アルバム『Hotter Than July』で、私はStevie Wonderの音楽に触れるようになりました ♪ そのリリースと同じ時期に行われた来日公演の模様もTVで観て…キーボードを弾きながら歌うその圧倒的な音楽に魅了されました ♪ 何より驚かされたのは、目の見えない彼が、運ばれたドラムセットに座り直して…これまた圧倒的なドラムワークを披露したことです ♪ 力強く、そしてときに繊細なメロディー、魅惑的なコード展開、素晴らしいとしかいいようのないそのリズム…♪ ハーモニカの演奏もデビュー当初から素晴らしく、その存在は〈音楽〉そのものが、その生きている姿を彼をとおして見せているようにも思えるほどです ♪ 当時から、彼の作品の発表のペースは緩やかになってきていたので、80年代をとおしてほぼ、Stevie の新しい曲を渇望する日々が続いていました ♪ このブログでも以前に書きましたが、ギタリスト Pat Metheny の言葉を待つまでもなく、BGMとして聞き流すことも出来て、かつ音楽的に深い内容を表現する多くの作品は…私自身にとってひとつの理想的な音楽の姿です ♪ 素晴らしいと思うのは、その45年前に発表されたアルバムが…今もフレッシュな印象をあたえてくれる、エバーグリーンな音楽として生き続けていることです ♪ 大ヒット曲となった “ Master Blaster ( Jammin' )”, Michael Jackson がコーラスで参加している “All I Do キャンドルにともした恋”, キング牧師の誕生日を歌い…それをアメリカの祝日にするきっかけとなった “ Happy Birthday ”など、たたみかけるように続く10曲はとても充実した音楽的時間を感じさせてくれます ♪ 私にとっては、LPレコードではA面の最後の曲になる “ As If You Reed My Mind 目を閉じれば愛 ”の…ハイセンスなコード展開をともなって疾走する、そのあざやかなサウンドが…なによりのお気に入りです ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪