山下達郎…さんは私にとって青春のアイドルのような存在です ♪ 最初のブレイクスルーとなった“ Ride On Time ”は当時の中心的な音楽メディアになりつつあったカセットテープのCMソングで本人も画面に登場…こちらを指で狙い撃ちするポーズをブラウン管越しにリアルタイムで何度も見かけていました ♪ 中学生の頃にアルバム“ For You” を聴き、そのコーラスをもふくめたサウンドの質の高さに驚かされて…以来ずっと自分にとっての大きな研究の対象です ♪ 1982年の秋から行われたライブツアーの初日を友人と聴きに行き、こんどはそのライブパフォーマンスの素晴らしさに圧倒されます ♪ 亡くなられた名ドラマー…青山純さんと、同じく名ベーシスト…伊藤広規さんが織りなす大きなビートのうねりに乗って、ギターでリズムを切りながら歌う達郎さんのヴォーカルとともに押し寄せる波のような…そして緻密なバンドサウンドは今までに体験したことのない音楽のイメージを私のこころに湧き起こしました ♪ 3時間に及ぶコンサートは音楽的な高い密度で、あっという間に終わってしまうように感じられ、リリースされる新しい曲は文字どおり最新の技術を駆使して録音された素晴らしい音質で日本のポピュラー音楽シーンをリードするサウンド…♪ 1983年のアルバム『 Melodies 』からは発表から4年後のCM使用をきっかけに “ クリスマス・イブ ” がヒットして、そののちスタンダード・ナンバーになります ♪ つづれ織りのような1人多重録音の華麗なコーラスサウンドも…研究に値する大きな魅力です ♪ 私の個人的な嗜好をお話しすると、達郎さんの最初のバンドである Sugar Babe のアルバム『 Songs 』、そしてソロとなってからの第2作『 Spacy 』が、なかでももっとも好きなサウンドです ♪ 変わらずつづく素晴らしいライブや…同じように新曲をとおして今も届けられる、その優れた音楽をいつもワクワクしながら待っている…変わらない自分がいます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪