竹内まりやさんの“ Plastic Love ”(1984年リリースのアルバム『VARIETY』収録) にYouTubeなどのネットをとおして海外での評価が高まり始めたのは2017年のことで…それが〈シティーポップ〉といわれる80年代の日本のポップミュージックが世界的に人気を集めるきっかけになっていることはよく知られています ♪ 当時からリアルタイムでこの曲を体験していた世代の私からすると、今更のような感じがしてしまうのですが、やはり1980年代の日本がそれだけ良い〈ものづくり〉へのエネルギーを、それを受け取るリスナーも含めて…もっていたということなのだと思います ♪ 竹内まりやさんがシンガーソングライターとして新たに活動を再開する契機となる、先のアルバム『VARIETY』とともに、この曲…“ Plastic Love ”は、そのシンボル Symbol となっています ♪ 彼女が素晴らしいのは、その恵まれた声と曲作りの才能を…歌うことに見事に昇華していることです ♪ 古希をむかえてもつづく素晴らしいライブパフォーマンスには、とても自然にリスペクトの気持ちが生まれてきます ♪ “元気を出して”、“駅”、“告白”、そして初期のヒット曲“ September ” や “不思議なピーチパイ” など…カラオケなどもとおして多くの作品がスタンダード曲と呼べるものになっているのは、彼女のその真摯に音楽を愛する姿に自然と共感が生まれるからなのだと思います ♪ 〈こころ〉から湧き出てくる自然な気持ちをしなやかに歌いつづける…まりやさんに、いま改めて私もこころからリスペクトの気持ちをあらわしたいと思います ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪