Blues ブルース(実際はブルーズ…と発音されるようです…♪) は、いわゆるゴスペル Gospel =黒人霊歌 のスピリットに根ざした、アメリカ合衆国の代表的な音楽であると同時に、その後の Jazz や Rock’n Roll …そして今日の世界のあらゆる音楽シーンにも影響を与えつづけている…ある意味で人類の根源的な音楽形態の1つだと言えます ♪ その形式にはいわゆる R&B(Rhythm & Blues), Jazz, Rock’n Roll などのカテゴリーによってもさまざまなバリエーションがあるのですが、大きく共通しているのは、ドミナントセブンス=◇7(鍵盤やギターのソ・シ・レ・ファを一緒に押さえたコードのかたち)の響きが軸になっていることです ♪ 日本では〈属七(ぞくしち)の和音〉とも訳されるこのセブンスコードの響きは、以前にこのブログのハーモニーについてのお話でも少しふれた、〈倍音 (Overtone = 音のこだまのようなもの)〉という、音の持つ基本的な性質からみても、とても〈自然な〉響きです ♪ Jazz などでスタンダードとして今も演奏されつづける曲の多くは、曲名に “ …Blues ”とついたものはもちろん、そうでない曲も、このBlues のエッセンスを多かれ少なかれ含んでいます ♪ この〈Blues の響き〉への、その非常に研ぎ澄まされた感覚を作曲と演奏とに感じさせるモダンジャズの巨人、ピアニストの Thelonious Monk セロニアス・モンク …その代表曲 “ Blue Monk ” などの演奏には、いままでお話ししてきた〈 Blues 〉の…過去と現在と未来とが渾然一体となって聞こえてくるような気がするのです ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪