キリンがサバンナにたたずむジャケットで知られている Antonio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバム『WAVE』(1967)は、ボサノヴァ Bossa Nova をベースにした、いわゆるクロスオーバーと言われるような、そのジャンル横断的なサウンドが…その後のJazz Fusion ジャズ・フュージョンのカテゴリーの音楽の発展に大きく影響を与えた作品です ♪ ピアニスト、Bill Evansとのコラボレーションでも知られる名アレンジャー、Claus Ogerman(クラウス・オガーマン)によってスマートに編曲された第1曲の“ Wave ”から終曲の“ Captain Bacardi ”まで…よどみなく流れるそのサウンドは、BGMとして最上級のものであると同時に…音楽的に、とても深い内容を聴きとることができます ♪ Jobim本人の歌声が聴ける“ Lament (ラメント)“の貴重なバージョンや、同じくスタンダードになっている“ Triste (トリスチ) ”など…決定版といえる演奏が全編を優しく彩る…まさにボサノヴァ Bossa Novaの象徴的な作品の1つです ♪ このアルバムのなかの私のフェーバリットソングは、名手 Raul de Souza ( ラウル・ジ・スーザ )のトロンボーンによる悠々としたメロディーが印象的な“ Look To The Sky ”です ♪
ブラジルポピュラー音楽を代表するシンガーソングライター…Ivan Lins♪その代表曲 “ Começar De Novo (コメサー·ヂ·ノーヴォ…新しくはじめよう…) ”は、作者本人のバージョンはもちろん…さまざまなカバーバージョンが存在します♪ ハーモニカの名手 Toots Theielmans の アルバム『The Brasil Project』 の Ivan 本人も歌う美しいバージョンは広く聴かれています♪ 私のお気に入りは 女性歌手 Simone の アルバム 『Pedaços』 の冒頭を飾る…凛とした輝きを感じさせ堂々と歌いあげるバージョン♪