その日の体調が生活のなかに何かと影響するように、音楽においても、体調は…演奏に如実に関係します ♪ まず音の高さについての音程の感覚…これが、例えば気圧の低い日や、気の上がらない体調の日だと、だいたいにおいて低めに感じられたり、拍=Beat の長さについての〈テンポ=Tempo〉の感覚も…概ね遅く感じられたりします ♪ 音程を合わせるチューナー= Tuner や、テンポを提示するメトロノーム=Metronome といった機械が精確なものとして電子化されて久しいですから、まずはそれらの文明の利器を活用して、正確さを図るところから音楽の準備をはじめるのは、ですから…とても大事なことだといえます ♪ そのうえで、こんどは実際の演奏において…音楽的な理由から時間=Tempo が伸び縮みしたり、音程が高め、あるいは低めになったりすることがあります ♪ こういったことは基本的には、いつも起こっているといってよく、音楽の現場では、日々そういった、ある意味…人間的な〈ズレ〉の感覚に対応しながら、よりよいものをめざして演奏にあたっています ♪ 曲によって、そしてそれを演奏する人によって、そういったもろもろの〈ズレ〉は限りないパターンで起こりうるもので、それがその音楽をより味わい深いものにすることも多くあります ♪ 実際の合奏=アンサンブル Ensemble においては、それがほとんど押し合いへし合いに近い音のやりとりになることもしばしばで、実際…体の血の流れが逆流するような感覚になることもあるほどです ♪ そういった大変な印象が残った演奏ほど、好評だったり、録音を聞き返したときに〈いい〉と感じられたりすることも多いので…とても不思議です ♪ とにもかくにも…正確さを十二分に追求しながら、本番では自分の感覚を信じてよりよいアンサンブル Ensemble による、いい演奏をめざす…という、至極あたりまえの結論に至ってしまいます ♪(あまりに…とりとめのない話シリーズ)

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