ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)…いわゆる3大〈 B 〉(あとは…バッハ Bach とベートーベン Beethoven ) の1人に数えられるドイツの大作曲家です ♪ 西欧のロマン主義 Romanticism と言われる芸術思潮のなかの代表的な音楽家で、卓越したピアニストだったとも伝えられていて、交響曲 Symphonyやオーケストラ曲、合唱曲などのほかにも、ピアノ協奏曲や室内楽、ピアノソロの作品をふくめて多くのピアノを用いた素晴らしい作品も残しています ♪ 私自身にとっても、この音楽家はいまだに大きな謎を感じさせる存在で、その文字どおりロマンチック Romantic な作風のなかに、バッハなどにも通ずる古典的 Classical なスタイルも見え隠れして、〈 自由さ 〉と〈 自律 〉とを両面感じさせるその不思議なサウンドを、100年以上〈とき〉を隔てた…いまの私たちのこころに響かせつづけています ♪ 有名なニ長調の美しいバイオリン協奏曲は、そんな彼の…ひとつにくくれない多様な美意識をつよく感じさせてくれる名曲です ♪ ブラームスはお好き? Aimez-vous Brahms? …と、フランスの20世紀を代表する作家サガン Françoise Sagan の小説にも…そのタイトルとしてもちいられるほど、〈 ロマンチック 〉なものとしての代名詞となっている音楽家です ♪ いまも世界中のどこかで多く演奏される4つの交響曲 Symphony にも、その不思議な魅力はあふれていて、そのどれもが、ふと無性に…もういちど聴きたいという気持ちにさせられます ♪ いつかその謎めいた彼の音楽の秘密を解けるときがくるかもしれない…という淡い期待をもちつづけながら、また折に触れてその素晴らしい音楽を聴きつづけていきたいと思います ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪