日本のJazzシーンに本格的な 〈Reggae レゲエ〉のビートを導入した名ドラマーでバンドリーダーの古澤良治郎さんが亡くなって、はや14年以上も経ちます ♪ 1960年代から始まったその長いキャリアでの多くの名プレーヤー、歌手との共演のなかで…1970年代の後半から1980年代にかけて、ひときわ大きなコラボレーションとなった、アメリカのバンド The War のハーモニカプレーヤー Lee Oskar リー・オスカーとのアルバム『あのころ』(1981)、『Friendly』(1982)では、その素晴らしいバンドのグルーブを展開して、1983年のアルバム『たまには』に、その大きな音楽の果実を実らせます ♪ 当時、私のギターの師匠がそのバンドに在籍していたことから、毎晩のようにその演奏…〈良治郎バンド〉の素晴らしいライブのサウンドにふれられたことは、自分にとってこのうえない財産です ♪ 私にとってベースプレイの教科書となっている、やはり亡くなってしまったベーシスト川端民生さんと生み出されるドラムとベースのサウンドは…今でも至高の演奏として記憶の中心にありつづけています ♪ 全曲必聴…とくにオリジナルLPレコードのB面 “ Dancing ”, “ Paek Wind ”, “ Moonlight Slumber ” の3曲を貫く〈大きな〉ビートとグルーブは…世界の音楽のなかでの貴重な遺産です ♪ 〈リズム Rhythm〉、〈ビート Beat〉、〈グルーブ Groove〉…音楽の時間軸にヒントを得たいときにかならずといっていいほどくりかえして聴いている、私にとってかけがえのないアルバム『たまには』…です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪