以前にもこのブログに書いたことのある Queen の音楽を聴いていて思うのは、曲のなかでおそらく意識的に〈7th(セブンス)のコード〉が使われていないということです ♪ 日本の音楽の教科書では「属7の和音」と表現されている…ピアノの白鍵を使ってソ・シ・レ・ファと4つの音を一緒に押さえたときの響きで、ハ長調でいうと主和音のド・ミ・ソに戻るための強い関係を示す「属和音」といわれる和音です ♪ ギターを弾いた経験のあるかたならコードを示すローマ字のあとに数字の7が…〈◇7〉といったように一緒に書かれているコードを押さえる練習をされたことがあると思います ♪ ブルースやジャズ、ロックンロールなどの音楽では基本の響きの和音で、さきに説明した属和音のコードは、この〈7th(セブンス)のコード〉になっていることが自然で、そうなっていることがほとんどです ♪ この〈7th(セブンス)のコード〉を意識的に使わないようにするとどうなるか…?ひとつには曲のテイストがクラシック音楽っぽく感じられるようになるのと、もうひとつ大きいのは…続く次の和音への選択肢が増えて、和音進行が感覚的にとても自由になるということです ♪ ブリティッシュロック…に代表されるヨーロッパのロックミュージックには Queen にかぎらず、こういった…意識的な〈7th(セブンス)のコード〉を避ける作曲がされる傾向があって、その特徴をかたちづくっています ♪ “Now I’m Here, We Are The Champions, Radio Ga Ga, Save Me” など…理論的な説明は避けますが、〈7th(セブンス)のコード〉を避ける作曲をすることで、縦横無尽…とまでは言いませんが…次にどの和音が聞こえてくるのかわからないスリリングな曲の進行を生み出し、まぎれもなく魅力的なロックミュージックである Queen の音楽の大きな特徴になっていると思うのです ♪ このことはブリティッシュロックの代表格のグループとして今も君臨している The Who  ザ・フー の音楽(代表曲 “See Me, Feel Me” など…)にも感じとることができます ♪ (作曲編曲よもやま話…そのいくつか、もうわからないシリーズ…すみません ♪ )


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