Sonny Rolins ソニー・ロリンズ は John Coltraneと双璧をなすモダンジャズのテナーサックス奏者…ジャズ・ジャイアンツの1人です ♪ まさに豪放というのがふさわしい音色は、ときに静寂をともなう繊細な弱音(じゃくおん)をも伴って…聞き手のこころに深く響き入ってきます ♪ サックスが Jazz において象徴的な楽器であるのとほとんど同じように、彼は、Jazz における象徴的な存在だと言えます ♪ 録音された名演奏は数知れず…なかでもやはり1956年のアルバム『 Saxophone Colossus 』での演奏は、語り尽くされていることですが…全編白眉の内容です ♪ このアルバムでの彼のアドリブソロを聴いていると、ときに「このソロは、終わらないんじゃないか…」と思わされるほど、神がかった集中力とエネルギーをその演奏から感じることがあります ♪ ジャズインストルメンタルのスタンダードとなっている自作の“ St. Thomas ”, Kurt Weill クルト・ワイルの『三文オペラ』 の中心となる歌曲である“ Moritat ”, スタンダードジャズソングの“ You Don’t Know What Love Is (恋の味をご存知ないのね) ”…名曲をとおして充実したアンサンブルを保ちながら、素晴らしいアドリブソロが展開される、まさに Jazz の真髄を感じることができる名アルバムのなかで、いまご紹介しなかった残りの2曲…“ Strode Rode ”, “ Blue Seven ”も、私にとって大好きなナンバーです ♪ 結局…多くのジャズの名アルバムがそうであるように、冒頭の1曲目からアルバム最後の曲まで…とおして楽しんで聴いてしまうことになる、名作中の名作です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪