバム『おいしい水』に収められた、Jobim のまちかいなく最高傑作のひとつといえる…“Insensatez インセンサテス” を英語の歌詞で歌った“ How  Insensitive ” です ♪
Marvin Gaye マーヴィン・ゲイといえば、やはりいちばんには…アルバム『 What’s Going On 』(1971)のことが思い起こされます ♪ それまでの R&B シンガーのスターとしての歩みも素晴らしいのにくわえて、シンガーソングライターとして全曲自身のオリジナル曲で発表された…そのエポックメイキングな内容は、アルバム制作のありようを考えるうえでも、今も大きな輝きを放ちつづけています ♪ 当時として画期的だったそのコンセプチュアルなアルバム構成を強く印象づける…オリジナル LP の A 面に展開されるメドレーは、リリース後のライブでもほぼ再現されて、圧倒的なメッセージを聴くものに投げかけます ♪ 冒頭のタイトル曲 “ What’s Going On  愛のゆくえ ” は大ヒットして  Mavin  の代表曲となりましたし、アルバムの最後を飾る…街の貧困を歌った “ Inner City Blues ”も、 R&B のクラシックとなっています ♪ 当時のアメリカのベトナム戦争や環境問題へのメッセージのほかにも、ゴスペルソングの系譜を感じさせる “ God Is Love ” , “ Wholy Holly ” など…収録曲もバラエティーに富んでいて、かつ…サウンドの面からも、とても音楽的な感興を抱かせるあざやかな転調をふくんでいたり…と、そのチェックポイントには枚挙にいとまがありません ♪ 私の個人的なフェイバリットソングは、延々と転調を展開する 2 曲目の“ What’s Happening Brother ”ですが、現在でもつづく環境問題をその優しく美しいボーカルにのせて歌う“ Mercy Mercy Me ”も大好きな1曲 です ♪  1984 年に、父との口論の際に銃殺されるというショッキングな最期をむかえてしまったのが…本当に残念です ♪ Jazz Fusion の今や伝説の名グループ Weather Report ウェザー・リポートが 1985 年のアルバム『 Sportin’ Life 』で、タイトル曲 “ What’s Going On  愛のゆくえ ”をカバーしているのも、この素晴らしい才能をもった Marvin への追悼の意味があったのだと思います ♪
Astor Piazzolla アストル・ピアソラ の… Nuevo Tango(ヌエボ·タンゴ =  新タンゴ…の意 ) といわれる、その音楽を聴きはじめたのはジャズギターの修行をしていた高校生の頃で、当時ブームを巻き起こしていた 1983 年のウィーンでのライブ盤が最初でした ♪ Tango タンゴというカテゴリーの音楽自体がとても専門的なことにくわえて、 Piazzolla ピアソラの音楽は、その伝統的な Tango タンゴに新風を吹き込んだ作風で知られていて、「なんだこの音楽は ? 」という衝撃が…聴いて最初に受けた印象です ♪ けれども…自分がクラシック音楽の勉強を続けていたこともプラスに働いて、その作品がヨーロッパのクラシック音楽の形式や JAZZ のエッセンスを巧みに採り入れて作られているのが聴きとれてくると、高い技術を伴った楽団の演奏をつうじて…そのオリジナリティー豊かな音楽にじわじわと魅了されていきました ♪ Piazzolla ピアソラが亡くなってしまった現在でも、クラシックの演奏家をふくめて多くの音楽家がその作品をとりあげて演奏しているのは、その音楽がやはり普遍的な大きな魅力をそなえているからでしょう ♪ とにかくその当時の五重奏団の  Piazzolla ピアソラをはじめ…構成メンバーそれぞれの演奏が素晴らしく、力強いビートとアンサンブル、そして Piazzolla ピアソラのバンドネオンとともに、ヴァイオリンの名手 Fernando Suárez Paz フェルナンド・スアレス・パスの奏でるしなやかなメロディーのラインには、今も変わらず心を奪われます ♪ 以前から自分自身でもヴァイオリニストなどとともに演奏している代表曲 , ヒット曲とも言える“ Libertango リベルタンゴ ” , “ Oblivion 忘却 ”など…どの作品も、深くこころに響くそのサウンドは音楽のエネルギーに満ちています ♪ 私にとってやはりいちばんの曲は…父との死別に際して書かれたという今ひとつの代表曲“ Adios Nonino  アディオス・ノニーノ ”です ♪
映画『 明日に向かって撃て! Butch Cassidy And Sundance Kid 』(1969年公開)は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード、そしてヒロインのキャサリン・ロス… 3 人の名優たちの素晴らしい演技とともに、記憶にも記録にも残るアメリカン・ニューシネマを代表する傑作ですが、今ひとつ…そのなかで、やはり記憶と記録に残る名曲といえるのが  Burt Bacharach  バート・バカラック作曲=  Hal David  ハル・デヴィッド作詞の挿入曲 “ Raindrops Keep Fallin' On My Head 雨にぬれても ” です ♪ 映画の切ない展開をも象徴するようなロマンティックな歌詞と、自転車を二人乗りするポール・ニューマンとキャサリン・ロスの…ミュージック・ビデオさながらのとても美しいシーンと相まって  Burt Bacharach  バート・バカラックの残した数多くの名曲のなかでも、ひときわ印象的な作品といえます ♪ 当初から歌手を誰にするかでは紆余曲折があったようですが、 B.J.Thomas = B ・ J ・トーマスの代表曲になったことはまぎれもない事実です ♪ そのシングル・レコードはアカデミー主題歌賞を獲得してゴールドディスクにもなりました ♪ ラジオなどでもよくかかって聞く機会も多い曲ですが、映画のなかでは…マーチングバンド風のインストルメンタルの演奏が付随していて、映画のシーンとのマッチングが素晴らしいことから、やっぱりこの曲を映画のなかで聴きたいと思って…つい初めから全部観てしまう、ということになってしまいます ♪ 魅力的なメロディーとコード展開、そしてフェードアウトの変拍子風のリフレインの洒脱さもふくめて、彼の作風のエッセンスがさりげなくつつみこまれた、 Burt Bacharach  バート・バカラックの代表作というのにふさわしい…名曲です ♪
ひとは誰でも 1 つ…楽器をもっています ♪ それが〈 声 Voice 〉です ♪ そして声は、生まれながらにして、ひとそれぞれその高さが決められている…サックス Sax などと似た、いわゆる〈移調楽器〉のようなもので、おなじ曲でも…歌うひとによって歌いやすい〈 調 = Key  キー 〉が微妙にちがってくるために、たとえば…どのカラオケでもたいていは  Key キー の調整ができるようになっています ♪ 〈 調  = Key  キー 〉というのは、以前にこのブログの Bach バッハについてのお話しのときに少しふれましたが、鍵盤 1 つぶん=半音を目盛にして 1 オクターブのなかで 12 コに均等に切り分けられていて、歌うひとは、特にポピュラー音楽では…その中でいちばん自分の声にあった〈 調  = Key  キー 〉を選んで歌うことになります ♪ この半音のひと目盛…というのは実際、意外と広い間隔があるもので、曲を半音だけ移調しても随分高さが変わるものだな…というのは、カラオケなどでも実感できることだと思います ♪ 自分がライブなどで歌うときも…その曲の調については、とことん考えぬいています ♪ 高すぎず、低すぎず…いちばんよく歌える〈 調  = Key  キー 〉をさがして何度も歌ってみて、決めていきます ♪ 有名な曲の場合…多くの人がそのオリジナルの〈 調  = Key  キー 〉に耳が慣れていることから、それを考えて…移調しないで歌うこともあります ♪ 〈 調  = Key  キー 〉を移調した場合、当然…一緒に演奏する楽器も移調して演奏することになるわけで、それがピアノにしろギターしろ…コードの押さえ方をふくめて演奏のしかたも変わってきますから結構大変です ♪ でもそんなこんなで、ぴったりとあった〈 調  = Key  キー 〉にめぐり合えて気持ちよく歌えたときには、そんなさまざまな苦労も忘れてしまうほどの充実感を味わうことができます ♪  ( 〈歌〉の…よもやま話 )
The Beatles ザ·ビートルズの音楽に最初にふれたのはラジオから流れる“ Hey Jude ”を聞いた 3 〜 4 歳の頃のことで…〈 Na Na Na Na …〉のリフレインがとても長かったのをよく覚えています ♪  その後、中学に入る頃には『 The Beatles Ballads 』と題されたコンピレーションのアルバムで “ Yesterday ” , “ Nowhere  Man ” , “ Here Comes The Sun ” …といった名曲には親しんでいました ♪ 当時も LP レコードはとても高価で、 George Harrison  による選曲として知られる…青盤そして赤盤のコンピレーションを聴くのが精一杯、という状況でした ♪ 徐々にアルバム単位で聴く曲の数も増えていきましたが、その全体像をとらえられたのはティーンエイジの終わりくらいの時期だった気がします ♪ 自分自身でも…年代によって曲の嗜好が変わってもくるのも事実ですが、今でも変わらず心引かれる曲のテイストはあまり変わっていない気もします ♪ Paul McCartney  のソングライティングの素晴らしさを感じさせる“ For No One  ” , “ And I Love Her ” , “ Here There And Everywhere ” や、同じく素晴らしい  John Lennon  の “  Help  ” , “ In My Life ” , “  Strawberry Fields Forever  ”…などは今でもフェイバリットソングです ♪ 映画『 Get Back 』としても記録された  Paul の最初のワールドツアーで改めてその素晴らしい演奏(とくにオリジナルのレコーディングでの Ringo Starr のドラミング…)を再認識させられたアルバム『 Abbey Road 』のラストを飾る“ The End ”に至るメドレーや、映画『 Let It Be 』や『 Imagine  イマジン』で観ることが出来る… John  の作品 “  Don’t Let Me Down  ” の印象的な屋...
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 7月18日 [金] 本厚木  ライブハウス 『CABIN』 https://www.cabinatsugi.com/2025-07  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥4,000 + 1 Order (+ Menuより1つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約を承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪
ユーミン…松任谷由実さんの、荒井由実の時代に発表されたファーストアルバム『ひこうき雲』は、それまでのフォークミュージックのものとは違う…新しいサウンドを提示したエポックメイキングな名作として語り継がれています ♪ レコーディングをサウンドの面で支える、細野晴臣さんを中心にした…キャラメル・ママ ( のちのティン・パン・アレイへと発展する… ) の紡ぎ出す洗練されたアレンジとともに、感性と情感にあふれた彼女のボーカルが全曲に展開していきます ♪ 彼女自身によっても語られているように、その作品には、季節や気候を感じさせる湿度…のようなものが歌のなかにさりげなく織り込まれ、聞いている私たちに…とても自然にそれをつたえてくれます ♪ “ ベルベット・イースター ” や、“ 雨の街を ”といった曲には、雲のたれ込めた朝の心象風景が、まるでフランス映画のワンシーンのように思い浮かびます ♪ 細やかな心理描写をメロディーとコード展開に巧みに昇華して表現する姿は、さすが…その後の現在にまで続く歌づくりの質の高さを予見させるようです ♪ サウンドの面からだけで見ても全曲必聴の内容ですが、やはり私のフェイバリットソングは、いままでお話ししてきたことをボサノヴァのサウンドに乗せて明瞭に感じさせてくれる… “ 曇り空 ” です ♪
キリンがサバンナにたたずむジャケットで知られている  Antonio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバム『 WAVE 』 (1967) は、ボサノヴァ Bossa Nova をベースにした、いわゆるクロスオーバーと言われるような、そのジャンル横断的なサウンドが…その後の Jazz Fusion  ジャズ・フュージョンのカテゴリーの音楽の発展に大きく影響を与えた作品です ♪ ピアニスト、 Bill Evans とのコラボレーションでも知られる名アレンジャー、 Claus Ogerman (クラウス・オガーマン)によってスマートに編曲された第1曲の“ Wave ”から終曲の“ Captain Bacardi ”まで…よどみなく流れるそのサウンドは、 BGM として最上級のものであると同時に…音楽的に、とても深い内容を聴きとることができます ♪ Jobim 本人の歌声が聴ける“ Lament ( ラメント )“ の貴重なバージョンや、同じくスタンダードになっている“ Triste ( トリスチ ) ”など…決定版といえる演奏が全編を優しく彩る…まさにボサノヴァ Bossa Nova の象徴的な作品の 1 つです ♪ このアルバムのなかの私のフェーバリットソングは、名手 Raul de Souza ( ラウル・ジ・スーザ ) のトロンボーンによる悠々としたメロディーが印象的な“ Look  To The Sky  ”です ♪
George Benson ジョージ・ベンソン  のライブアルバム『 Weekend In L.A. 』 (1978) は私のもっとも愛するアルバムの 1 つです ♪ リズム、音色ともに優れたギタリストであり、歌い手であり、バンドリーダーでもある彼の魅力が最高のかたちで記録された作品です♪ このアルバムを聴くたびに、このときの  Benson  のバンドが本当に最高の状態にあったことを感じさせます ♪ ドラムの  Harvey Maison  のしなやかなドラミングが全編を彩り、ほかのメンバーそれぞれも抜群のセンスを感じさせるインタープレイを展開…レコード 2 枚分の内容をまったく飽きさせません ♪ このアルバムの中なかからはベスト R&B ボーカルのグラミーを獲得する“ On Broardway ”のヒットが生まれています ♪ 初夏の爽やかにそよぐ風のようなサウンドから、ワクワクさせるような夜の都会のざわめき、そしてクールで、はりつめた空気をみなぎらせた明け方のハイウェイを感じさせるサウンドまで、心を揺さぶる Soul スピリット を伴ってバラエティ豊かに展開する極上の時間のなかで…私のお気に入りは、なんと言ってもやっぱり…その冒頭を飾るタイトルナンバー “ Weekend In L.A. メローなロスの週末 ” です ♪
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 7月18日 [金] 本厚木  ライブハウス 『CABIN』 https://www.cabinatsugi.com/2025-07  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥4,000 + 1 Order (+ Menuより1つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約を承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪
楽譜…というのは音楽にとって基本のアイテムといえます ♪ 演劇にとっての台本と同じように、これから演奏する〈ことの次第〉が記してあるものなわけですが、実際…これを事前に準備するのは、多くの音楽的な労力を伴いますし、最後には、いわゆる〈センス〉も必要になってきます ♪ コンピューターで楽譜を書くことが一般的になっている現代では、もう以前ほど手書きの楽譜を見かけることが少なくなりましたが、 制作や演奏に携わっていて…なにかアイデアが思い浮かんですぐにその現場で伝えるときなど、ここぞ…という局面では、やはり楽譜を手書きする必要のある場合が、まだまだあります ♪ イタリアの大作曲家 Vivardi ヴィヴァルディ は、生涯に作曲したそのとてもたくさんの作品を…大変な速さで書いていたことがわかっています ♪ 楽譜を使わなくても、歌ったり楽器を演奏したりすることで音楽的な意図を伝えることは出来ますし、ジャズなどの実際のアンサンブル = 合奏のなかでは、むしろ…そういった楽譜によらない音のやりとりのほうが主軸になってもいます  ♪  大切なのは、作業をともにする人たちとよりよいコミュケーションをとって、いいものを作ること…そのための伝達の手段の1つとして、音楽では〈楽譜〉が使われている…ということになるでしょうか ♪ ただ、多くコンピューターを使って楽譜を書く時代になってひとつよかったと思えることは…楽譜を書いて、手首が〈けんしょう炎〉になりそうな状態のまま、すぐに演奏しなければならない…といった悩みが少し解消できることです ♪ (作曲編曲よもやま話…)
「音楽はまず声から出発する…。全部の楽器は全部人間の声の代理…」という、亡くなった、指揮者の小澤征爾さんが語っていた言葉が折に触れて思い出されることがあります ♪ 自分自身のことを思い出してみても、ピアノやバイオリンといった楽器の練習を「大変だな…」と思いながらしていた小さい頃に、本当に音楽の楽しさやよろこびの気持ちを覚えたのは、大きな声で…歌うことの楽しさを実感したときだった気がします ♪ 楽器は、人の声では出せないような高い音や低い音も出すことが出来るし、長い持続音や速いフレーズも演奏することが出来るので、完全な意味での〈声の代理〉にはならないのも事実ですが、さきの小澤さんの言葉は…いわゆる〈歌ごころ〉といわれるような、心の奥から湧き出る気持ちを音に込めて演奏することの大切さを話されているのだと思います ♪ 演奏には日々…鍛錬と技術の研鑽をかさねなければならないわけですが、同時に…その音を、人のこころを映し出した音として、どのように大切に歌ったり楽器で演奏したりするか…ということも、問われています ♪ ボサノバ Bossa Nova  の名曲のなかに…いわゆる〈恨み節〉と言えるような、恋の恨みを歌った歌詞の内容を、とても美しいメロディーに託して表現している作品が多くありますが、 “ Aos Pés Da  Cruz  十字架の下で” , “ Doralice ドラリッシ”などの、美しいメロディーをもった〈恨み節〉の曲にふれるたびに、一見、別々に見えるような歌と楽器演奏との結びつきが…じつは深いところで 1 つの音楽としてまとまっていることと…すこし似ているように思えるのです ♪ (とりとめのない話シリーズ…)
先日、以前このブログでもふれたことのある  Michael Jackson のアルバム『 BAD 』を久しぶりに聞き流していて…“ The Way You Make Me Feel ”という曲にさしかかったときに、ふと心によぎったのは、そのイントロのベースの反復音が、ユーミン=松任谷由実さんのアルバム『 LOVE WARS 』収録の“ WANDERERS  ” という曲のイントロのサウンドのテイストと同じ響きを感じさせるなあ…ということです ♪ そしてすぐに思い浮かんできたその答えが…〈 Synclavier シンクラヴィア 〉です ♪ 1980 年代に一世を風靡したシンセサイザーで、いわゆる〈打ち込み〉といわれる Machine Music =  マシン・ミュージック ( 機械音楽? ) や、現在の DTM (Desk Top Music) などの原型となる、そのシンセサイザー 1 台でバンドのサウンドがすべて作れてしまう…という、画期的な機材でした ♪ さきの  Micheal などはこのシンセサイザーをツアーにも持ち運んで使っていたり、ユーミンはアルバム『ダイヤモンドダストが消えぬまに』のすべての曲のベーシックな楽器演奏をこのシンセサイザー 1 台でまかなってしまったり…と、その後の音楽制作のありようの変化の予兆を感じさせるアイテムでした ♪大手メジャー関連のレコーディングや、ビッグアーティストしか使えないような大変高価な代物だったため、ほとんどの人にとってはそれを使ってつくられた音楽を聴くことでしか体験できないわけですが、使われた音楽がヒットすれば当時から多くの人の心にも深く印象に残る…という、不思議な存在感を感じさせる音楽制作機器でした ♪
ゆうべの私のライブ…お忙しいなかおいでくださり、おそい時間まで聞いていただいた皆さま…本当にありがとうございます ♪ お楽しみいただいて、なにかほんの少しでも…私の音楽をとおしての思いを感じていただけたなら、こんなにうれしいことはありません ♪ 音楽をとおして…一緒に演奏するメンバーと、そして聞いていただく皆さまとの…よりよいコミュケーションをめざして、これからも励んでまいります ♪ どうぞまたぜひ聞いてください ♪ 次回は  7 月 18 日金曜…ゆうべと同じメンバーによるトリオで、本厚木のライブハウス『 CABIN 』でのライブを予定しております ♪ また…くわしくは、このブログをとおしてお知らせしてまいります ♪ どうぞよろしくお願いもうしあげます ♪  ゆうべは…そしていつも本当にありがとうございます ♪ ♪ たかはしまさゆき ♪ ブログ筆者 シコとん…高橋まさゆき
  いつもお読みいただきありがとうございます♪ 本日、このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブがあります♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 5月22日 [木] 赤坂 ボサノバ & ジャズ  ライブレストラン 『Kei』 https://akasakakei.com/2025-05/  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, Keyboards & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… 《TONICA NOVA LIVE ReLive! 2》 と銘打ちまして… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約も承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ ご来場…心よりお待ち申し上げます♪
Blues ブルース ( 実際はブルーズ…と発音されるようです…♪ ) は、いわゆるゴスペル Gospel = 黒人霊歌 のスピリットに根ざした、アメリカ合衆国の代表的な音楽であると同時に、その後の  Jazz や  Rock’n Roll …そして今日の世界のあらゆる音楽シーンにも影響を与えつづけている…ある意味で人類の根源的な音楽形態の 1 つだと言えます ♪ その形式にはいわゆる  R&B(Rhythm & Blues), Jazz, Rock’n Roll などのカテゴリーによってもさまざまなバリエーションがあるのですが、大きく共通しているのは、ドミナントセブンス=◇ 7( 鍵盤やギターのソ・シ・レ・ファを一緒に押さえたコードのかたち ) の響きが軸になっていることです ♪ 日本では〈属七 ( ぞくしち ) の和音〉とも訳されるこのセブンスコードの響きは、以前にこのブログのハーモニーについてのお話でも少しふれた、〈倍音 (Overtone = 音のこだまのようなもの ) 〉という、音の持つ基本的な性質からみても、とても〈自然な〉響きです ♪ Jazz  などでスタンダードとして今も演奏されつづける曲の多くは、曲名に “ … Blues  ”とついたものはもちろん、そうでない曲も、この Blues のエッセンスを多かれ少なかれ含んでいます ♪ この〈 Blues の響き〉への、その非常に研ぎ澄まされた感覚を作曲と演奏とに感じさせるモダンジャズの巨人、ピアニストの  Thelonious Monk セロニアス・モンク …その代表曲 “  Blue Monk  ” などの演奏には、いままでお話ししてきた〈 Blues 〉の…過去と現在と未来とが渾然一体となって聞こえてくるような気がするのです ♪
昨年に亡くなってしまった偉大なプロデューサー、アレンジャーの Quincy Jones クインシー·ジョーンズ …その 1981 年リリースの名作アルバム『 The Dude 』が、私の Quincy 研究の出発点です ♪ 溢れ出すようなサウンドの波と、時代の最先端のプレーヤーたちによるアンサンブルと、 Soulful なボーカル…そして何よりアルバムに選んでとりあげられる曲たちの素晴らしさに、魅了されました ♪ 冒頭を飾る“ Ai No Corrida 愛のコリーダ ” ( 大島渚監督の同名の映画からインスパイアされているのは明らか… ) は、その印象的なリフレインも相まって大ヒットしました ♪ 当時の Quincy にとっておかかえの作曲家でキーボード奏者の Rod Temperton の作品と、ディスコサウンドを総括するような John Robinson と Louis Johnson によるドラム&ベースを軸に、名作家コンビとして名高い Barry Mann & Cynthia Weil の作曲作詞による “ Just Once ” , “ One Hundred Ways ”での  James Ingram 、そして Patty Austin  の2人の  Soulful な ボーカルも織り交ぜてフィーチャーした…聴きどころに事欠かない、密度の高い内容のアルバムです ♪ なかでも私にとって今も身近に感じられる愛すべきナンバーは、名手  Toots Thielemans のハーモニカと口笛とギターの夢見るような演奏による… Quincy が当時から多くとりあげていたブラジルのシンガーソングライター… Ivan Lins の作品“ Velas Içadas (ヴェラス·イサーダス) ” のカバーバージョンです ♪
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 5月22日 [木] 赤坂 ボサノバ & ジャズ  ライブレストラン 『Kei』 https://akasakakei.com/2025-05/  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, Keyboards & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… 《TONICA NOVA LIVE ReLive! 2》 と銘打ちまして… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約も承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ ご来場心よりお待ち申し上げます♪
竹内まりやさんの“ Plastic Love ” (1984 年リリースのアルバム『 VARIETY 』収録 ) に YouTube などのネットをとおして海外での評価が高まり始めたのは 2017 年のことで…それが〈シティーポップ〉といわれる 80 年代の日本のポップミュージックが世界的に人気を集めるきっかけになっていることはよく知られています ♪ 当時からリアルタイムでこの曲を体験していた世代の私からすると、今更のような感じがしてしまうのですが、やはり 1980 年代の日本がそれだけ良い〈ものづくり〉へのエネルギーを、それを受け取るリスナーも含めて…もっていたということなのだと思います ♪ 竹内まりやさんがシンガーソングライターとして新たに活動を再開する契機となる、先のアルバム『 VARIETY 』とともに、この曲…“ Plastic Love ”は、そのシンボル Symbol  となっています ♪ 彼女が素晴らしいのは、その恵まれた声と曲作りの才能を…歌うことに見事に昇華していることです ♪ 古希をむかえてもつづく素晴らしいライブパフォーマンスには、とても自然にリスペクトの気持ちが生まれてきます ♪ “元気を出して”、“駅”、“告白”、そして初期のヒット曲“ September ” や “不思議なピーチパイ” など…カラオケなどもとおして多くの作品がスタンダード曲と呼べるものになっているのは、彼女のその真摯に音楽を愛する姿に自然と共感が生まれるからなのだと思います ♪ 〈こころ〉から湧き出てくる自然な気持ちをしなやかに歌いつづける…まりやさんに、いま改めて私もこころからリスペクトの気持ちをあらわしたいと思います ♪
ハーモニー Harmony は〈和声〉などと訳されて…音楽の基本要素の1つとされています ♪ ハモる…という表現でも使われるように、一般的に複数の違う高さの音が調和している状態…と思われていることが多いですが、いわゆる不協和音を含んだ響きも合わせて、ある音楽の時間的な流れ全体のなかでの音の組み合わせのことだといえます ♪ これを縦に輪切りにして名前をつけたのが…いわゆる〈コード〉とも呼ばれるもので、多くのポピュラー音楽では、これとメロディーとを組み合わせたものが、すなわち〈曲〉…ということになっています ♪ ただ…その組み合わせの感覚は〈時=時代〉と、〈場所=国や地域〉…そして、〈人の好み〉によってさまざまなために、絶対的な基準はありません ♪ 自然科学が発展した西洋では、いわゆる倍音 = Overtone (1つの音を鳴らしたときにその上に自然に発生する音のこだまのようなもの…)を平面的に並べることで、12の半音からなる鍵盤を開発して、それが現代でも世界の標準の音のありようとして使われているのですが、それぞれの国や地方で古来から伝わる音楽などには、この西洋的な音の分類では捉えきれない音楽のありかたがたくさんあります ♪ 鍵盤やギターなどを使うような作曲編曲でも音の組み合わせかたは常に想像力、そして創意と工夫が必要で…音楽家は日々その感覚をみがいて演奏に臨んでいます ♪ ピアノやギターなど同じ1つの楽器で出す不協和音でも、違う楽器同士で合わせてみると不思議と調和する…ということも多く、演奏のたびに音の組み合わせの奥深さを感じさせられます ♪ それがまた…ものを作る醍醐味でもあるのですが…♪ (作曲編曲よもやま話シリーズ…)
Ravel (Maurice Ravel) ラヴェル  は、私の大好きな作曲家で、フランス近代音楽の最高峰…孤高の存在といえる音楽家です ♪ “ 亡き王女のためのパヴァーヌ  Pavane pour une infante défante  ” , “ ボレロ  Boléro ” , “   ダフニスとクロエ  Daphenis et Chloé  ” など…名曲に事欠きません ♪  以前にこのブログでも紹介したラヴェルの伝記映画といえる作品『ボレロ 永遠の旋律』のなかで、パリのサロンでの、まるで当たり前のことのようにヒロインが主人公とピアノ連弾曲 “ マ・メール・ロワ  Ma Mère L’oye  ” を連弾で弾くシーンがあって、当時 (1910 年代のいわゆるベルエポック期… ) の、パリのサロンの成熟した文化レベルを垣間見た感じがしたのを思い出します ♪ Ravel は1925年に初演されたオペラ作品…『 子どもと魔法 L'enfant et les sortilège 』で、まるでその後のディズニー映画につながるような子どもの夢の世界も描いています ♪ Ravel の作品は好きなものばかりですが…あえて1つ選ぶとすると、オーケストラの美しい伴奏をしたがえて、めくるめくハーモニーを展開しつつ当時のヨーロッパのエキゾチックな憧憬を歌う歌曲 “ シェエラザード Shéhérazade ” …を紹介させてください ♪
The Rolling Stones ローリング・ストーンズ …が真に偉大なロックンロールバンドであることついては、多くのことが語り尽くされていると思います ♪ 私にとっては 80 年代に入ってリリースされたアルバム『 Tatto You 刺青の男』と、それにともなって行われた全米ツアー ( 映画『 Let’s Spend The Night Together 』としても公開された… ) からリアルタイムでの体験が始まり、以来… R&B にルーツを持ちつつ独自のサウンドを展開するバンドの姿をリスペクトしつづけています ♪  波乱のキャリアのなかで幾度かのメンバーチェンジを経て、 2000 年代に入ってからもコンスタントに続くバンドのアンサンブルは、 Mick Jaggar が語るとおり、行われるライブごとにそれまでで最高といえるパフォーマンスと音楽の深化を感じさせてくれます ♪  2021 年に惜しくも亡くなってしまったドラマーの Charlie Watts …彼の叩き出していたリズムが、バンドのオリジナリティーを大きく彩っていたことは間違いないことで、本当に残念でなりません ♪ すべてのレパートリーがロックミュージックのスタンダードとも言える多くの名曲のなかで… Rap= Hip Hop の先駆けのような  Mick Jaggar  のボーカルと、歳を重ねるたびに切れを増すような Keith Richards の鮮やかなギターサウンドにしびれさせられる “ Sympathy For The Devil 悪魔を憐れむ歌 ”が、やはり私のフェイバリットソングです ♪
Bill Evans ビル・エヴァンズは…私にとってのピアニストの玉座に座り続けている、変わらぬ至高の存在です ♪ 彼の素晴らしい演奏を聴くことで私は  Jazz  音楽のサウンドの面白さに目覚めさせられました ♪ 中学に入ってしばらくの頃、彼が亡くなったことで当時編纂され、リリースされた  Riverside  レーベルでの録音の全集を買ってもらい、 1950 年代終わり頃から 1960 年代前半にかけての残された演奏を聴き込んでいました ♪ やはり白眉なのは、その後の彼の演奏の展開を方向づけた…ベーシスト Scott LaFaro, ドラマー Paul Motian   を擁したアルバム『 Portrait In Jazz 』 , 『 Explorations 』と、あまりにも有名な 2 枚のライブ盤『 Waltz For Debby 』 , 『 Sunday At The Village Vanguard 』です ♪ それらに先だって在籍してした  Miles Davis  のグループで録音したアルバム『 Kind Of Blue 』でのサウンドとも共通した、幻想的といえるような音楽世界は、今も新鮮に心に響きます ♪ これらのアルバムに聴かれるサウンドは私にとって…エバーグリーンな美しさを示し続けてくれています ♪ いちばん好きな 1 曲をあえて挙げるとすると、題材に選んだオリジナルのバージョンと同じ曲を演奏しているとは思えない…まるで映像を観ているようなリリカルなサウンドに改編された“ Detour Ahead  ” ( アルバム 『 Waltz For Debby 』収録… ) です ♪
アルバム『 Hotter Than July 』で、私は Stevie Wonder の音楽に触れるようになりました ♪ そのリリースと同じ時期に行われた来日公演の模様も TV で観て…キーボードを弾きながら歌うその圧倒的な音楽に魅了されました ♪ 何より驚かされたのは、目の見えない彼が、運ばれたドラムセットに座り直して…これまた圧倒的なドラムワークを披露したことです ♪ 力強く、そしてときに繊細なメロディー、魅惑的なコード展開、素晴らしいとしかいいようのないそのリズム…♪ ハーモニカの演奏もデビュー当初から素晴らしく、その存在は〈音楽〉そのものが、その生きている姿を彼をとおして見せているようにも思えるほどです ♪ 当時から、彼の作品の発表のペースは緩やかになってきていたので、 80 年代をとおしてほぼ、 Stevie  の新しい曲を渇望する日々が続いていました ♪ このブログでも以前に書きましたが、ギタリスト  Pat Metheny  の言葉を待つまでもなく、 BGM として聞き流すことも出来て、かつ音楽的に深い内容を表現する多くの作品は…私自身にとってひとつの理想的な音楽の姿です ♪ 素晴らしいと思うのは、その 45 年前に発表されたアルバムが…今もフレッシュな印象をあたえてくれる、エバーグリーンな音楽として生き続けていることです ♪ 大ヒット曲となった “ Master Blaster ( Jammin' ) ” , Michael Jackson  がコーラスで参加している “ All I Do キャンドルにともした恋 ” , キング牧師の誕生日を歌い…それをアメリカの祝日にするきっかけとなった “ Happy Birthday ”など、たたみかけるように続く 10 曲はとても充実した音楽的時間を感じさせてくれます ♪ 私にとっては、 LP レコードでは A 面の最後の曲になる “ As If You Reed My Mind 目を閉じれば愛  ”の…ハイセンスなコード展開をともなって疾走する、そのあざやかなサウンドが…なによりのお気に入りです ♪ 
 いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 5月22日 [木] 赤坂 ボサノバ & ジャズ  ライブレストラン 『Kei』 https://akasakakei.com/2025-05/  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, Keyboards & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… 《TONICA NOVA LIVE ReLive! 2》 と銘打ちまして… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約も承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪ ご来場心よりお待ち申し上げます♪
リズム Rhythm の話は改めて…と以前に書いたので、どうお話ししようかと考えていて…あまりに大きなテーマなので、とにかくとっかかりだけでも、と割り切って…自由にお話しすることにします ♪ 〈リズム〉は、〈時間のアート Art = 芸術〉である音楽に〈いのち=生命〉を与える…もっとも大切な要素のひとつだと言えます♪ それをいちばん直接的に具体的に表現する印象を与えるのがドラムやパーカッションといった打楽器ですが、どんな楽器の演奏も、歌うことも…リズムを表現していることに変わりはありません ♪ 私はギター弾きなので、ギターのお話しをすると、よく…バンドでのアンサンブル=合奏の際に〈リードギター Lead Guitar 〉と〈リズムギター Rhythm Guitar 〉という役割分担をされることがあります ♪ The Beatles の  George  Harrison と John Lennon を、そのわかりやすい例としてあげることも多く、じっさい  John Lennon が とても素晴らしいリズムギタリストであることは間違いありません ♪ どんな演奏であれ…そこからは必ず何らかのリズムを感じとることが出来ます ♪歌うこともふくめて、音を出すことそれ自体が、リズムを生み出していることだ…と言うこともできるでしょう ♪ 聴いていて快いリズムを感じられるということは、それが聴いていて快い演奏がされているということの証明になります ♪ リズムとは何か…という大変むずかしいおはなしはこのくらいにして、 The Beatles の “ All My Loving ” での  John Lennon  の 3 連のリズムによる素晴らしいギターのカッディング Cutting をショーケースとしてご紹介して、今日のところは…この辺で ♪  ( 作曲編曲よもやま話…のシリーズに入れればいいのでしょうか…わかりませんが…♪ )
最近…複数の友人と偶然に映画『ゴッドファーザー The Godfather 』の話題になったのがつづいたことがきっかけで、その音楽を改めて思い起こしていました ♪ 数多くのバージョンが存在する有名な映画シリーズですが、大きくは第1作からパート3 までが作られている大ヒット作品です ♪ パート 1  は映画音楽の大御所として名高い  Nino Rota  が担当…その“ 愛のテーマ ”は日本でも歌詞がつけられ大ヒットしました ♪ パート 2  以降では監督のフランシス・コッポラの父で作曲家の Carmine Coppola も加わって曲を書き足し、3世代にわたる壮大な叙事詩が魅力的な音楽によって彩られています ♪ 切々とした哀愁を感じさせるマンドリンの音色を伴って、まるでカンツォーネ Canzone のように展開するメインテーマの“ ワルツ Waltz ” や “ 愛のテーマ Love Theme ”は、それを聞くだけで映画のストーリーの世界に私たちをいざないます ♪ 私は個人的にパート 3  のエンドロールで流れていた  Jazzy  なナンバー… Harry Connick  Jr.  の歌う “ Promise Me You’ll Remember  ( Carmine Coppola  作曲 =  John Bettis  作詞 )” が大好きだったのですが、現在、パート 3  公開当時のバージョンはあまり配信などでも観ることができなくなってしまっているのがとてもさびしいです ♪  3 作すべてに出演して重要な役を演じた  ダイアン・キートン Diane Keaton が  1977 年に主演女優賞を受賞した、ウッディ・アレン監督の『アニー・ホール Annie Hall  』で スタンダード曲  の“ It Had To Be You ( 邦題 : もしあなただったら ) ”を可愛らしく歌っていたのも…ついでに一緒に思いだしてしまいました ♪
Antonio Carlos Jobim と Vinícius  de   Moraes   の作った名曲の 1 つに映画『黒いオルフェ Orfeu Negro 』の主題歌 “ A Felicidade ” があります ♪ ギリシャ悲劇にもとづいた悲しいおはなしなのもあって、このながくつづく日本の暗い雰囲気のなかで、自分のレパートリーになっていても、あまり積極的にとりあげて演奏することを避けてきました ♪ けれど…とても美しいサウンドのいい曲なので、ギターやピアノで弾いたり一緒に歌ったりしながらサウンドの研究は重ねていて、最近になってふと…そんなに演奏をひかえるほど不吉な歌でもないのじゃないか、と考えが変わってきました ♪ A Felicidade はポルトガル語の「幸せ」の意味なのですが、「悲しみには終わりがないけれど、幸せには終わりがある…」というリフレインが印象的です ♪ 一年をとおして懸命に働いて、それが〈ひと夜〉で夢のように終わるカーニバルのため…というブラジルのカーニバルの文化が見事に表現されている傑作ですが、歌詞で描かれている「終わりのある幸せ」というのは、実のところ…恋人たちの愛しあう時間のことで、駆けるように夜が過ぎていって「幸せなとき」に終わりが来てしまう…という、至極当然な…典型的なラブソングなのだ…と今更のように思い直した次第です ♪ ずっと以前に友人の結婚式の BGM を頼まれたときに演奏したことがあって、悪いことをしたかな…と呵責に悩まされていましたが、そんなに気にすることでもなかったかな…と、救われる気持ちにもなりました ♪ 〈歌詞の研究〉と〈長生き〉はするものだ…と思ったりもします ♪ ( これも、とりとめのない話シリーズ…に入るのでしょうか… )
Debussy ドビュッシー (Claude Debussy) は···近代フランス音楽、ひいてはその後の近代·現代の音楽全般に大きな影響を与えたエポックメイキングな作曲家です ♪ バレエ音楽にも使われた、有名な “ 牧神の午後への前奏曲 Prélude à l'après-midi d'un faune ” で奏でられるサウンドは…まさしく19世紀の音楽から20世紀の音楽への大きな扉を開きました ♪ 画期的なオペラ“ ペレアスとメリザンド Pelléas et Mélisande ” , 日本の版画からの影響が指摘される交響詩“ 海 La Mer ”, “ 映像 Images ” などに代表される数多くのピアノ作品など…現在でも世界中で彼の作品が演奏されない日はないと言っていいでしょう ♪ その存在がモダンジャズそのものとも言えるトランペッター…Miles Davis が Debussy のサウンドを研究して1960年頃以降にモード (Mode = 旋法)といわれる多様な音階を用いて演奏を展開したことは、あまりにも有名です ♪ 現在の音楽にとって、あまりに大きな存在であるDebussy については、また改めてお話しせざるを得ないと思いますので、今日は私の好きな…その中間色のようなサウンドで、のちの彼の作品の展開の予兆を感じさせる初期のオーケストラ曲 “ 選ばれた乙女 La Damoiselle élue ”をご紹介するのにとどめておきます ♪
Wes Montgomery ウェス·モンゴメリー はジャズギターを弾く人すべてにとって変わらぬお手本となる…偉大なギタリストです ♪ 親指を使ったユニークな奏法にとどまらず、ボリュームのある豊かな音色と素晴らしいリズムと、そして想像力に満ちた巧みな音使いは、彼が亡くなって半世紀以上が経った今も…まさに〈古典=クラシック〉と言えるもので、さらに現在から未来への道も同時に示してくれます ♪ ジャズがクロスオーバー、フュージョン…と時代を変遷していくそのなかで、今や巨匠とも言えるオリジナリティーあふれる存在のギタリスト Steve Khan も Wes からの大きな影響を受けたことをインタビューで語っています♪ 私が最もよく聴くのは、やはり…当時の Miles Davis のグループのリズム・セクションとともに 1962 年、カリフォルニアのクラブでのライブを収めたアルバム『 Full House 』 ♪ このとき共演していた、 Little Giant 小さな巨人…と称されるテナーサックスの名プレーヤー Johnny Griffin ( 彼が 80 年代に来日したときの新宿のジャズクラブでのライブも聴きました… ) の素晴らしい演奏もふくめて、今でもくりかえし聴き込んでしまいます ♪ 私のフェイバリットソングは、なんといっても…全編ハイスピードで展開される疾走感にしびれさせられる “ S.O.S ”です ♪
以前にもこのブログに書いたことのある Queen の音楽を聴いていて思うのは、曲のなかでおそらく意識的に〈7th(セブンス)のコード〉が使われていないということです ♪ 日本の音楽の教科書では「属7の和音」と表現されている…ピアノの白鍵を使ってソ・シ・レ・ファと4つの音を一緒に押さえたときの響きで、ハ長調でいうと主和音のド・ミ・ソに戻るための強い関係を示す「属和音」といわれる和音です ♪ ギターを弾いた経験のあるかたならコードを示すローマ字のあとに数字の7が…〈◇7〉といったように一緒に書かれているコードを押さえる練習をされたことがあると思います ♪ ブルースやジャズ、ロックンロールなどの音楽では基本の響きの和音で、さきに説明した属和音のコードは、この〈 7th( セブンス ) のコード〉になっていることが自然で、そうなっていることがほとんどです ♪ この〈 7th( セブンス ) のコード〉を意識的に使わないようにするとどうなるか…?ひとつには曲のテイストがクラシック音楽っぽく感じられるようになるのと、もうひとつ大きいのは…続く次の和音への選択肢が増えて、和音進行が感覚的にとても自由になるということです ♪ ブリティッシュロック…に代表されるヨーロッパのロックミュージックには  Queen  にかぎらず、こういった…意識的な〈 7th( セブンス ) のコード〉を避ける作曲がされる傾向があって、その特徴をかたちづくっています ♪ “ Now I’m Here ” , “ We Are The Champions ” , “ Radio Ga Ga ” , “ Save Me ” など…理論的な説明は避けますが、〈 7th( セブンス ) のコード〉を避ける作曲をすることで、縦横無尽…とまでは言いませんが…次にどの和音が聞こえてくるのかわからないスリリングな曲の進行を生み出し、まぎれもなく魅力的なロックミュージックである  Queen  の音楽の大きな特徴になっていると思うのです ♪ このことはブリティッシュロックの代表格のグループとして今も君臨している  The Who   ザ・フー の音楽 ( 代表曲 “ See Me, Feel Me ” など… ) にも感じとることができます ♪  ( 作曲...
 「ぐっ…と来る」という言いかたが、いい音楽を聞いたときによくされることがあります ♪ 感情を揺さぶられて思わず涙が出そうになる…そんな気持ちをあらわしているのだと思いますが、最近…自分自身そんな気持ちになる機会が多くなっているかな…と実感します ♪ それなりに歳を重ねてきたからということも、もちろんあるのでしょうが…音楽だけでなく、本当に〈いいもの〉に触れたとき…それがどんな分野の芸術(ダンス、演劇、映像、美術、文学そして料理などetc… )であっても、ああ…と思わず声に出して感動してしまうような気持ちが湧いてくるのは…とても自然なことなのだと、このごろあらためて…つくづく思います ♪ まあ…何かにつけてすぐに泣いてしまうのは考えもの…というのもわかる気がしますが、素晴らしい芸術は…やはり、きっと人を感動させることが出来るのだ…と思います ♪ 以前に何気なく聞き流していた音楽に思わず引き込まれ、感動を新たにさせられる…そんなとき、自分の演奏する音楽でも、それを聞いてくださるみなさまに、そんな気持ちになっていただけるような…本当にいいパフォーマンスをお聞かせしなければ…と改めて思うのです ♪( とりとめのない話シリーズ…その3 ) ♪
いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 5月22日 [木] 赤坂 ボサノバ & ジャズ  ライブレストラン 『Kei』 https://akasakakei.com/2025-05/  にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, Keyboards & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… 《TONICA NOVA LIVE ReLive! 2》 と銘打ちまして… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のライブスケジュールに先立っての お知らせになります♪ ご来場心よりお待ち申し上げます♪
大貫妙子さんの音楽はいつもとても魅力的です ♪ 伝説のバンド Sugar Babe の レパートリー “いつも通り”や“蜃気楼の街”、ソロになってから発表された“愛は幻”、 昨今のシティーポップブームのアイコンにもなっている“都会” などに始まり、 YMO とのコラボレーションによる“ CARNAVAL ”や、“黒のクレール”、“色彩都市”など…聴きたくなる曲が、その日の気分を反映してえら べる ほど多彩な作品を生み出し続けるソングライターとしての姿は、その透きとおるような美しい声とともに、工夫を凝らして作曲されたその歌をいつまでも聴いていたいと思わされます ♪ 日本発の大ヒット映画『 Shall we ダンス ? 』の有名な主題歌のカバーバージョンは、まるでオリジナルソングのような説得力で心に響いてきます ♪ 彼女の歌とともに日々を送ってきたといっていい世代の私にとって、数え切れないほどたくさんある好きな曲のなかで、今日は 1997 年公開の 映画『東京日和』の主題歌、“ひまわり” をとても聴きたい気分です ♪
Caetano Veloso カエターノ・ヴェローゾは MPB (Música Populare de Brasileira  ブラジルポピュラー音楽  ) の中心的かつ、今にいたっても最大の影響を与え続けている存在でしょう ♪ そのあまりにも大きな存在感ゆえに、すでに多く分野からたくさんのことが語られているはずですので、この音楽ノートでは、あくまでその音楽に焦点を当ててお話ししようと思います ♪ 私が彼の美しい音楽に触れたのは 1980 年代の終わり…ちょうどその頃言われ始めた「ワールドミュージック」という音楽カテゴリーの代表的なアーティストとして彼が世界的に知られるようになっていった時期にあたります ♪ なんと言っても、ギターを弾きながら歌う…その美しい声と、曲の素晴らしさに心を奪われました ♪ 初期の名曲 で、 2021 年に亡くなってしまった同じくブラジルポピュラー音楽を代表する女性歌手 Gal Costa ガル・コスタ とのコラボレーション・アルバム『 Domingo 』の冒頭に収められている “  Coração Vagabundo 移り気な心 ”の幻想にいざなうようなそのサウンドには今も心を震わされます ♪ アルバム『 Estrangeiro 』 , 『 Livro 』 , ライブアルバム『 Circulado Vivo 』などその優れた作品は挙げるとキリがありません ♪ 彼の音楽に触れるときいつも、歌において…聞き手に歌詞が伝わることの大切さ、を改めて思い起こさせられます ♪ 彼の歌が、あくまでも音楽的に美しく演奏される…だからこそ、その歌詞の大切さが説得力をもって胸に迫ってくるのだと思います ♪ 個人的にはさきに挙げた 1997 年の名作アルバム『 Livro 』の冒頭を飾る “ Os Passistas ( サンバの上手いダンサー…の意 )  ” の美しい  Samba  のサウンドが大好きです ♪
Michael Jackson マイケル·ジャクソン が亡くなってから、もう16年近くが経つのだと思うと…月日の流れの速さをつくづく思わされます ♪ アメリカの兄弟グループ Jackson5 のメンバーの1人として、1969年のシングル “I Want You Back 帰ってほしいの” でデビューして以来…およそ40年にわたって世界的なスターの道を駆けぬけていきました ♪ 私が聴いていたのは、世代的にもやはり1980年代…超ビッグヒットアルバム『Thriller スリラー』がどうしても中心になってしまいますが、それに先立つアルバム『Off The Wall』,  続く『Bad』もよく聴いています ♪  偉大な Quincy Jones の制作のもとに作られた…これらのアルバムはどれもトータルに素晴らしい内容で、今の時代に聴いてもその印象は色褪せていません ♪ YMO の “Behind The Mask” が、さきの『Thriller 』の収録候補曲に挙がっていたというのは有名な話です ♪ 私の好きなのは…その同じ『Thriller 』のなかでR&B テイストを強く感じさせる“Baby Be Mine” ♪ Quincy 御用達のスーパーセッションプレーヤーたちの Groove に乗って…オリジナルなリズムを作り出すシャープなボーカルは、ただただ「素晴らしい」のひとことです ♪ 独創的なダンスも含めて、一瞬のうちに私たちを夢の世界へ連れて行ってしまう…唯一無二の圧倒的なパフォーマーでした ♪
Pointer Sisters ポインター・シスターズ は 1970 年代初めから活動していてるアメリカの姉妹コーラスグループです ♪ その長いキャリアのなかで 1980 年代に、名プロデューサー Richard Perry  の制作のもとで多くのヒットを放って、記録と記憶…それぞれに多く残る音楽を展開しています ♪“ Slow Hand ” , “ Jump ” , “ Automatic ” , “ Neutron Dance ” などのトップ 10 ヒットしたナンバー以外にも、その素晴らしいコーラスのハーモニーに裏打ちされた…魅力的な作品が数多くあります ♪ 1984 年のヒットアルバム…テクノポップのテイストを感じさせつつ、とても温かみのあるサウンドの『 Break Out 』は…今でも大好きな作品です ♪ 個人的には、このアルバムからの最初のシングルでスマッシュヒットとなった…まるで、ゆったりとドライブしながら視界が開けていくようなサウンドの “ I Need You ” が…私のフェイバリットソングです ♪
今日はまた…このブログの筆者〈シコ…たかはし〉 音楽家〈たかはしまさゆき〉のライブのお知らせです♪ 2025 5月22日木曜 赤坂Kei http://akasakakei.com/ 19:30〜Start♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) たかはしまさゆきGuitar, Piano, Keyboards & Vocal TONICA NOVA LIVE!…ReLIVE 2 ! with 中林成爾Cello & 三島博行Drums  ボサノバ、ジャズそしてサンバを…10数年来のトリオ TONICA NOVA… Cello中林成爾そしてDrums三島博行により夢幻のサウンドをお届けいたします♪トリオでの久しぶりのライブです♪前回に引きつづき…ぜひお聞きいただけたらとてもうれしいです♪ お店のスケジュールに先だってのお知らせになります♪ ご来場…心よりお待ち申し上げます♪
Fauré フォーレ (Gabriel Fauré) は 1845 年生まれのフランスの作曲家です ♪ その門下の作曲家には、かの有名な Ravel ラヴェル…がいます ♪  1924 年に亡くなるまでの、その 79 年の生涯において作曲された作品はどれも重要なものばかりで、現在でもオーケストラ曲、室内楽曲、そしてその美しい歌曲などが多く演奏されています ♪ “ Pavane パヴァーヌ” , “Après un rêve 夢のあとに ” , “ Sicilienne シシリエンヌ” , そして Mozart, Verdi の作品と並んで 3 大レクイエム ( 死者のための教会音楽 ) とされている…“ Requiem レクイエム”など名曲が数々あります ♪ その作品の魅力は、きめの細かい転調を含んだ旋法的な美しいメロディーと、同じように美しいその曲全体のサウンドにあると思います ♪ 音楽的にとても深い内容と示唆に富んでいて、演奏にも非常に高い技術が必要です ♪ けれども、その音楽を聴くとき…言葉にできないような優しい安らぎを感じるのは私だけでしょうか… ♪ 彼は、 19 世紀までの… Beethoven にそのはじまりがみられる…いわゆるロマンチックな音楽のありようと、 20 世紀以降の近代・現代の音楽を橋渡しする…とても大切な存在の作曲家といえます ♪ 多くの演奏家たちが今も…こぞってその作品を演奏し続けていることが、そのことを証明しています ♪ さきに挙げた名曲たちに加えて、私の好きな “ピアノ五重奏曲第1番ニ短調作品8 9 ” を今日のおしまいにぜひ…紹介させてください ♪
Manhattan Transfer マンハッタン・トランスファー は,リーダーだった Tim Hauser  が 2014 年に亡くなってしまって以降も活動を続けているコーラスグループで、 Weather Report の “ Birdland”  のカバーなどによって、そのテクニカルなコーラスの素晴らしさが広く知られています ♪ グループの 4 人それぞれがソロシンガーとしての実力を兼ね備えながら、古今の名曲に新たな歌詞もつけるなどして、その高い技術のコーラスアンサンブルを…あくまでもポップに聴かせる姿は、1970年代当時から高い人気を博しました ♪ さきの“ Birdland”の ほかに“ Twilight Zone ”, “ Body And Soul” ,  “Trickle  Trickle”の収録されている 1979 年の『 Extentions 』は、個人的に非常によく聴いたアルバムです ♪  2009 年のアルバム『 Chick Corea Songbook 』に合わせた来日公演までをふくめ2回のライブを聴きにも行きましたが、それが  Tim Hauser をライブで観る最後の機会になってしまいました ♪ 私にとっての彼らのベストトラックは、同じく先の『 Extentions 』に収められている… David Foster と Jay Graydon との名グループ Airplay のナンバー “ Nothin’ You Can Do   About It ” の、もう言葉も出ないほどのスリリングなアンサンブルです♪  
 Djavan ジャヴァン は MPB(Música Populare de Brasileira) と表現されるブラジルポピュラー音楽の代表的なアーティストです♪ 私にとってはまさに青春の音楽…同世代のファンのかたも多くいらっしゃることと思います♪日本で広く聴かれるようになるのは 1982 年のアメリカで制作されたアルバム『 Luz ルース ( 光 ) 』からで、私もその冒頭… Stevie Wonder による ハーモニカが掛けあう “ Samurai サムライ” を聞いたのが最初でした♪  George Benson  のライブでもキーボードを務める  Ronnie Foster  の制作のもと、そのジャズ=フュージョンにもカテゴライズ出来る洗練されたサウンドと、 Djavan  本人のしなやかな歌とギターの演奏は、たちまち私の心を捉えました ♪ それから…手に入るほぼすべてのアルバムを聴きあさり、今も…彼の素晴らしい音楽への敬愛は深まるばかりです ♪  The Beatles  に影響を受けていたという自身のプロフィールからも想像がつくように、工夫の凝らされた曲の構成と展開が大きな魅力で、さらにその素晴らしい活き活きとしたリズム感が重なり、歌詞も含めてその作品からは彼の総合的な芸術性を強く感じさせます ♪ “ Flor de Lis ( 百合の花)” , “ Serrado ” , “ Oceano ” , “ Meu Bem Querer ”…数々の名曲は挙げるとキリがないですが、さらに Antonio Carlos Jobim の名曲 “ Correnteza ”の素晴らしいカバーがあることをつけ加えておかないわけにはいきません♪  
  Jazz Vocal ジャズボーカル…という言葉からどんな連想をされるでしょうか?♪ 私としては 10 代の終わり頃に観た記憶のある映画『真夏の夜のジャズ』での  Anita O’Day の“ Tea For Two 二人でお茶を”を歌うテクニカルな歌唱が印象的で、以来彼女の歌をリファレンス Reference として信頼することも多くなりました ♪ ジャズを演奏するライブスポットなどでは日々スタンダードを歌う歌い手たちをジャズコンボのリズムセクションがバックアップする…というカタチが多くとられています ♪ ジャズに限らず歌とバンドの演奏とは基本的には別次元で進行しているといってよく、歌手は歌うとき以外は、前奏、間奏そしてエンディングの演奏をバンドに委ねて曲を聴衆に届ける…♪ カラオケ…の文化が、そのことをわかりやすく表していると思います ♪ それを超えていくような歌い手が、決して多くはないのですが…存在します ♪ 先ほどの Anita O’Day, Ella Fitzgerald, Sarah Vaughan, Dinah Washington さらに続く世代では  Chaka Khan  など…♪ そういった圧倒的な存在感を示すボーカルに対して、バンドは、その歌い手を主役と見立てて脇を支えながら、一体となって一緒によりよい演奏をめざしていく ♪ そんな〈歌〉と〈バンド〉のしあわせな関係に想いをはせながら、音楽をつくっていきたいと改めて思います ♪
メロディー…というのは、言うまでもなく曲の〈旋律〉のことですが、音楽家…とくに作曲や編曲に携わるものにとって、これは永遠の謎…というか、永遠の課題あるいはテーマ、といったものに思えます♪ 幼い頃の私は、音楽との接し方がクラシック音楽に偏っていて、当時のヒット曲などを TV などで見聞きさせてもらえず、たとえばピンクレディーの“サウスポー”,“モンスター”などのヒット曲は学校の教室で友達に歌ってもらって初めて聞く…といった具合でした ♪ その場合、歌ってもらったメロディーだけは聞き取れても、その背景の和音はわからないわけで、そんな曲たちを大人になってから改めて聞いて「ああ…こんな曲だったのか」と、その全体像を知ることもしばしばでした ♪ 少し脱線したようにも思われるでしょうが、〈メロディー〉というのが、その曲の〈和音進行 ( コード進行 ) 〉と密接に関係していて、その両方がそろって初めて曲になる…ということをお話ししたかったわけです ( もう一つ大切なリズムについては、また改めてお話ししたいと思います )  ♪ この〈メロディー〉…メロディーメイカー、などという言い方がされることがありますが、実際「よい」…と思えるメロディーを作るのは本当に大変なことで、作ろうと思って簡単に作れるものでもなく、ずっと考えつづけてあるときひらめいたように思いつくといったことも多いし、苦労して作ったものでも、それが必ずしも後々まで「よい」と思えるともかぎりません ♪ すでによく知られている美しいメロディーにしても、それを本当に美しく演奏するためには、歌や楽器などに全身全霊を傾けて取り組まなければなりません ♪ そんなこんなで、ぶつぶつ愚痴っていても始まらないので頑張って精進するしかない…という、当たり前の答えに戻るだけなのですが、この〈メロディー〉というものを「美しく」て、「よい」もの、と感じる〈こころ〉だけは…変わらず大切にしたいと、今さらながらに思う次第です ♪
松任谷由実さんのアルバム『悲しいほどお天気』は 1979 年の作品で、その充実した内容が、彼女の傑出した才能の発露を強く感じさせることを、当時から…さまざまな角度から語られていることと思います ♪ 私がこのアルバムの音楽に触れたのは 10 代半ばの頃だったと思いますが、当時の LP レコードいっぱいに収録された時間的な長さとともに記憶に印象づけられています♪ 個人的に… 5 曲目の“丘の上の光“に表現される、ゆっくりと自転車を漕いでゆく情景と後半を彩るスローサンバのサウンドのマッチングが心を捉えて放さず、私にとってのユーミンのフェイバリットソングの 1 つです♪ブラジル音楽で Cuí ca クイーカという独特な奏法をすることで知られるパーカッションがよく使われますが、私がそのサウンドに初めて触れたのも、この曲からだった気がします ♪ アルバム全体が、歌や演奏はもちろん、サウンドの面からみても…とても素晴らしく、音楽家の立場から興味が尽きぬ内容で、彼女の主に 1990 年代から2000年代にかけてのライブをツインギターの 1 人として支えた、惜しくも亡くなられたギタリストの中川雅也さんが、このアルバムの”水平線にグレナディン”を演奏する機会に巡りあったときに、とてもうれしかった、と語ってらしたのも、強いシンパシーとともに思い起こされます♪当時のアップトゥーデイトなサウンドがそのまま未来にも続いていくのを感じさせる…とてもユーミンらしい傑作だと思います♪
Vivaldi ヴィヴァルディ (Antonio Lucio Vivaldi) は、 Bach  バッハ のちょうど 7 歳ほど年上の、イタリアの大作曲家です♪その代表的作品…『四季』としてまとめられているヴァイオリン協奏曲はあまりにも有名で、紛れもない傑作です♪非常に高い演奏技術を必要とする難しい曲で、 300 年が経った 今でもヴァイオリン音楽のバイブルの 1 つにかぞえられています♪そういった専門的なもろもろのことがらを抜きにしても、この作品がいかに豊かに…まさしく「四季」を表現しているかということを、聴くたびに深く想わされます♪春夏秋冬それぞれ 3 曲ずつの 12 曲で構成=作曲されている…その季節の表現は「的確」というような類いの言葉をはるかに飛び越えて、まるで絵画のように心に迫ってきます♪自然の四季の移り変わる映像を音楽で観るような感覚…といえばよいでしょうか♪名演奏の録音が数多くありますが、現代的で大胆な解釈によって堂々と弾ききる潔さが魅力的な  Anne- Sophie Mutter  の 1990 年代の演奏を、私の好きなバージョンとして挙げておきます♪
Queen クイーン は 2018 年の映画『 Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ』のヒットによって再注目され、広い世代に受け入れられるようになりました♪ 映画でも描かれていますが結成当初から不遇の時代が続き、 1974 年の“ Killer Queen ”、そして 1975 年の…まさにその“ Bohemian Rhapsody ”のヒットで人気が不動のものとなり、評価も確立していきます♪私が Queen を聴きはじめたのは 1980 年のアルバム『 The Game 』からと遅めなのですが、このアルバムからも“ Crazy Little Thing Called Love 愛という名の欲望”,“ Another One Bites The Dust 地獄へ道連れ”がヒットしています♪私としては…そのライブの映像で垣間見た、ピアノを弾きながらバンドのなかで歌う Freddie Mercury の姿がとにかく印象的でした♪ “ Somebody To Love 愛にすべてを ” , “ We Will Rock You ” , “ We Are The Champions 伝説のチャンピオン ” , Lady Ga Ga の名前の由来になったことで知られる“ Radio Ga Ga ”などヒット曲は数知れず…♪その緻密なスタジオワークから紡ぎ出されるきめ細やかなサウンドと、ライブでのパワフルなサウンドの対比も大きな魅力です♪ Freddie は 1991 年に亡くなってしまいましたが、作品は愛されつづけ、 2002 年には、その代表曲を集めたミュージカル We Will Rock You も作られました♪ Freddie は、まさに…天国から今も私たちを Rock しつづけています♪その音楽の深い内容についてはまた…少しずつ、別の機会に♪
『The Sound Of Music サウンド・オブ・ミュージック』は 1959 年初演のアメリカのミュージカル作品ですが、 1965 年の映画化によって世界的にヒットしました♪主人公マリアを演じる Julie Andrews ジュリー・アンドリュースと、当時すでにミュージカル作家としてゴールデンコンビだった  Richard Rogers と Oscar Hammerstein II  による…歌と曲の素晴らしさが、とにかく強く印象に残る名作です♪普通多くのミュージカルでは挿入歌の1~ 2 曲がヒットすれば成功作といわれるなかで、この作品のナンバーのほとんど全曲がスタンダードになっていると言っていいことを考えると…その音楽の密度の高さに改めて気づかされます♪ “ The Sound Of Music サウンド・オブ・ミュージック ” , “ Maria マリア ” , “ Sixteen Going On Seventeen もうすぐ17歳 ” , “ My Favorite Things 私のお気に入り ” , “ Do-Re-Mi ドレミの歌 ” , “ The Lonely Goatherd ひとりぼっちの羊飼い ” , “ Edelweiss エーデルワイス ” , “ Climb Ev’ry Moun tain すべての山に登れ ”…曲名を挙げるだけでストーリーが細部まで想いおこされるような、こんな作品はそうそうあるものではありません ♪ 作曲家の  Rogers  がインタビューで「クラシックのオペラのような作曲をしてほしい」と依頼されたと話していますが、その壮麗とも言える見事なサウンドは事実としてうなづかされます♪そんななかで私のお気に入りなのは、この映画版のために新たに作曲された“ Something Good 何かいいこと ” ♪ この映画ならではのロマンチックな曲調がいつまでも心にリフレインするようです ♪
 今日はこのブログの筆者〈シコ…たかはし〉 音楽家〈たかはしまさゆき〉のライブのお知らせです♪ 2025 5月22日木曜 赤坂Kei http://akasakakei.com/ 19:30〜Start♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) たかはしまさゆきGuitar, Piano, Keyboards & Vocal TONICA NOVA LIVE!…ReLIVE 2 ! with 中林成爾Cello & 三島博行Drums  ボサノバ、ジャズそしてサンバを…10数年来のトリオ TONICA NOVA… Cello中林成爾そしてDrums三島博行により夢幻のサウンドをお届けいたします♪前回に引きつづき…ぜひお聞きいただけたらとてもうれしいです♪ お店のスケジュールに先だってのお知らせになります♪ よろしくお願いいたします♪
山下達郎さんのライブ…その生の演奏に私が初めてふれたのは 1982 年の秋のことです♪私はまだ中学 3 年でしたが葉書で応募したチケットが当たり、神奈川県民ホールで行われた…そのシーズンのツアーの初日を仲間のベーシストと観に行きました♪ 3 時間に及ぶ圧倒的なステージを体験し、その日から…達郎さんの音楽を徹底的に研究する!という日々が始まります♪当時の最新アルバム、傑作として名高い『 FOR YOU 』は聴いていましたが、さかのぼって過去のアルバムを少しずつ聴いていきました♪その音楽の魔法…特にあのライブを体験したときのめくるめく感覚の謎を解き明かしたいと思ったからです♪そんな私の気持ちをさらに強くかき立てたのが 1978 年の 2 枚組のライブアルバム『 It’s A Poppin’Time 』です♪今はもうないライブハウス六本木PIT INNで、ドラムの村上秀一さんを筆頭にベースの岡沢章さん、ギターの松木恒秀さん、サックスの土岐英史さん…そしてピアノとキーボード全般を担う坂本龍一さんで構成されるリズムセクションに吉田美奈子さん、伊集加代子さん、尾形道子さんのコーラスが加わり、達郎さんがそのバンドをリードしながらギターでリズムを切って歌う…♪そのアンサンブルの素晴らしさから、今でも私の…火事になったら必ず持って出るレコードのリストに入っています♪亡くなられて久しいドラムの村上秀一さんが自らのベストプレイとして挙げるほど、すべての曲のあらゆる瞬間が素晴らしいですが…個人的に、同じく亡くなられて 2 年が経つ坂本龍一さんの紛れもないベストプレイの 1 つだと…ライブの最後を飾る“サーカス・タウン”を聴きかえすたびに改めてしみじみと思います♪
YMO … Yellow Magic Orchestra イエロー·マジック・オーケストラの音楽への高い評価は、昨今のシティーポップブームによる日本のポップミュージックの世界的な人気の高まりも相まって…ほぼ定着しているように思えます♪ 私自身、まさに YMO 世代の一員で、その最初のワールドツアーの行われた 1979 年、小学校最後の年にリリースされたアルバム『 Solid State Survivor 』を当時のカセットテープで聴きました♪ Rock Music など右も左もわからなかった私にとって、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の 3 人で生み出される…そのサウンドは驚きそのもので、今でも、「新しい音楽とは何か?」という問いの1つの模範解答のように感じています♪ 1983 年までの最初の活動期間に代表曲が集中していますが…“ Rydeen ” , “ Tong-Poo ” , “ Cosmic Surfin’ ” , “ Cue ” , “ Light In Darkness ” , “ You’ve Got Help Yourself ” , などなど枚挙にいとまがありません♪ YMO を 1 つの集合体としてとらえた場合…好きな 1 曲を選ぶとすると…本当に私の個人的な嗜好ですが、複雑なクラスター ( 密集和音 ) で始まる“ Solid State Survivor ”を挙げることになります♪ この曲をはじめ“ Rydeen ”や“La Femme Chinoise”など、 YMO を特徴づける曲の多くがボーカルとドラムを担った、 2 年前の 2023 年に亡くなられた高橋幸宏さんの作品だということにも改めて気づかされ、そのドラムワークもふくめて本当に天才的ミュージシャンだったんだな…と、坂本龍一さんともども…つくづくその早逝が惜しまれてなりません♪
Carpenters カーペンターズ は Richard Carpenter と Karen Carpenter の兄妹によるアメリカのデュオグループです♪ 1983 年に Karen の急死によってその活動を終えますが、その音楽は今も聴き継がれていて、まさにエバーグリーン…といえます♪私が彼らの音楽に触れたのは小学生になるかならないかの頃にラジオから流れてきた“ Sing ”を聞いたのが最初ですが、大人になって、その膨大な作品たちの中から“ Close To You ” , “ Top Of The World ” , “ Superstar ” , “ Rainy Days And Mondays ” などのヒット曲を聴き…その緻密で繊細なサウンドに改めて魅了されたのを思い出します♪なかでも私が大好きなのが… “ I Won ‘ t Last A Day Without You ( 愛は夢の中に ) ”♪ Carpenters のヒット曲を多く担った Paul Williams の作曲、 Roger Nichols の作詞によるこの曲は、実際…少しセンチメンタルにも思えるその歌詞に、しかし孤独を癒やす愛の大切さが Karen  の美しいアルトボイスで静かに…そして力強く歌われていて、聴くたびに胸を打たれます♪ドラムを演奏しながら歌うことでも知られた  Karen が、実際とても優れたドラマーだったというのも…忘れてはならない大事なことです♪
坂本龍一さんの作品のことで…もう一つ♪ 2001 年にリリースされたアルバム『 CASA 』は、今までにも少し触れたことがありましたが  Antonio Carlos Jobim  のバンド  Banda Nova( バンダノヴァ )  のメンバーだったチェリスト  Jaques Morelembaum  と、その奥さんでヴォーカリストの  Paula との 3 人で紡いだ  Jobim  の作品集です♪当時も大変話題になり商業的にも成功した、高い評価をされたアルバムで今さら何を言い足すこともない作品なのですが、当時…私自身としては、そのギターを抜いたピアノとチェロだけでボサノバのサウンドを表現するという方法に多少の違和感を感じたりもして、仲間のドラマーとも「あれはボサノバとは言えない…」などと不遜な発言をふくめて語り合っていたことを思い出します♪ 今…改めてそのサウンドを聴きかえすと、ただただそのピアノの響きの美しさに魅了されて、当時…なぜあれほどギターのないサウンドの是非にこだわって聞いていたのか…と反省させられるのでした♪ Jobim  の住まいのアトリエ ( 仕事場 ) で、その Jobim 本人が日々弾いていたピアノを使って録音されたサウンドはシンプルに美しく…四半世紀近い時の流れを微塵も感じさせません♪ Jobim  のあまり知られていない小品たちも取り上げられ、とても丁寧なカバーがなされて、自然な時間と自然な空間とを…ともに穏やかに捉えた極上のサウンドが展開されていきます♪アートに携わるもの皆が思い描く…その作品の中に“永遠”を封印する、という夢を具現化された、素晴らしい名作アルバムです♪
百聞は一見にしかず…という諺 ( ことわざ ) がありますが、私の場合、それは音楽家の演奏する姿を見たときに多く思い起こされます♪ レコードや CD など録音された音楽を聴いていて、「これは一体どうやって弾いているんだろう?」と疑問や関心を持つことは…しばしば、あります♪ そういったもろもろの疑問や関心は…その音楽家の演奏のライブ…生の演奏する姿を見たり、それが叶わないときには録画された映像作品を見たりして答えを探すことになります♪ ピアニスト Bill Evans  がピアノを弾く姿をビデオで初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません♪ それ以来、私は彼のピアノを弾くタッチ ( 指先の力やスピードの加減 ) こそ参考にすることはあっても、その運指…指使い全般を参考にすることは一切止めました♪ それは彼の弾き方…特にその指使いがあまりにも独創的で、自分には決して真似できない…と悟ったからです♪ 同じようなことは ギターの Wes Montgomery や ベースの Jaco Pastorius  などのプレースタイルなどにも言えることで、実際、先ほどの私と似たような話を有名な音楽家のインタビューなどで見聞きすることもしばしばです♪ とにもかくにも、「音楽とは耳で聴くもの」…というのが紛れのない真実だとしても、それを同時に見ることも…まったく価値のないことではない、というのが今日のお話のオチになるのでしょうか♪ ( とりとめのない話シリーズ…その 2)
坂本龍一さんが亡くなってから 2 年が経とうとしています♪本当に大切に思っているミュージシャンが亡くなると、いつも想いは同じで…家族を亡くしたのに似たような、大きな喪失感に見舞われます♪ 実際、私はこの 2 年の間、坂本さんの音楽をかけて聴く…ということが、ほとんどつらくて出来ませんでした♪ 私も、多くのみなさんと同じように Yellow Magic Orchestra イエローマジックオーケストラ のブームをそのきっかけに、坂本さんの音に耳を傾けることになった 1 人です♪ その後にソロとなって発表された作品にも多く触れてきましたが、彼の音楽は私自身にとっていつも、この世界のなかでの音楽の在りかたを想うときの「羅針盤」のようなものだった…と言えます♪ 好きな作品はいっぱいあり過ぎて 1 つに絞ることは出来ません♪ YMO のレパートリーでは、“ Thousand Knives( 千のナイフ ) ”, “  The End Of Asia  ”, “  Technopolis  ”, “  Ongaku  ”, “  Perspective  ” … ソロになってからの作品では アルバム『音楽図鑑』,『未来派野郎』,『 Neo Geo 』,『 Beauty 』,『 Heartbeat 』 , サウンドトラック『 Last Emperor 』,『 Sheltering Sky 』…きりがありません♪多くを挙げるだけ挙げて初めて…そんななかから自分にとって 1 番の曲としてアルバム『音楽図鑑』のなかから“  Paradise Lost  ”を挙げることが出来ます♪ タイトルの示す幻想的なイメージに、テクノサウンドのフィルターを通したようなレゲエのリズムと、それに浮かんで〈たゆとう 〉 ようなピアノの響き…不思議な安らぎを感じさせる、私にとって至福のサウンドです♪
1966 年の『男と女 Un homme et une femme』というフランス映画で、私は作曲家  Francis Lai フランシス・レイに目を向けることになりました♪カンヌ映画祭でグランプリを獲得した名作として名高いその映画を観たのはリバイバル ( 過去の作品の再上映 ) で二十歳過ぎの頃だったと思います♪その有名な主題曲 ( ダバダバダ… ) は以前から知っていたのですが、映画を観てからはその中での音楽の使われ方の印象が大きく変わりました ♪ 簡単にいうと、その音楽と映画の映像との関係性に気づかされたということでしょうか ♪ この作品が出世作となる、クロード・ルルーシュ監督による美しい映像と Francis Lai  の作り出す音楽の…まるでミュージックビデオのようなマッチングの妙味にも魅入られてしまい…今でも自分の好きな映画の 5 本に必ず入る作品になっています♪音楽と映画の素敵な関係…それを象徴的に感じさせる名作だと思います♪実はこの映画の音楽には他にもう一つ…ボサノバギターの神様  Baden Powell  作によるの挿入曲という側面もあるのですが、それもまた今度…別の機会に ( 最近…多いパターンですが、すみません )  ♪
昨日の LIVE …冷たい雨の降りしきるなかお出でくださり最後まで聞いていただいたみなさま、本当にありがとうございます♪長く続いたコロナ禍があったとはいえ、ほぼ 5 ~ 6 年ぶりになる私のライブコンサートにお出でくださり…最後までよく聴いていただきましたことはミュージシャンとしてこれ以上ない…うれしいしあわせです♪お楽しみいただけましたなら、それがなによりのよろこびです♪ありがとうございました♪また…ぜひ聞いていただけたらと思います♪このブログなどもとおして…またお知らせしてまいりますので、どうぞこれからもよろしくお願いもうしあげます♪さしあたり 5 月頃に次のライブコンサートを予定しております♪ 重ねて昨日は…ありがとうございます♪   ブログ筆者 シコとん高橋まさゆき 音楽家♪たかはしまさゆき♪
 いつもお読みくださってありがとうございます♪ 今日…このブログの筆者〈シコ…たかはし〉 音楽家〈たかはしまさゆき〉のライブがあります♪♪ 2025 3月16日日曜 赤坂Kei http://akasakakei.com/2025-03/ 15時スタート♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) たかはしまさゆきGuitar, Piano, Keyboards & Vocal LIVE!…ReLIVE! with 中林成爾Cello  と題しまして、ボサノバ、ジャズそしてサンバを…気鋭のチェリスト中林成爾とともに夢幻のサウンドをお届けいたします♪久しぶりのライブです♪ぜひお聞きいただけたらとてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約も承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪
ボサノバ Bossa Nova は 1960 年代にその流行のピークを迎え、ほかの…同じように大流行したものたちの成り行きと同様に、その後の 1970 年代以降には徐々に過去の流行…と捉えられるようになっていきます♪  Nara Leão  や  Elis Regina といった女性歌手の活躍や、ブラジル国内の社会情勢なども影響して、 Caetano Veloso, Gilberto Gil  や  Ivan Lins そして Djavan  など いわゆる『 MPB 』と呼ばれる音楽カテゴリー (「Musica Popular do Brasileira  ブラジルポピュラー音楽」の頭文字ですが…当時の特定のアーティストたちをまとめて指し示すこともある、ちょっと難しい表現… ) のアーティストたちが活躍を始めていったのもこの頃から… ♪ でもこの『 MPB 』のグループやその他の新しい世代のアーティストたちも、みな…同じようにボサノバ Bossa Nova のレパートリーをそれぞれのやり方でカバーしていることからみても、その大いなる遺産の上に自分たちが存在していることを否定することはないのでしょう ♪ 数え切れないほどの…そんなボサノバの次世代のカバーのなかで、私としては  Caetano Veloso の “ Chega De Saudade 想いあふれて ”,  Gilberto Gil の “  Você E Eu 「きみ」と「ぼく」”…そして Djavan  の “ Brigas Nu nca Mais ケンカはもうしない ”の素晴らしいカバーがあることをご紹介しておきます♪ その詳しいお話は…また、これから少しずつ♪ 今日はこの辺で… ( すみません... )  ♪
いつもお読みくださってありがとうございます♪ 明日に開催の…このブログの筆者〈シコ…たかはし〉 音楽家〈たかはしまさゆき〉のライブのお知らせです♪ 2025 3月16日日曜 赤坂Kei http://akasakakei.com/2025-03/ 15時スタート♪  Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) たかはしまさゆきGuitar, Piano, Keyboards & Vocal LIVE!…ReLIVE! with 中林成爾Cello  と題しまして、ボサノバ、ジャズそしてサンバを…気鋭のチェリスト中林成爾とともに夢幻のサウンドをお届けいたします♪久しぶりのライブです♪ぜひお聞きいただけたらとてもうれしいです♪ お店のほうで…ご予約も承っております♪ くわしくは上記、お店のHPをご覧ください♪
“ Agua de Março 三月の雨” は Tom Jobim  (  Antonio Carlos Jobim  のもう一つの通称…ちなみに Tom の発音は[トン]と鼻母音になる )と、 70 年代のブラジルポピュラー音楽シーンを牽引した女性歌手 Elis Regina エリス·レジーナ とのコラボレーション・アルバム 『Elis e Tom (Elis Regina And Tom Jobim )』の冒頭を飾る名曲です♪ 小径 ( こみち ) 、石ころ、道の行き止まり…彼が散歩して歩いているその情景がありありと浮かぶような歌詞が、シンプルに循環するコード進行に乗って羅列されていきます♪ いま日本は 3 月で春になろうという季節ですが、南半球のブラジルではちょうど逆…夏から少しずつ秋めいていく季節♪ まるで…覚えるべき単語をひとつひとつ教えてくれるような  Tom (トン)  の自然への優しいまなざしが感じられて、何度聴いても…そのユニークなサウンドがじんわりと胸に染みこみます♪
Sergio Mendes セルジオ・メンデスが昨年 9 月に 83 歳で亡くなりました♪ 1966 年に“ Mas Que Nada マシュ・ケ・ナダ”が大ヒットしてからは、押しも押されぬ世界的存在ですが、キャリアは長く 1950 年代後半からブラジル国内において Antonio Carlos Jobim などとも交流し、自身のグループ Bossa Rio は 1962 年から活動を始めています♪最後のオリジナル・アルバムは 2020 年の『 In The Key Of Joy 』で、そのおよそ 60 年にもわたる精力的な活動には…ただただリスペクトの言葉しかありません♪自身の曲を前面に押し出すよりも、才能ある若い音楽家を発掘、抜擢して紹介することに重きを置いた…ブラジルポピュラー音楽のゴッド・ファーザー的存在でした♪その確実な打鍵から生まれる…力強いビートを伴ったリズミックな演奏は、ポピュラー音楽のバンドリーダーのお手本のようであり、彼の音楽がエバーグリーンなものであることを雄弁に物語っています♪数多い作品の中で、私の思い入れの深いのは...グラミー賞を受賞した 1992 年の名作アルバム『 Brasileiro 』♪以前のこのブログでも紹介したことのあるブラジルポピュラー音楽の代表的なシンガーソングライター  Ivan Lins  の “ Lua Soberana ”と“ Sambadouro ”そして João Bosco の“Senhoras Do Amazonas”や Guingaの“Esconjuros”といった名曲を聴くことが出来ます♪
ボサノバ Bossa Nova やサンバ Samba を含めたブラジルポピュラー音楽 Musica Popular do Brasileira  のお話をするとき、 João Gilberto  ジョアン・ジルベルトを取り上げないというのは、どうしても、ありえない…ということになってしまいます♪ 1959 年に自作曲“  Bim Bom ” をその B 面  (  当時は両面レコード…しかも 78/min 回転盤の時代  )  にしたがえて発売された、Antonio Carlos Jobim と Vinícius de Moraes の作曲作詞によるファーストシングル  “Chaga de Saudade  想いあふれて ( シェガ・ヂ・サウダーヂ )” は、次第に売り上げを伸ばしていき、続く第 2 弾シングル  “ Desafinado  デサフィナード ”もヒットを続け、ギターを弾きながら歌う彼の音楽は…ボサノバ Bossa Nova ( 新しい流行…? ) と呼ばれる社会現象を巻き起こすほどのムーブメントとなっていったのです♪以降、ギターをつま弾きながら ( バチーダ Batida …といいます ) 歌うアーティストが次々に現れ、ボサノバ Bossa Nova は…ブラジルポピュラー音楽の一大潮流になりました♪  Roberto Menescal,  Nara Leão,  Marcos Valli, Chico Buarque  そして Caetano Veloso や Gilberto Gil など…その後の時代を担うアーティストたちに大きな大きな影響を与えました♪  2000 年代に入ってからようやく、初の来日公演を含めたライブコンサートツアーが 3 回にわたって催され、私も聴きに行きましたが、百聞は一見にしかず…目からウロコの落ちるような、驚きに満ちた素晴らしい演奏だったのを思い出します♪本番に常習的に遅刻するのも有名な話で…その日も開演までたしか 40 分くらい待たされましたが、1人として帰るお客はいなかったことは言うまでもありません♪
映画 『黒いオルフェ Orfeu Negro』 をご覧になったことがありますか?♪マルセル・カミュ監督による 1959 年の作品で、ギリシャ神話の「オルフェウスとエウリ ディーチェ」の悲劇を現代のブラジルの首都(公開当時の首都…現在の首都はブラジリア)リオ・デ・ジャネイロのファヴェーラ Favela (貧しい階層の人々が暮らす地域)に舞台を移して作られた悲しい恋の物語です♪  Antonio Carlos Jobim  が音楽を担当し、ギタリスト  Luiz Bonfa  が挿入歌として作った“ Manhã Do Carnaval (邦題「黒いオルフェ」直訳すると“ カーニバルの朝 ”)”は世界的にヒットしてスタンダードナンバーになりました♪映画でカーニバルの情景も描かれ、サンバ   Samba  やボサノバ  Bossa Nova  といったブラジルポピュラー音楽が世界に知られる大きな原動力になりました♪この映画からは先ほどの“ Manhã Do Carnaval 黒いオルフェ”以外にも、同じく Luiz Bonfa 作の、“ Samba Do Orfeu オルフェのサンバ ”、そして Antonio Carlos Jobim が作った主題歌“ A Felicidade ア・フェリシダーヂ ”などの名曲が生まれています♪