エポックメイキング epoch−making なこと…というのは、どの分野にも共通してあると思いますけれども…音楽もその例外ではありません ♪ 古くはBach バッハ、Beethoven ベートーヴェンのような歴史に残る作曲家の作品や、ここ何十年のことでも The Beatles ビートルズや Reggae Music レゲエなども同じようにその例だと言えます ♪ 今回は…19世紀と20世紀とを分けた音楽とも思える フランスの作曲家 Debbusy ドビュッシー の代表的な名曲、“ 牧神の午後への前奏曲 Prélude pour ‘ l' après-midi d’un faune ’ ”の特徴的な和音のお話を…♪ 冒頭のフルートの印象的なフレーズが落ち着くところの和音は…白鍵をシレファラと押さえた響きと同じ構造で、ハーモニーの用語では〈Ⅶ度(ななど)の七の和音〉と言われるものです ♪ この響きはその後の20世紀の音楽全体に多く行き渡ってよく見受けられ…曲の中での一時的な転調の契機として多く使われていることがわかります ♪ それ以前の19世紀の西洋音楽で比較的に多く使われていた〈□dim7(減七の和音)〉に代わって1900年代からポピュラー音楽もふくめて多く使われるようになります ♪ 〈□dim7(減七の和音)〉が Wagner ワーグナーなどに象徴される19世紀的な響きだとすると…近代フランスの作曲家 Debbusy ドビュッシー や Ravel ラヴェル などに多く見られる〈Ⅶ度(ななど)の七の和音=□m7♭5th〉はとても1900年代=20世紀的な和音の響きだと言えます ♪ ( 作曲編曲よもやま話…? )
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪