〈 曲 〉のことを英語で、特にポピュラー音楽では多くの場合…〈 Song 〉といいます ♪ 以前にも曲とその歌詞の関係についてふれたことがありますけれども、〈 曲 〉にとって…〈 歌 〉とそのよりどころとなる〈 歌詞 〉は切っても切れない密接な関係にあると言えます ♪ 音楽には、歌詞のない…西欧のクラシックのオーケストラ音楽で聴かれるような名曲もたくさんあって、〈 いい曲 〉である理由として、歌や歌詞が必要不可欠というわけではありません ♪ けれども…そんな歌詞のない名曲のメロディーも、じつはその曲が生まれた国や地域の言葉での歌や詩のリズムにもとづいてつくられていることが多く、それらがそのメロディーや曲そのものの魅力の源(みなもと)になっていることにも多く気づかされます ♪ いま日本の1980年代の音楽が世界中で改めて人気を博して、〈 City Pop 〉と名付けられてブームにもなっていますけれども、それも…日本語の歌の持つ独特のリズムが、海外の多くの人たちに新鮮に、そして美しいと感じられているからなのでしょう ♪ 自分自身でも…歌詞のある、いわゆる〈歌もの〉の曲をインストルメンタル Instrumental =器楽 で演奏するときも、できるかぎりその曲の歌詞をよく勉強して、メロディーやフレーズを弾くことに活かすようにこころがけています ♪ 聴いていただいているその先に、歌詞をとおしても表されるその曲の味わいが感じてもらえるように、歌はもちろん…楽器を演奏するときも、その音楽のつたえようとする魅力をできるかぎり表現する努力を続けていきたいと思います ♪ (とりとめのない話シリーズ…)
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪