Bill Evans ビル・エヴァンズは…私にとってのピアニストの玉座に座り続けている、変わらぬ至高の存在です ♪ 彼の素晴らしい演奏を聴くことで私は Jazz 音楽のサウンドの面白さに目覚めさせられました ♪ 中学に入ってしばらくの頃、彼が亡くなったことで当時編纂され、リリースされた Riverside レーベルでの録音の全集を買ってもらい、1950年代終わり頃から1960年代前半にかけての残された演奏を聴き込んでいました ♪ やはり白眉なのは、その後の彼の演奏の展開を方向づけた…ベーシスト Scott LaFaro, ドラマー Paul Motian を擁したアルバム『Portrait In Jazz』, 『Explorations』と、あまりにも有名な2枚のライブ盤『Waltz For Debby』, 『Sunday At The Village Vanguard』です ♪ それらに先だって在籍してした Miles Davis のグループで録音したアルバム『Kind Of Blue』でのサウンドとも共通した、幻想的といえるような音楽世界は、今も新鮮に心に響きます ♪ これらのアルバムに聴かれるサウンドは私にとって…エバーグリーンな美しさを示し続けてくれています ♪ いちばん好きな1曲をあえて挙げるとすると、題材に選んだオリジナルのバージョンと同じ曲を演奏しているとは思えない…まるで映像を観ているようなリリカルなサウンドに改編された“ Detour Ahead ”(アルバム 『Waltz For Debby』収録…)です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪