ひとは誰でも1つ…楽器をもっています ♪ それが〈 声 Voice 〉です ♪ そして声は、生まれながらにして、ひとそれぞれその高さが決められている…サックス Sax などと似た、いわゆる〈移調楽器〉のようなもので、おなじ曲でも…歌うひとによって歌いやすい〈 調 = Key キー 〉が微妙にちがってくるために、たとえば…どのカラオケでもたいていは Key キー の調整ができるようになっています ♪ 〈 調 = Key キー 〉というのは、以前にこのブログの Bach バッハについてのお話しのときに少しふれましたが、鍵盤1つぶん=半音を目盛にして1オクターブのなかで12コに均等に切り分けられていて、歌うひとは、特にポピュラー音楽では…その中でいちばん自分の声にあった〈 調 = Key キー 〉を選んで歌うことになります ♪ この半音のひと目盛…というのは実際、意外と広い間隔があるもので、曲を半音だけ移調しても随分高さが変わるものだな…というのは、カラオケなどでも実感できることだと思います ♪ 自分がライブなどで歌うときも…その曲の調については、とことん考えぬいています ♪ 高すぎず、低すぎず…いちばんよく歌える〈 調 = Key キー 〉をさがして何度も歌ってみて、決めていきます ♪ 有名な曲の場合…多くの人がそのオリジナルの〈 調 = Key キー 〉に耳が慣れていることから、それを考えて…移調しないで歌うこともあります ♪ 〈 調 = Key キー 〉を移調した場合、当然…一緒に演奏する楽器も移調して演奏することになるわけで、それがピアノにしろギターしろ…コードの押さえ方をふくめて演奏のしかたも変わってきますから結構大変です ♪ でもそんなこんなで、ぴったりとあった〈 調 = Key キー 〉にめぐり合えて気持ちよく歌えたときには、そんなさまざまな苦労も忘れてしまうほどの充実感を味わうことができます ♪ (〈歌〉の…よもやま話)
ブラジルポピュラー音楽を代表するシンガーソングライター…Ivan Lins♪その代表曲 “ Começar De Novo (コメサー·ヂ·ノーヴォ…新しくはじめよう…) ”は、作者本人のバージョンはもちろん…さまざまなカバーバージョンが存在します♪ ハーモニカの名手 Toots Theielmans の アルバム『The Brasil Project』 の Ivan 本人も歌う美しいバージョンは広く聴かれています♪ 私のお気に入りは 女性歌手 Simone の アルバム 『Pedaços』 の冒頭を飾る…凛とした輝きを感じさせ堂々と歌いあげるバージョン♪