Cello チェロ…はとても魅力にあふれた楽器です ♪ 西欧のクラシック音楽ではアンサンブルに欠かせない楽器といってよく、オーケストラ音楽においても、少人数による室内楽においても、サウンドのベースとなる中低音域を担います ♪ モダンジャズなどのドラムを伴った〈コンボ〉といわれるバンドサウンドではさらに低音域を出すコントラバス(=ウッドベース)がベースを担いますが、チェロはより小回りがきいて…男声の低音域=バスの音域からバリトンやテノールにあたる音域まで男声のすべての音域をカバーします ♪4本の弦なかの一番高い音の弦を弾くときの美しい音は、曲のメロディーを本当に魅力的に表現します ♪ オーケストラと演奏する『チェロ協奏曲』にかぎってみても、ハイドン Haydn 、シューマン Shumann、ドボルザーク Dovorak によるものから、その演奏技巧が飛躍的に発展して、チェロのための多くの曲が作曲されるようになった20世紀…1900年代に入ってからの近代フランスのミヨー Mihaud によるものまで、多くの作品が作曲され、さらにはクラシックのたくさんの室内楽の名曲の中でも美しいフレーズにこと欠きません ♪ 独奏曲として演奏されるものでは、バッハ Bach による『無伴奏チェロ組曲』は多くの名チェリストが演奏し、素晴らしい録音も多く残しています ♪ ボサノヴァ Bossa Nova の代表的な作曲家 Antonio Carlos Jobim のバンドに在籍していた Jaques Morelembaum ジャキス・モレレンバウム のチェロの演奏は、ボサノヴァにおけるチェロのサウンドのマスターピースにもなっています ♪ 私のオススメは…数々の名曲を、 Jaques のチェロをふくむ バンドで、たっぷりと聴くことのできるJobimのアルバム『Inedito(イネーヂト=未発表曲集)』です ♪
ブラジルポピュラー音楽を代表するシンガーソングライター…Ivan Lins♪その代表曲 “ Começar De Novo (コメサー·ヂ·ノーヴォ…新しくはじめよう…) ”は、作者本人のバージョンはもちろん…さまざまなカバーバージョンが存在します♪ ハーモニカの名手 Toots Theielmans の アルバム『The Brasil Project』 の Ivan 本人も歌う美しいバージョンは広く聴かれています♪ 私のお気に入りは 女性歌手 Simone の アルバム 『Pedaços』 の冒頭を飾る…凛とした輝きを感じさせ堂々と歌いあげるバージョン♪