映画『 明日に向かって撃て! Butch Cassidy And Sundance Kid 』(1969年公開)は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード、そしてヒロインのキャサリン・ロス…3人の名優たちの素晴らしい演技とともに、記憶にも記録にも残るアメリカン・ニューシネマを代表する傑作ですが、今ひとつ…そのなかで、やはり記憶と記録に残る名曲といえるのが Burt Bacharach バート・バカラック作曲= Hal David ハル・デヴィッド作詞の挿入曲 “ Raindrops Keep Fallin' On My Head 雨にぬれても ” です ♪ 映画の切ない展開をも象徴するようなロマンティックな歌詞と、自転車を二人乗りするポール・ニューマンとキャサリン・ロスの…ミュージック・ビデオさながらのとても美しいシーンと相まって Burt Bacharach バート・バカラックの残した数多くの名曲のなかでも、ひときわ印象的な作品といえます ♪ 当初から歌手を誰にするかでは紆余曲折があったようですが、B.J.Thomas = B・J・トーマスの代表曲になったことはまぎれもない事実です ♪ そのシングル・レコードはアカデミー主題歌賞を獲得してゴールドディスクにもなりました ♪ ラジオなどでもよくかかって聞く機会も多い曲ですが、映画のなかでは…マーチングバンド風のインストルメンタルの演奏が付随していて、映画のシーンとのマッチングが素晴らしいことから、やっぱりこの曲を映画のなかで聴きたいと思って…つい初めから全部観てしまう、ということになってしまいます ♪ 魅力的なメロディーとコード展開、そしてフェードアウトの変拍子風のリフレインの洒脱さもふくめて、彼の作風のエッセンスがさりげなくつつみこまれた、Burt Bacharach バート・バカラックの代表作というのにふさわしい…名曲です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪