日本とは春夏秋冬が180度違う南半球のブラジルの9月というと、冬がとおりすぎて暖かくなってくる春先の季節といったところでしょうか…♪ この季節に、やはり思い起こされるのが Ivan Lins の名曲 “ Setembro (9月) ” です ♪ 友人の結婚式のために作曲されたというこの曲は…大プロデューサー Quincy Jones のアルバム『Back On The Blook』(1989)にも取り上げられ、世界中にとっての美しいウェディングソングとなっています ♪ オリジナルは1980年の自身のアルバム『 Novo Tempo (ノーヴォ・テンポ) 』に収録 ♪ 継続的に転調をくりかえすそのユニークな作風のなかでも、シンプルなメロディーとともに…いちばん遠い調まで行き着く転調のその美しい道のりは、まさに〈新しいバロック〉と言っていいサウンドです ♪ 中盤に聴かれる、美しい…ベースによるソロのパッセージは、いつも私に…紙吹雪のなかを祝福されて歩くカップルのしあわせな情景をイメージさせてくれます ♪ Quincy のバージョンでは、ジャズのレジェンド Sarah Vaughan のボーカルとともに、名コーラスグループ Take 6 がテクニカルなハーモニーを聴かせてくれます ♪ Ivan Lins 自身の歌でも、オリジナルをふくめて歌詞のついたものなど…いくつかの優れたバージョンがあります ♪ そのオリジナリティーあふれる音楽のエッセンスを十二分に感じさせてくれる…Ivan Lins の名曲 “ Setembro (9月) ” です♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪