Blues ブルース(実際はブルーズ…と発音されるようです…♪) は、いわゆるゴスペル Gospel =黒人霊歌 のスピリットに根ざした、アメリカ合衆国の代表的な音楽であると同時に、その後の Jazz や Rock’n Roll …そして今日の世界のあらゆる音楽シーンにも影響を与えつづけている…ある意味で人類の根源的な音楽形態の1つだと言えます ♪ その形式にはいわゆる R&B(Rhythm & Blues), Jazz, Rock’n Roll などのカテゴリーによってもさまざまなバリエーションがあるのですが、大きく共通しているのは、ドミナントセブンス=◇7(鍵盤やギターのソ・シ・レ・ファを一緒に押さえたコードのかたち)の響きが軸になっていることです ♪ 日本では〈属七(ぞくしち)の和音〉とも訳されるこのセブンスコードの響きは、以前にこのブログのハーモニーについてのお話でも少しふれた、〈倍音 (Overtone = 音のこだまのようなもの)〉という、音の持つ基本的な性質からみても、とても〈自然な〉響きです ♪ Jazz などでスタンダードとして今も演奏されつづける曲の多くは、曲名に “ …Blues ”とついたものはもちろん、そうでない曲も、このBlues のエッセンスを多かれ少なかれ含んでいます ♪ この〈Blues の響き〉への、その非常に研ぎ澄まされた感覚を作曲と演奏とに感じさせるモダンジャズの巨人、ピアニストの Thelonious Monk セロニアス・モンク …その代表曲 “ Blue Monk ” などの演奏には、いままでお話ししてきた〈 Blues 〉の…過去と現在と未来とが渾然一体となって聞こえてくるような気がするのです ♪
ブラジルポピュラー音楽を代表するシンガーソングライター…Ivan Lins♪その代表曲 “ Começar De Novo (コメサー·ヂ·ノーヴォ…新しくはじめよう…) ”は、作者本人のバージョンはもちろん…さまざまなカバーバージョンが存在します♪ ハーモニカの名手 Toots Theielmans の アルバム『The Brasil Project』 の Ivan 本人も歌う美しいバージョンは広く聴かれています♪ 私のお気に入りは 女性歌手 Simone の アルバム 『Pedaços』 の冒頭を飾る…凛とした輝きを感じさせ堂々と歌いあげるバージョン♪