ハーモニー Harmony は〈和声〉などと訳されて…音楽の基本要素の1つとされています ♪ ハモる…という表現でも使われるように、一般的に複数の違う高さの音が調和している状態…と思われていることが多いですが、いわゆる不協和音を含んだ響きも合わせて、ある音楽の時間的な流れ全体のなかでの音の組み合わせのことだといえます ♪ これを縦に輪切りにして名前をつけたのが…いわゆる〈コード〉とも呼ばれるもので、多くのポピュラー音楽では、これとメロディーとを組み合わせたものが、すなわち〈曲〉…ということになっています ♪ ただ…その組み合わせの感覚は〈時=時代〉と、〈場所=国や地域〉…そして、〈人の好み〉によってさまざまなために、絶対的な基準はありません ♪ 自然科学が発展した西洋では、いわゆる倍音 = Overtone (1つの音を鳴らしたときにその上に自然に発生する音のこだまのようなもの…)を平面的に並べることで、12の半音からなる鍵盤を開発して、それが現代でも世界の標準の音のありようとして使われているのですが、それぞれの国や地方で古来から伝わる音楽などには、この西洋的な音の分類では捉えきれない音楽のありかたがたくさんあります ♪ 鍵盤やギターなどを使うような作曲編曲でも音の組み合わせかたは常に想像力、そして創意と工夫が必要で…音楽家は日々その感覚をみがいて演奏に臨んでいます ♪ ピアノやギターなど同じ1つの楽器で出す不協和音でも、違う楽器同士で合わせてみると不思議と調和する…ということも多く、演奏のたびに音の組み合わせの奥深さを感じさせられます ♪ それがまた…ものを作る醍醐味でもあるのですが…♪ (作曲編曲よもやま話シリーズ…)
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪