James Ingram ジェームズ·イングラム…は1970年代末から1980年代の Quincy Jones の制作した作品のボーカルサウンドを…そのSoulful な歌声で担っています ♪その歌声の素晴らしさを存分に発揮する名曲 “ Just Once ” をふくむアルバム『 The Dude 』からのシングル “ One Hundred Ways ” ではグラミーのR&Bベストボーカルパフォーマンス賞を獲得…♪ Michael Jackson のアルバム『 Thriller 』では作曲家として“ PYT ”を提供しています ♪ 彼のファーストアルバム『 It's Your Night 』(1983) は、その Quincy のプロデュースのもと最高のミュージシャンたちが集められ…ていねいに作られた、とても優れた作品です ♪ このアルバムがサウンド面からも価値があるのは…時代的に生演奏の録音からコンピューターでの打ち込みによるトラック作りへの過渡期に当たり、ドラムマシンやシンセサイザーによる機械的なビートと生の演奏による人間的な Groove グルーブとが、ともに相まって用いられ比類のない独特なテイストを醸し出していること… ♪ Michael McDonald とのコラボレーションで、ともにグラミーのR&Bベストボーカルパフォーマンス賞を獲得した “ Yah Mo B There ” をふくむ収録曲のなかで、なんと言っても白眉なのは…アルバム最後を飾る、Alan & Marilyn Bergman と Michel Legrand の素晴らしい作詞作曲、“ Baby, Come To Me ” につづく Patti Austin とのデュエットによる…その後スタンダード·ナンバーになる “ How Do You Keep The Music Playing ( 君に捧げるメロディー ) ”…私の、こころから愛する1曲です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪