楽譜…というのは音楽にとって基本のアイテムといえます ♪ 演劇にとっての台本と同じように、これから演奏する〈ことの次第〉が記してあるものなわけですが、実際…これを事前に準備するのは、多くの音楽的な労力を伴いますし、最後には、いわゆる〈センス〉も必要になってきます ♪ コンピューターで楽譜を書くことが一般的になっている現代では、もう以前ほど手書きの楽譜を見かけることが少なくなりましたが、 制作や演奏に携わっていて…なにかアイデアが思い浮かんですぐにその現場で伝えるときなど、ここぞ…という局面では、やはり楽譜を手書きする必要のある場合が、まだまだあります ♪ イタリアの大作曲家 Vivardi ヴィヴァルディ は、生涯に作曲したそのとてもたくさんの作品を…大変な速さで書いていたことがわかっています ♪ 楽譜を使わなくても、歌ったり楽器を演奏したりすることで音楽的な意図を伝えることは出来ますし、ジャズなどの実際のアンサンブル = 合奏のなかでは、むしろ…そういった楽譜によらない音のやりとりのほうが主軸になってもいます ♪ 大切なのは、作業をともにする人たちとよりよいコミュケーションをとって、いいものを作ること…そのための伝達の手段の1つとして、音楽では〈楽譜〉が使われている…ということになるでしょうか ♪ ただ、多くコンピューターを使って楽譜を書く時代になってひとつよかったと思えることは…楽譜を書いて、手首が〈けんしょう炎〉になりそうな状態のまま、すぐに演奏しなければならない…といった悩みが少し解消できることです ♪ (作曲編曲よもやま話…)
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪