日本とは春夏秋冬が180度違う南半球のブラジルの9月というと、冬がとおりすぎて暖かくなってくる春先の季節といったところでしょうか…♪ この季節に、やはり思い起こされるのが Ivan Linsの名曲 “ Setembro (9月) ” です ♪ 友人の結婚式のために作曲されたというこの曲は…大プロデューサー Quincy Jones のアルバム『Back On The Blook』(1989)にも取り上げられ、世界中にとっての美しいウェディングソングとなっています ♪ オリジナルは1980年の自身のアルバム『 Novo Tempo (ノーヴォ・テンポ) 』に収録 ♪ 継続的に転調をくりかえすそのユニークな作風のなかでも、シンプルなメロディーとともに…いちばん遠い調まで行き着く転調のその美しい道のりは、まさに〈新しいバロック〉と言っていいサウンドです ♪ 中盤に聴かれる、美しい…ベースによるソロのパッセージは、いつも私に…紙吹雪のなかを祝福されて歩くカップルのしあわせな情景をイメージさせてくれます ♪ Quincyのバージョンでは、ジャズのレジェンド Sarah Vaughan のボーカルとともに、名コーラスグループ Take 6 がテクニカルなハーモニーを聴かせてくれます ♪ Ivan Lins 自身の歌でも、オリジナルをふくめて歌詞のついたものなど…いくつかの優れたバージョンがあります ♪ そのオリジナリティーあふれる音楽のエッセンスを十二分に感じさせてくれる…Ivan Linsの名曲 “ Setembro (9月) ” です♪
ブラジルポピュラー音楽を代表するシンガーソングライター…Ivan Lins♪その代表曲 “ Começar De Novo (コメサー·ヂ·ノーヴォ…新しくはじめよう…) ”は、作者本人のバージョンはもちろん…さまざまなカバーバージョンが存在します♪ ハーモニカの名手 Toots Theielmans の アルバム『The Brasil Project』 の Ivan 本人も歌う美しいバージョンは広く聴かれています♪ 私のお気に入りは 女性歌手 Simone の アルバム 『Pedaços』 の冒頭を飾る…凛とした輝きを感じさせ堂々と歌いあげるバージョン♪