ユーミン…松任谷由実さんの、荒井由実の時代に発表されたファーストアルバム『ひこうき雲』は、それまでのフォークミュージックのものとは違う…新しいサウンドを提示したエポックメイキングな名作として語り継がれています ♪ レコーディングをサウンドの面で支える、細野晴臣さんを中心にした…キャラメル・ママ(のちのティン・パン・アレイへと発展する…)の紡ぎ出す洗練されたアレンジとともに、感性と情感にあふれた彼女のボーカルが全曲に展開していきます ♪ 彼女自身によっても語られているように、その作品には、季節や気候を感じさせる湿度…のようなものが歌のなかにさりげなく織り込まれ、聞いている私たちに…とても自然にそれをつたえてくれます ♪ “ ベルベット・イースター ” や、“ 雨の街を ”といった曲には、雲のたれ込めた朝の心象風景が、まるでフランス映画のワンシーンのように思い浮かびます ♪ 細やかな心理描写をメロディーとコード展開に巧みに昇華して表現する姿は、さすが…その後の現在にまで続く歌づくりの質の高さを予見させるようです ♪ サウンドの面からだけで見ても全曲必聴の内容ですが、やはり私のフェイバリットソングは、いままでお話ししてきたことをボサノヴァのサウンドに乗せて明瞭に感じさせてくれる… “ 曇り空 ” です ♪
ユーミン…松任谷由実さんが日本最高のシンガーソングライターの1人であることは間違いのないことだと思います♪荒井由実の名でのアルバム『ひこうき雲』から現在に至るまで日本の最良のポップミュージックを生み出し続けています♪私自身…初めて 1980年に 買ったポップミュージックのLPレコード ( 当時は Vinyl 盤のレコードかカセットでしか買えない… ) が ユーミンの 『 Surf & Snow 』でした♪それから現在まで46年…新しい作品が出るたびに聴くことを続けていますが、由実さんの作家の作品として聴かせてもらう側面と、プロデューサー…松任谷正隆さんのサウンド作りを 聴かせて もらう2つの側面を通して今もずっと研究の対象です♪松任谷由実…を、夫婦で営む、服飾においての Dior や CHANEL のような1つのブランドとして見ることもできると思います♪正隆氏のサンバ好きは以前からよく言われている話で、ユーミンの曲にはボサノバやサンバのビートに通じるテイストのものがいくつかあります♪、“曇り空” “私なしでも” “丘の上の光” “ September Blue Moon ” など…♪あの有名な “あの日に帰りたい” も日本製のボサノバのサウンドといえますよね…♪私が個人的に傑作だと思うのは 1979年の アルバム『悲しいほどお天気』で、その全体をセピアのような不思議な色合いで 彩っている、中間色のような…なめらかなサウンドです♪