想像 Imagination…というのは、あらゆる芸術にとって、もっとも大切な要素のひとつだと思えます ♪ 日本語の場合、〈想像=創造 Creation 〉と同音異義語になっていることも、なにやら意味深に感じられます ♪ 作曲や編曲において、まずはなにより…この〈 想像する Imagine 〉ということから、すべての作業が始まります ♪ 亡くなった私の作曲の恩師が「いちばん大切なのは“ 楽想 ”…」だと話してくれたことや、Mozart モーツァルトの半生を、まさに想像力豊かに描いた映画『アマデウス』で、主人公の Salieri サリエリが Mozart の書いた楽譜を見て「書き直した跡がない…書く前にアタマのなかで出来上がっているのだ…」と言って感じ入るシーンを思い出しますけれども、自分自身のことで言うと…完成しているというよりは、想像できている大きなイメージ Image があって、それを現実の演奏のために楽譜などに落とし込む…というのが実際のところです ♪ 美術や文学の分野でもいえることだと思いますけれども、この…事前に〈アタマのなかにある大きなイメージ〉というのは、実際の音や演奏の限界を超えているようなこともしばしばで、それを泣く泣く…楽器や人間の演奏能力の可能性の制約のなかで折り合いをつけて具体的に表現する、というのが〈作リ手の仕事〉になるのだと思います ♪ この想像=イメージ Imagine をしているときは、なにものにもとらわれず…まるで全宇宙をかけまわっているような感覚にも似た、本当にこころからの自由を感じられる…とてもしあわせな(つらく、かなしい…こともありますけれども…)気持ちになります ♪ このイメージ Imagine が自分にとって〈いい〉と思えれば思えるほど…あとにつづく譜面書きやコンピューターなどによる作業の大変さにも、なんとかその仕上げにむけて耐えることができるのです ♪ (とりとめのない話…作曲編曲編?)
ユーミン…松任谷由実さんが日本最高のシンガーソングライターの1人であることは間違いのないことだと思います♪荒井由実の名でのアルバム『ひこうき雲』から現在に至るまで日本の最良のポップミュージックを生み出し続けています♪私自身…初めて 1980年に 買ったポップミュージックのLPレコード ( 当時は Vinyl 盤のレコードかカセットでしか買えない… ) が ユーミンの 『 Surf & Snow 』でした♪それから現在まで46年…新しい作品が出るたびに聴くことを続けていますが、由実さんの作家の作品として聴かせてもらう側面と、プロデューサー…松任谷正隆さんのサウンド作りを 聴かせて もらう2つの側面を通して今もずっと研究の対象です♪松任谷由実…を、夫婦で営む、服飾においての Dior や CHANEL のような1つのブランドとして見ることもできると思います♪正隆氏のサンバ好きは以前からよく言われている話で、ユーミンの曲にはボサノバやサンバのビートに通じるテイストのものがいくつかあります♪、“曇り空” “私なしでも” “丘の上の光” “ September Blue Moon ” など…♪あの有名な “あの日に帰りたい” も日本製のボサノバのサウンドといえますよね…♪私が個人的に傑作だと思うのは 1979年の アルバム『悲しいほどお天気』で、その全体をセピアのような不思議な色合いで 彩っている、中間色のような…なめらかなサウンドです♪