Cello チェロ…はとても魅力にあふれた楽器です ♪ 西欧のクラシック音楽ではアンサンブルに欠かせない楽器といってよく、オーケストラ音楽においても、少人数による室内楽においても、サウンドのベースとなる中低音域を担います ♪ モダンジャズなどのドラムを伴った〈コンボ〉といわれるバンドサウンドではさらに低音域を出すコントラバス(=ウッドベース)がベースを担いますが、チェロはより小回りがきいて…男声の低音域=バスの音域からバリトンやテノールにあたる音域まで男声のすべての音域をカバーします ♪4本の弦なかの一番高い音の弦を弾くときの美しい音は、曲のメロディーを本当に魅力的に表現します ♪ オーケストラと演奏する『チェロ協奏曲』にかぎってみても、ハイドン Haydn 、シューマン Shumann、ドボルザーク Dovorak によるものから、その演奏技巧が飛躍的に発展して、チェロのための多くの曲が作曲されるようになった20世紀…1900年代に入ってからの近代フランスのミヨー Mihaud によるものまで、多くの作品が作曲され、さらにはクラシックのたくさんの室内楽の名曲の中でも美しいフレーズにこと欠きません ♪ 独奏曲として演奏されるものでは、バッハ Bach による『無伴奏チェロ組曲』は多くの名チェリストが演奏し、素晴らしい録音も多く残しています ♪ ボサノヴァ Bossa Nova の代表的な作曲家 Antonio Carlos Jobim のバンドに在籍していた Jaques Morelembaum ジャキス・モレレンバウム のチェロの演奏は、ボサノヴァにおけるチェロのサウンドのマスターピースにもなっています ♪ 私のオススメは…数々の名曲を、 Jaques のチェロをふくむ バンドで、たっぷりと聴くことのできるJobimのアルバム『Inedito(イネーヂト=未発表曲集)』です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪