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Airplay エア·プレイ…は キーボーディストの David Foster デビッド·フォスターと ギタリストの Jay Graydon ジェイ·グレイドンを中心としたグループユニットで1980年にリリースされた唯一のアルバム『Airplay』は現在でも高く評価されている名作です ♪ ここにはEarth Wind & Fire に提供されたスタンダード名曲 “ After Love Is Gone ” や、Manhattan Transfer に提供された “ Nothin' You Can Do About It ” がセルフカバーされ、その他の佳曲とともに全編をとおしてアメリカ西海岸の爽やかなロックサウンドのポップなショーケースとなっています ♪ 2000年代にいたるまで大ヒット曲を数多く手がける David Foster の言わずと知れたソングライティングの輝きと、1970年代から1980年代にかけての SteelyDan や前述の Manhattan Transfer のポップロックにつながる Jay Graydon のよく歌うギターを軸にしたサウンドセンスを十二分に味わうことができます ♪ アルバムの録音は Toto の主要メンバー… Jeff Porcaro(Ds), David Hungate(Bass), Steve Porcaro(Key). Steve Lukather(Gt) らのリズムに加え、Quincy Jones のホーンサウンドを多く担った Jerry Hey (Tp & Flug Horn)がリードするホーンアンサンブルを配したゴージャスな布陣で行われていて、ポップで緻密な…サウンドタペストリーと言えるものに仕上げられています ♪
Funk ファンク…は、1960年代から1970年代をとおして世界のポピュラー音楽に波及していった、アメリカ発の代表的なサウンドスタイルと言えますけれども…その象徴的な存在はなんと言っても James Brown ジェームズ・ブラウンです ♪ 初期の作品 “ Try Me ”, “ Lost Someone ”などに聴かれる R&B リズム·アンド·ブルースのテイストは…彼をしてGodfather Of Soul ゴッド·ファーザー·オブ·ソウルと言わしめていることを十二分に感じさせてくれます ♪ “ Out Of Sight ”, “ Papa's Got A Brandnew Bag ” など…ファンクサウンドのルーツと言える、バックバンド JB'sのつくりだすリズムとホーンアンサンブルはその後の “ I Got You(I Feel Good) ”, “ Cold Sweat ” などに代表されるオリジナリティ豊かな曲調に昇華していきます ♪ ジャズフュージョンの代表的なグループ Weather Report の中心メンバーであった Joe Zawinul が…グループのリズムセクションにファンクの要素を取り入れていったことも広く知られています ♪ どの作品にもユニークな特徴が聴き取れる彼の数々のナンバーのなかで、個人的に愛してやまないのは、流れるようなシャッフルビートに身を委ねることができる…1971年の作品 “ Make It Funky ” です ♪ 暑い夏が近づいてくるとなぜか、James Brown の音楽が…とても聴きたくなります ♪ 
Toninho Horta トニーニョ・オルタ…は1980年代以降のブラジルポピュラー音楽の発展に欠かすことの出来ないオリジナリティあふれるギタリスト、作曲家… ♪ 彼の1989年のアルバム『 Diamond Land 』は今も折りにふれて聴きかえす…とても好きな作品です ♪ Wes Montgomery にもインスパイアされたとも伝えられるあたたかいギターの音色と、バンドサウンド全体にひろがる…色彩感豊かな転調をともなうサウンドの彩りは、爽やかな風のようなイメージを纏いつつ…忍び込むようにこころの琴線を鳴らしてくれます ♪ 冒頭の “ Mountain Flight ” のまるで流れ込んでくるようなサウンドで幕を明け、リズムとハーモニーがバランスよく織りなす佳曲たちによる構成は、トータルな魅力を放って聴くものを飽きさせません ♪ Edu Lobo や Maria Bethânia そして Joyce …じつに多くのアーティストとコラボレーションしている彼の音楽はブラジルポピュラー音楽のもっとも高いクオリティを存分に感じさせてくれます ♪ Sergio Mendes の2008年のアルバム『Encanto』におさめられている 彼の作品…“ Morning In Rio ” にも、その…シンプルさを保ちながら精細なハーモニーを織り込んでいくユニークな作風をあらためて感じることができます ♪
ある音楽がこころのなかに思い起こされるとき…そのシチュエーションはときによってさまざまで、理由がはっきりとしないことも多いです ♪ よく言われるのは、その音楽を聴いていたときの思い出が一緒によみがえってくる…というもの ♪ このことは、以前このブログでもふれたことがありますけれども…まちがいなく多くのかたが経験されたことのある事実だと思えます ♪ いま…お話しするのは、もうひとつちがった思い起こされかた…音楽の内容が自分のシチュエーション、つまりそのときの状況や状態にマッチするかたちで音楽そのものが思い起こされる…ということを、自分自身…先ごろ初めて経験しました ♪ 自分の好きで聴いていた音楽が、状況にあわせるように…その音楽の描く内容と符合して思い起こされる…そういうこともあるのだ、と ♪ たしかに、楽しい気持ちのときには自分の好きな…楽しい音楽、かなしい気持ちのときには自分の記憶にある…かなしいことを描いた音楽、それぞれが思い起こされることは…とても自然なことだと今更ながら思います♪ 記憶と音楽…その関係は、まさに双方向…互いに関連してどちらからも思い起こされるものなのでしょう ♪ そして…いずれにしても、音楽はその響きのなかから〈よろこび〉や〈かなしみ〉といった感情の記憶と結びつく〈糸〉を投げかけてくれるのだと思えます ♪ ( とりとめのない話シリーズ…♪ )
抽象芸術 L'art abstrait ( ラール·アブストレ [フランス語 ])… は美術の分野で主に用いられることの多い言葉で、具体的 = concrète ( コンクレート [フランス語] ) な〈もの〉ではなくで、形や線や色から〈思考〉や〈概念〉そのもの、ひいては〈感情〉までをも直感的に喚起する…といった、20世紀以降の現代に大きな潮流をなした芸術思潮です ♪ カンディンスキーやモンドリアンといった現代画家の作品が有名ですけれども…同じく、スイスの画家…パウル·クレー(1879-1940) の多くの作品もその抽象性において高く評価されています ♪ 音楽ノート…であるこのブログで画家の クレー をとりあげるのは、同時に彼が…バッハをはじめとするクラシック音楽にとどまらず、当時のもっとも先進的な作品も演奏する優れたバイオリン奏者でもあったと伝えられていることが…その理由です ♪ それまで…つまり20世紀になるまで、具象を描くことが中心になっていた美術とは異なり、はじめから本質的に〈抽象的〉 な芸術だと言える音楽では20世紀以降に、〈具体音〉を用いた作品… La musique concrète = ラ·ミュージック·コンクレート( 現在のサンプリング·ミュージックにつながる…) が逆に〈新しい〉ものとして登場してきます ♪ 「見えないものを見えるようにする」という画家クレーの考えは、その作品がとても〈音楽的〉だと言われるように…〈音楽の抽象性〉と深く結びついていることを感じさせます ♪ 現代芸術の夜明け…20世紀初めの西欧では、そんなふうに美術と音楽が互いに干渉する波のように影響しあって〈新しい作品〉をつくりだしていたのです ♪ ( バッハ と クレー をこよなく愛した彫刻家 GN 氏に捧ぐ…♪)
南佳孝さん…の音楽に初めてふれたのは10代前半の頃で、世代的にも映画の主題歌としてヒットした “ スローなブギにしてくれ ”がきっかけです ♪ 当時としても珍しいピアノ弾き語りで歌うブルージーな歌が鮮烈な印象でした ♪ そののち、過去の作品…日本のポピュラー音楽シーンのエポックメイキングな名作として名高い『摩天楼のヒロイン』までのすべてのアルバムをさかのぼって聴くなかで、そのオリジナリティに富んだ作曲と坂本龍一さんをはじめとするレコーディングプロジェクトのアレンジの質の高さに魅了され、今もその数々の佳曲を聴き続けています ♪  “ モンロー·ウォーク ” や “ スタンダード·ナンバー ”  といったスタンダードとして知られるヒット曲にとどまらず、まるでラテンミュージックを旅して歩くような作風の彩りは唯一無二の魅力です ♪ 傑作アルバム『 South Of The Border 』(1978) には、全曲そんな彼の魅力がちりばめられています ♪ ユーミンさんの作詞による名曲 “ 日付変更線 ” 、代表的な佳曲といえる “ 夜間飛行 ”…そしてもう一曲、坂本龍一さんの万華鏡を覗くようなめくるめくアレンジのイントロに導かれてアルバムのラストを飾る “ 終末(おわり)のサンバ ” まで全編…どの曲のどんな場面もが聴きどころです ♪
Sonny Rollins ソニー・ロリンズの訃報が届きました…♪ このブログでも以前にとりあげていますけれども、モダンジャズの歴史を象徴するレジェンド…偉大なテナーサックス奏者でした ♪ アルバム『Saxophone Colossus』(1956) や『The Bridge』(1962) などのスタジオセッションによる名作にくわえて、ジャズクラブ…Village Vangaurd ヴィレッジ·ヴァンガードでのライブなど、ジャズの真髄を聴かせてくれるプレイはその素晴らしい録音のなかで永遠です ♪ 豪放なブローイングが特徴といわれるその演奏は…実際、同時にとても精緻な感覚でえらびとられている音によるもので、ほんとうの意味で音楽的なジャズプレーヤーだったのだとあらためて気づかされます ♪ ジャズシーンがクロスオーバー、フュージョンといったカテゴリーに変遷していくなかでも…そのときどきでの最良のサウンドを追求する姿勢は、今も変わらぬリスペクトの対象です ♪ 1953年から1954年にかけて Thelonious Monk セロニアス·モンクとの共演によって録音されたアルバム『Thelonious Monk And Sonny Rollins』での演奏は、その精緻な感覚にもとづいたアドリブプレイを存分に感じさせてくれます ♪ 収録されている  Monk の名曲 “ Friday The 13th ” での共演は…かけがえのない音楽の遺産と言えます ♪