先日、以前このブログでもふれたことのある Michael Jackson のアルバム『BAD』を久しぶりに聞き流していて…“ The Way You Make Me Feel ”という曲にさしかかったときに、ふと心によぎったのは、そのイントロのベースの反復音が、ユーミン=松任谷由実さんのアルバム『LOVE WARS』収録の“ WANDERERS ” という曲のイントロのサウンドのテイストと同じ響きを感じさせるなあ…ということです ♪ そしてすぐに思い浮かんできたその答えが…〈Synclavier シンクラヴィア〉です ♪ 1980年代に一世を風靡したシンセサイザーで、いわゆる〈打ち込み〉といわれるMachine Music = マシン・ミュージック(機械音楽?)や、現在のDTM (Desk Top Music) などの原型となる、そのシンセサイザー1台でバンドのサウンドがすべて作れてしまう…という、画期的な機材でした ♪ さきの Micheal などはこのシンセサイザーをツアーにも持ち運んで使っていたり、ユーミンはアルバム『ダイヤモンドダストが消えぬまに』のすべての曲のベーシックな楽器演奏をこのシンセサイザー1台でまかなってしまったり…と、その後の音楽制作のありようの変化の予兆を感じさせるアイテムでした ♪大手メジャー関連のレコーディングや、ビッグアーティストしか使えないような大変高価な代物だったため、ほとんどの人にとってはそれを使ってつくられた音楽を聴くことでしか体験できないわけですが、使われた音楽がヒットすれば当時から多くの人の心にも深く印象に残る…という、不思議な存在感を感じさせる音楽制作機器でした ♪

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