Yellow Magic Orchestra の音楽がなぜあれほどにもエポックメイキングなものだったかと考えると…なによりまず、リーダーの細野晴臣さんの指向するVision ヴィジョンに想いをはせてしまいます ♪ それに先立つ伝説のバンド…「はっぴいえんど」や「ティン・パン・アレイ」の多くの名曲たちも、細野さんのそのユニークなヴィジョンなしには生まれなかっただろうと思えるからです ♪ 日本のポピュラー音楽においてもっとも大きな存在の1人といえる彼のことは、とても1回の記事ではお話ししきれないので、今回はまず、その音楽の実際の核となる…そのベースの演奏についての私なりの感想を…♪ サウンドの土台を担うBass ベースの音は…声楽=コーラス、器楽=インストルメンタルを問わず、和音を形作る…文字どおり〈ベース〉になるものですけれども、細野さんの描き出すその〈ベースライン〉は、いわゆる和音の転回形と言われる…和音の第3(ドミソでいうとミ…)や、第5(ドミソでいうとソ…)に多く重心を置くものになっていて、まさに波打ち際を濡らされずに歩く名人の飄々とした姿が思い起こされます ♪ その独特な作風を形作っているエッセンス essence が…その浮遊するようなベースラインの音のならべかたにもあらわれていると思えます ♪ 音のえらびかただけではなく音色やリズム、さらにはその歌声にも彼の魅力はあふれているのですが、それついてはまた次の機会に…♪ 今日の最後に、Yellow Magic Orchestra のレパートリーで私の好きな細野作品のひとつ…“ Simoon ” をご紹介しておきます ♪

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