Ennio Morricone エンニオ・モリコーネは…映画音楽最大の作曲家の1人といっていい、偉大なレジェンドです ♪ 1960年代から2020年に亡くなるまで60年におよぶ作曲家人生のなかで、まだ私自身が聴けていないものも多い…その作品の数の膨大さには、ただただ最大級のリスペクトをするばかり です ♪ 『ニュー・シネマ・パラダイス』、『荒野の用心棒』、アカデミー作曲賞にノミネートされた『ミッション』、『アンタッチャブル』などヒット作品も多く手がけています ♪ なめらかで美しいストリングスの響きによるリリカルで、ときに情熱的なメロディーはオリジナリティーにあふれたもので、いつもその楽想の豊かさに憧れます ♪ 私自身の体験からお話しすると、ともに名優ロバート・デニーロの主演による…まずは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のなかの、主人公が初恋の相手の少女によせる想いを音で描く“デボラのテーマ”、そしてベルナルド・ベルトリッチ監督の大作『1900年』の美しく峻厳なメイン・タイトル“ Romanzo ”, “ Estate 1908 ” など名曲が揃う2作品が心に残ります ♪ ストリングスにコーラスをユニゾンで加えるユニークなオーケストレーションは、日々、決められたルーティンを守ってつづけられたと伝わる…プロフェッショナルの上質な仕事から生み出されたことをじゅうぶんに感じさせるもので、いまも自分自身の曲作りのひとつの大きな指標になっています ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪