寡作で知られるブラジルのシンガーソングライター Edu Lobo エドゥ・ロボ…は、けれども、その作品、アルバムのすべてに行きわたっている〈質 Quality〉の高さから、ブラジルポピュラー音楽のレジェンドのひとりに数えられています ♪ Elis Rezina エリス・レジーナや Sergio Mendes セルジオ・メンデスに取り上げられたスタンダード“ Upa Neguinho ウパ・ネギィーニョ ”, “ Reza 祈り ”, スパニッシュ(スペイン的≓フラメンコ的)なサウンドを感じさせる“ Casa Forte 要塞 ”…など数多くの名曲を生んでいます ♪ 私が個人的に忘れられないのは、ボサノヴァギターの神様…Baden Powellの世界的スタンダード・ナンバー“ Berimbau ビリンバウ ”を、彼が自身ギターと歌だけでカバーする映像を観たときに感じた衝撃です ♪ 今までに見聞きした…どんなカバーバージョンよりもはるかにスマートで緻密なコード付けとギターのバチーダ(爪弾き)は、シンプルに〈凄い…!〉と思わされるのに十分でした ♪ 私が大好きなのは1980年のアルバム『Tempo Presente テンポ・プレゼンチ』…♪ 自分もいつか、こんなトータルなサウンドイメージでアルバムをつくってみたい…と憧れます ♪ 歌手としても素晴らしく…その声と歌を存分に聴かせる1995年のアルバム『 Meia Noite (メイア・ノイチ…〈真夜中〉の意味)』でも、私の愛する珠玉の名曲 “ Candeias カンディアス ”を聴くことができます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪