ボサ・ノヴァ Bossa Nova を代表する作詞家 ヴィニシウス·ジ·モライス VinicÍus de Moraes の戯曲による舞台作品…『オルフェウ·ダ·コンセイサァオン Orfeu da Conceição (受胎告知の聖母のオルフェ)』は映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』のモチーフになった…歴史的にもとても大切な作品です♪ 映画とは若干異なる内容で展開するお芝居の台本には、けれども…このギリシャ神話をブラジルのリオデジャネイロに舞台を移した、オルフェとユリディスの悲しい恋の物語の本質が…詩情豊かに描き出されています♪ そして…このお芝居から、まさにこのあと始まるボサ・ノヴァ Bossa Nova の時代を予告するように、スタンダードとなる挿入歌…作曲家 Antonio Carlos Jobim による “ Lamento no Morro (丘の哀しみ) ”. “ Se Todos Fossem Iguis A Você (すべての人が君と同じだったら) ”などが生まれています ♪ オルフェの弾く竪琴(たてごと)はボサ・ノヴァ Bossa Nova のシンボルともいえる楽器…〈ギター Violão(ヴィオラォン)〉に持ちかえられて、その後に大きな展開をみせるブラジルポピュラー音楽の胎動期を感じさせます ♪ ぜひ…このお芝居の日本で上演される日を、心から楽しみに待ちたいと思います ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪