Miles Davis マイルズ・デイヴィス …その存在が、すなわち〈モダンジャズ Modern Jazz 〉といってもいい…ジャズの帝王です ♪ 1940年代から早くも始まったそのミュージシャン人生は、1950年代に入って加速度的に展開して、そのリーダーグループの演奏はモダン・ジャズの規範といえるものになっています ♪ あまりにも重要で充実したその足跡を、このブログの1回の記事で記すことは到底できませんから、今回はその Miles が最初のレギュラーグループとして録音したアルバム『Miles』(1955) をご紹介します ♪ それまでにも自分がリーダーとしてArt Blakey アート・ブレーキー(Drums)、Sonny Rollins ソニー・ロリンズ(Tenor Sax)、Thelonious Monk セロニアス・モンク(Piano)…など、そうそうたるJazzの名プレーヤーたちとレコーディング・セッションを重ねてきた彼が、自己のパーマネント(固定した…)のグループとして初めてリリースしたアルバムには…みずみずしいテナーサックスの演奏を聴かせる若きJohn Coltrane ジョン・コルトレーン、 1950年代の Miles のピアノサウンドを支えた名手 Red Garland レッド・ガーランド、 その後の不動のベーシスト Paul Chambers ポール・チェンバース、 そしてHard Bop Jazz ハード・バップ・ジャズの象徴的ドラマー Philly Joe Jones フィリー・ジョー・ジョーンズの、まるで新緑の風景のような若々しい演奏を聴くことができます ♪ 冒頭を飾る “ Just Squeeze Me ” の選曲には、のちに Miles 自身が語っているように、作曲者 Duke Ellington デューク・エリントンへの深いリスペクトが感じられます ♪ このアルバムを皮切りに…彼のグループの、ニューヨークを舞台にしたモダンジャズの、文字どおりの黄金時代が始まっていきます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪