〈ナベサダ〉の愛称で知られている Sadao Watanabe 渡辺貞夫さんは…言わずと知れた日本を代表するジャズミュージシャン=アルトサックス奏者で、作曲家、バンドリーダーとしても至高の存在です ♪ 92歳になられた現在でも精力的にライブコンサートを行われている姿は驚異的で、変わらない素晴らしいそのあたたかい音色とフレーズはいつも私の音楽への気持ちを高めてくれるのと同時に…ときに優しく癒やしてくれます ♪ その素晴らしい音楽には…日々のご自分への研鑽といい音楽を追究される厳しい姿勢が感じられて、いつも私自身の音楽への取り組みかたのお手本になっています ♪ 70年以上におよぶ演奏活動のなかで、私が貞夫さんの音楽に最初にふれたのは有名なTVコマーシャルで出演もされた “ California Shower ”, “ Nice Shot ”といったフュージョンサウンドの時代からでしたけれども、それからさかのぼって名作アルバム『 My Dear Life 』や1970年代前半の当時の最新サウンドであるアフリカ指向のクロスオーバー=フュージョンのサウンドを聴いてジャズフュージョンの歴史を辿らせてもらったことは、いまの私の音楽にとって変わらない礎 ベース…になっています ♪ いちばん好きなアルバムは何かと聴かれると変わらずいまも素直に…1983年に初めて全米ジャズチャートで1位を獲得した、パーカッション奏者の名プロデューサー Ralph MacDonald ラルフ・マクドナルド制作の名作『 Fill Up The Night 』…と、こたえます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪