サザンオールスターズ Southern All Stars はいうまでもなく国民的人気バンド…♪ 桑田佳祐さんの作る名曲の数々について…限りないリスペクトのほかに、なにも語る言葉をもちあわせていません ♪ 私の個人的な嗜好をお話しすれば…デビューアルバム『Southern All Stars』から『10ナンバーズ・からっと』, 『タイニイ・バブルス』と当時、シングルのみでリリースされた数曲の作品を経て『ステレオ太陽族』にいたる4枚のアルバム…いまや〈初期〉に位置づけられる、いわゆる〈湘南サウンド〉というべきユニークな統一感に彩られた時期の曲たちが、いちばん身近で愛すべきものであるのは、世代的にもおゆるしいただきたい事実です ♪ その後の“ ミス・ブランニュー・デイ ”, “ 真夏の果実 ”, “ 涙のキッス ”, “ LOVE AFFAIR~秘密のデート ”なども…もちろん素晴らしい作品なのですけれども…やはり、いちばん聴いた10代の頃の記憶とむすびつく…“ 思い過ごしも恋のうち ”, “ C調言葉にご用心 ”, “ 涙のアベニュー ”, “ わすれじのレイドバック ”などの青春サウンドは、いまも変わらず胸にグッとくるものがあります ♪ 4thアルバム『ステレオ太陽族』の音楽密度はとても高く…桑田さんが音楽監督をつとめて当時公開された映画『モーニングムーンは粗雑に』の挿入曲集としての意味合いもかねた、青春ミュージックの傑作と言えます ♪ このころの作品の多くは…これも今となっては伝説のTVドラマ『ふぞろいの林檎たち』にも使用され、80‘sの時代の記憶をともにかたちづくっています ♪ 歌、サウンドそして歌詞ともに質が高く…桑田作品は、楽しく聴ける好きなものがほとんどですが、そんななかでも…私が“ いとしのエリー ”に匹敵する名曲だと思ってとりわけ大好きなのが、さきの『ステレオ太陽族』からシングルカットされた“ Big Star Blues(ビッグスターの悲劇) ”のドーナツ盤B面に収められた“ 朝方ムーンライト ”です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪