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いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ 5月28日 [木] 経堂 Jazz Live Bar 『Crazy Love』  https://jazzbar-crazylove.amebaownd.com/posts/58585016?categoryIds=1662568 にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,000 ♪ たかはしまさゆき TONICA NOVA+1 ♪ たかはしまさゆき Guitar, Piano, & Vocal 中林成爾 Cello 三島博行 Drums こいでなおこ Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪  そして Vocal こいでなおこ とともに… オリジナル曲も交えて サンバやボサノヴァをふくめた ブラジルポピュラー音楽、ジャズ etc… 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪ 
“ A Night In Tunisia チュニジアの夜 ” は…モダンジャズを象徴する名曲スタンダードで、Jazz Giants ジャズ·ジャイアンツ のひとり…名トランペッター Dizzy Gallespie ディジー·ガレスピー の作曲です ♪ この曲には数々の歴史的な名演の録音が残されていますけれども…とりわけ素晴らしいのが、その作曲者 Dizzy Gallespie にくわえてピアノの Bud Powell バド・パウエル、ベースの Charles Mingus チャールズ·ミンガス、ドラムの Max Roach マックス・ローチ、そしてあえて偽名を使ってまでして共演している Bee Bop ビバップ のカリスマ… アルトサックスの Charlie Parker チャーリー·パーカーらによる夢のようなライブ録音『 Jazz At Massy Hall ジャズ·アット·マッセイ·ホール 』での演奏です ♪ 当時すでにジャズの巨人として名を馳せていた彼らによるオリジナリティあふれる演奏は、この曲のひとつの決定版として…まちがいなく挙げられるもののひとつです ♪  巨人たちが集まってアンサンブルするジャズとは…こんなにも凄いサウンドになるのか…と思わず感嘆させられます ♪ さらに、この曲には、ドラマー… Art Blakey アート·ブレイキーのあまりにも有名なグループ〈The Jazz Messengers 〉による素晴らしい演奏の録音があることも…忘れずにつけくわえておきます ♪  
西欧クラシック音楽の作曲法のなかで、いまや現代的な意味では…やや廃(すた)れがちなのですけれども…〈 Harmony = ハーモニー ( 和声法 ) 〉という教程があります ♪ 混声4部合唱や弦楽四重奏…といった高い音域から低い音域までを網羅した合奏をイメージして4つの音域の旋律を調和させて紡いでいく…といった大変ややこしい作業で、いわゆる作曲、編曲と言われてきたものの基礎になる技術の訓練なのですけれども…なぜ今ではやや廃れがちなのかといいますと、それが19世紀までの西欧クラシック音楽の作曲の審美的な礎(いしづえ)になっていたと言えるからで…その〈和声法〉にもとづいて作曲や編曲をすると…極めて西欧=ヨーロッパ的なサウンドの音楽に仕立て上がってしまう、ということが…ひとつの理由としてかんがえられます ♪ ですから逆に、西欧クラシック音楽の過去の名作をより深くかみくだいて研究するうえでは、とても大きな助けになるセオリーだとも言えます ♪ それぞれの声部(ソプラノ、アルト、テノール、バス)の動きには基本的な規則が定められていて、制限された動きや、またその例外など…とてもややこしいことが課されるので、その大変なぶんだけ…作曲編曲の訓練になる、ということなのでしょう ♪ 実際の細かい部分は教えるひとの〈ハーモニー〉の感覚や美学に左右されることが多く、いわゆるさまざまな流派のようなものもあって、これといった絶対的な規範、規則があるわけではない…というのが本当のところです ♪ 私の作曲の恩師の言葉…いちばんよく思い出されるのは、「やってはいけない悪い例を覚えることはない。いちばんこうしたらいいという、よい例をよく覚えるといい…」 ♪ こころに深く響く至言だと、今でも思っています ♪ ( 作曲編曲よもやま話…♪ )
大貫妙子さんの音楽のことは…以前にこのブログでもとりあげたことがあります ♪ 山下達郎さんと同じく、シュガー・ベイブ解散以降のソロ活動50周年を迎えられているわけですけれども、その人気の世界的なひろがりには本当に驚かされます ♪ 1980年代から彼女の素敵な音楽を聴いてきた私にとっては…とてもよろこばしいかぎりで、その作品をあらためて聴き直すたびにウキウキした気持ちになります ♪ 坂本龍一さんとのコラボレーションで全編を構成している1977年のアルバム『Sunshower』は昨今の City Pop ブームのなかでバイブル的な取り扱われかたをしていますし、その延長線上にあるとも言える YMO との華麗なタッグによる1980年の『Romantique』…その冒頭を飾る“ Carnaval ” のサウンドは時代を超えたエバーグリーンな魅力に満ちています ♪ 何ものにも形容しがたい…その美しい歌声に彩られて展開する魅惑的なコードプログレッションは、ほかのどんな音楽からも得られない…たしかなオリジナリティを感じさせてくれます ♪ そんな70's〜80'sの作品のなかで…1983年の『Signifie シニフィエ』は私の大好きなアルバム ♪ この頃の定番になっていた坂本龍一さん自身によるドラミングとアレンジによるヨーロピアンテイストの佳曲もふくまれた名作です ♪ 冒頭の “ 夏に恋する女たち ” から、終曲 “ エル・トゥルマニエ ” まで…いまも変わらず一気に聴いてしまいます… ♪
何年かにいちど…思い出すように聴きたくなるアルバムのひとつが、 Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックス の『 Electric Ladyland 』です ♪ なにをとりたてて語ることもない、 Rock の偉大なレジェンドですけれども、私自身の理解としては、その音楽は…より R&B リズム & ブルースのフィールドに近いものに感じられます ♪ 伝説的な…かの〈ウッドストック〉をはじめ、数々のライブ・パフォーマンスでも存分に味わうことのできる、そのゆるぎのない抜群のリズムと、いまやもう研究し尽くされているといってもいい、オリジナリティー豊かな音色のギターサウンド…♪ 1967 年からの本格的な活動の中心だった自己のグループ〈 The Experience 〉での Mitch Mitchell と Noel Redding … 2 人のイギリス人によるドラム&ベースとのアンサンブルが…たとえようない独特の Groove グルーブをつくりだしています ♪ Jazz のアレンジャー…巨匠 Gil Evans が、そのオーケストラで晩年まで Jimi の作品を主要なレパートリーとしていたことからも、作曲家としても高く評価するべき優れたミュージシャンであったのは疑う余地がありません ♪ 私自身としては…どの曲にも Jimi の音楽だとかんじさせる〈刻印〉がしるされているようで、細かいちがいをくらべる以上に、作品たち全体で総合的な Jimi Hendrix の音楽だ…と感じます ♪ “ Voodoo Chile ” , “ Cross Town Traffic ” など…印象的な歌詞とメロディー…そして、しなやかなギターリフが熱く胸にしみこんできます ♪ このアルバムのほかにも“ Stone Free ” , “ Up Frome The Sky ” , “ Little Wing ”…など、最高の演奏にのせて、そのユニークで詩的な音楽世界が…彼の揺るぎのない自信をかんじさせながら展開されていきます ♪
Ludwig Van Beethoven ベートーベン…♪ バッハ Bach, ブラームス Brahms, とならんで 3 大〈 B 〉と称される、偉大な音楽家です ♪ ベートーベンの音楽は、とくにその本質を端的に物語る… 32 曲をかぞえるピアノソナタ、そして 9 曲の  Symphony = 交響曲、さまざまな器楽合奏のための多くの室内楽曲など、 18 世紀末から 19 世紀のはじめにかけての〈ロマン主義  Romanticism 〉といわれる西欧文化思潮のなかでの音楽にとって、その端緒となって、 17 世紀から 18 世紀にかけてのバロック音楽における  J.S.Bach バッハ による豊穣な作品とともに、〈バイブル〉としてのマスターピースと…とらえられています ♪ その 32 曲をかぞえる〈ピアノ・ソナタ〉は、彼の音楽の〈本質=エッセンス〉を如実に伝える作品集ですし、晩年に作曲された数曲の〈弦楽四重奏曲〉は、彼につづく…のちの世代の作曲家たちに多くの影響をあたえています ♪ 18 世紀の〈ロマン主義 Romanticism 〉という、西欧の大きな文化思潮のなかで、その音楽分野での胎動期を象徴する作曲家である Beethoven の作品は、どの作品も、とても多くの意味で重要なのですけれども、自分自身にとって愛する 1 曲をえらぶとすると何だろう…と思いめぐらせたとき、自然にうかんだのが“ バイオリン協奏曲 ニ長調 ” です ♪ 1806 年に書かれたとされるこの彼の唯一のバイオリン協奏曲は、かの有名な “交響曲 第 5 番” とも近い時期に作曲され、彼の音楽の素晴らしさを十二分にかんじさせてくれます ♪ 荘厳さと、メロディアスな旋律の魅力をかねそなえ、爽やかな美しさをもつ  Beethoven のサウンドを堪能できる傑作といえます ♪ 個人的に大好きなのは 1979 にウィーン・フィルと録音された往年の名女性バイオリニスト、Kyung-Wha Chung   チョン・キョンファの演奏、そして指揮者の帝王カラヤンのベルリン・フィルと堂々と競演する…若き日の  Anne = Sophie Mutter の演奏でしょうか ♪
Neil Larsen ニール·ラーセンは…私のフェイバリットキーボーディスト=コンポーザーのひとりで、相棒の Buzz Feiton との双頭グループ 〈Larsen =Feiton Band〉 と、同じくその前身のバンド〈 Full Moon 〉の愛すべき数々の名曲とともに私自身…多くの影響を与えられています ♪ いわゆる Cross Over クロスオーバー = Fusion フュージョン と呼ばれるカテゴリーの音楽の先駆的存在で、ジャズにもロックにもまたがる、しなやかなサウンドイメージは今も変わらぬ憧れの対象です ♪ はじめてふれたアルバム Larsen Feiton Band (1980), Full Moon Featuring Neil Larsen & Buzzy Feiton (1982) の2枚の作品は当時からヒットしていた話題の作品で…時代のサウンドとして本当によく聴いて、おおいに研究していました ♪ Neil Larsen は Miles Davis との音楽的な親交関係もある優れたミュージシャンで、ファの旋法=リディアン·モード(ファソラシドレミファ…)などを特徴とする…そのオルガンプレイを軸にしたユニークなサウンドメイクには、今も変わらず揺るぎのないオリジナリティを感じることができます ♪ 彼… Neil Larsen のソロ名義で発表されている1978年の『 Jungle Fever 』, 1979年の『 High Gear 』ともあわせて、すべて必聴と言える最高の音楽ですけれども…1曲を選ぶとすると…1987年のアルバム『 Any Through Window 』のなかの個人的にいちばん好きなナンバー… “ Alborada ” のまるでキラキラとしたクリスタルの結晶をのぞきこんでいるようなサウンドです…♪
Roberto Menescal ホベルト·メネスカル…はブラジルポピュラー音楽のなかで、とくに Bossa Nova ボサノヴァのシーンへの貢献においてもっとも重要なミュージシャン…そして作曲家のひとりです ♪ 最初期の Bossa Nova ボサノヴァのムーブメントを支え、広めることにくわえてクラシック=スタンダードとなる名曲…“ Você (あなた) ” , “ Telefone (電話) ”, “ Rio (河) ” などを作曲したほか、並行して Nara Leon ,  Elis Resina , Leila Pinheiro など多くのスターをプロデュースしていることでも知られています ♪ 同じくプロデュースもしていた Bossa Nova ボサノヴァのスター… Wanda Sá ワンダ·サー とともに1997年に行った来日公演を観に行った私は…そこで Violão ヴィオラン(=クラシックギター)を弾き語りする Wanda Sá に合いの手を入れる Roberto が、 エレキギター…Fender Telecaster モデルを軽やかに弾くのを聴いてから、ドラムやパーカッションをともなった編成においては自分の Telecaster を…ためらわずに弾くようになりました ♪ 優雅でかつ上品さをたたえた彼の音楽は…もっとも Bossa Nova ボサノヴァらしい美学を体現していると思えます ♪ 彼の作った…もっとも知られている名曲 “ O Barquinho 小舟 ” のサウンドが、なによりそのことを雄弁に物語っています ♪
モダンジャズの帝王 Miles Davis マイルズ·デイヴィス…の1950年代後半の活動は、まさに掛け値なしの黄金時代と言ってまちがいないものです ♪ それまでの Prestige プレステージレコードから Columbia コロンビアレコードへと移籍して発表されたアルバム 『 'Round About Midnight 』(1956) は、そのサングラスとトランペットを伴った写真とともにモダンジャズのもっとも知られたレコードジャケットのひとつです ♪ この作品のリリースを皮切りに…以後コロンビアレコードから出されたアルバムはすべて必聴といえる…ジャズの歴史の軸をかたちづくる重要な作品群となっています ♪ 〈モードジャズ〉と言われる…フランス近代音楽の響きとも呼応するような Miles 独特のサウンド展開がエポックメイキングな内容となっているアルバム『 Kind Of Blue 』(1958) は、今も…名手 Bill Evans のあまりに美しくリリカルなピアノプレイとともに孤高のかがやきを放っています ♪ レの旋法(ドレミファソラシド…ではなくて、レミファソラシドレ…という音階)〈ドリアンモード Dorian Mode 〉による Blues ブルースと言える名曲 “ So What ” で幕をあけるアルバムは全編に文字通りの〈青の種類〉をならべて聴かせるような…透徹したサウンドで満たされています ♪ そんなアルバムのテイストをしめくくる終曲 “ Flamenco Sketches ” は…まるで永遠に終わらないかもしれない、とさえ感じさせる…深く美しい〈青い〉いろどりを聴くもののこころに響かせてくれます ♪
記憶と音楽の関係については…かねてからさまざまな結びつきのありかたが語られています ♪ ある曲を聴いたときに、かつてそれを聴いたときの自分のシチュエーション = 状況や場面が結びついて思い出される…というのはよくあることで、音楽が〈ひとの記憶〉と深く関係しているのはまぎれもない真実だと思います ♪ そのうえで、さらに思うのは…「では…好きでくりかえし毎日のように聴く音楽と記憶との関係はどうなっていくのだろう?」ということ ♪ その音楽を聴いたときに思い出される〈記憶〉が、くりかえし日々聴きかえすうちになんだか薄まっていってしまうのだろうか?…ひと頃、よく考えたりしていたことです ♪ 自分なりの結論は…結局そんなことはなくて、その音楽を聴いたときの記憶はどんどん重なりあって堆積していく…つまり地層のように〈つもって〉ふえていくだけで、決して薄まったりすることはないのだ…ということ ♪ その音楽と結びついている、いちばんつよい記憶は…いちばんつよいまま呼び起されますし、くりかえし聴くことで薄まったりすることもない…と、私には思えます ♪ 幼いころや十代のころに…たいせつなひとたちと聴いた〈かけがえのない〉音楽は…同じように〈かけがえのない〉その思い出と深く…そしてつよく結びついて、聴くたびにくりかえし〈こころの琴線〉をふるわせてくれます ♪ (とりとめのない話シリーズ…♪)
以前にこのブログでもふれた…The Manhattan Transfer マンハッタン·トランスファーの作り出すテクニカルでジャジーなコーラスワークは、デビュー以来、高く評価をされてきました ♪ そんな彼らの作品がポップシーンでもヒットを記録するようになるのは…アルバム『 Mecca For Moderns (邦題 モダン・パラダイス)』収録の “ The Boy From New York City ” がその端緒です ♪ Vocalese ヴォーカリーズと呼ばれる…ジャズのアドリブフレーズに独自の歌詞をつけて歌う手法に…くわえて高度なコーラスアレンジを施したハーモニーは、その素晴らしいコーラスアンサンブルに乗って聴くものをこころからワクワクさせてくれます ♪ さらに、さまざまな音楽文化をテーマに、まるで旅するようにアルバム制作を展開していくなかで当時のアップトゥーデイトなブラジルポピュラー音楽に取り組んだ『Brasil ブラジル』(1987)、スウィングジャズにフォーカスした『Swing スウィング』(1997)や、Louis Armstrong をトリビュートした『The Sprint Of St.Louis スピリット·オブ·セントルイス』(2000) などは…いまもとても魅力的な作品たちです ♪ とりわけ…私が愛してやまないのは1995年のアルバム『 Tonin' カヴァーズ』…♪ 黄金の1960年代ポップナンバーを題材にしたこの作品では “ I Second That Emotion ” で 作曲者の Smokey Robinson 自身がゲストでボーカルをとるなど、夢見るようなポップサウンドの宝石箱を楽しむことができます ♪
Guitar ギター…はピアノとならんでポピュラー音楽でも今も伴奏楽器、そして独奏楽器として多く活躍する存在 です ♪ たいへん歴史の古い…本当にむかしの時代から改良をかさねながら弾き継がれてきた楽器です ♪ ピアノとくらべて、その持ち運びやすさから場所をえらばずに演奏出来ること、小さいながらも低い音から高い音まで幅広い音域を一度に鳴らすことが出来ることなど、優れた特徴も備えています ♪ バイオリンの名手だった作曲家 Paganini パガニーニはギターも同じように上手で伴奏楽器としてしたがえていたと伝えられていますし、モダンジャズやロックンロールミュージックではその歴史をともに歩んだ欠かせない楽器と言えます ♪ ブラジルポピュラー音楽においても、その代表的なサウンド〈ボサノヴァ Bossa Nova 〉をかたちづくる重要な存在… ♪ João Gilberto や Baden Powell のつむぎ出す 〈Batida バチーダ〉のリズムは現在のシーンにおいても大きな影響をあたえつづけています ♪ 弾き語りをするシンガーの…そのギターのつま弾きかたが、それぞれの演奏をとても特徴づけていることも見逃せません ♪ 同じミュージシャンでも、そのときのアンサンブルの編成によってアコースティックギター、エレキギターを弾き分けたりすることもしはしば…♪ アコースティック、エレキなど…それぞれで音色や響きに多少のちがいがあっても、ほかの楽器では代用のきかない、その独特な魅力をかもしだす同じギターどうしであることに変わりはありません…♪(とりとめのない…ギターのお話♪)
“ パッヘルベルのカノン ” は…西欧クラシック音楽のポピュラーな名曲のなかでも一番古い時代に書かれた作品のひとつです ♪ 原曲ではニ長調のメロディ… 旋律が〈順次進行 Conjunct Motion ( = となりの音に順番に進んで動いていくこと…)〉して繰り返していくハーモニーの構造は、その後の多くの音楽作品の…いわゆる〈ひな型 Template 〉 としての役割を担っていきました ♪ ロックミュージックをふくめたポピュラー音楽のフィールドでも…そのサウンドの構造を土台に多くの曲が作られているのがわかります ♪ 日本において身近なのは…その曲の一部がそのまま使われている山下達郎さんの “ クリスマス·イブ ” でしょうか ♪ ところで、この“ パッヘルベルのカノン ” という曲…全曲をとおして聴いてみると、ピアノの白鍵で弾くドレミファソラシの音の関係のなかに、時折…いわゆる移動ドで言う〈シ♭(シの半音下にあたる黒鍵の位置関係)〉の音(ニ長調では♮C=♮ドの音…)が混じってくるのが聴こえます ♪ これは、その後の時代の整然とした音階で作られた音楽に慣れた耳には、とても 不思議な響きに感じられます ♪ この〈シ♭〉にあたる音が使われることに…以前このブログでも何回かふれた〈自然倍音列による音階〉との関係を想像してしまいます ♪ そのサウンドはいわゆる〈 Blues ブルース〉のような響きにも感じられて、人間の共通の自然な感覚にもとづいて曲がつくられることのひとつのわかりやすい例のように思えてしまうのです ♪ 〈白鍵のシ〉か〈黒鍵のシ〉か …ここに音楽と人間の不思議な関係の歴史が垣間見える気がします ♪ (とりとめのない話シリーズ…♪)
SANTANA サンタナは…リーダーの Carlos Santana の名をとった、ラテンロックの始祖といえるバンドです ♪ 今さら説明の必要もないほど、すべてのアルバムは…その中南米音楽のエッセンスをたたえたサウンドでアメリカンロックの歴史を今にいたるまで華麗に彩っています ♪ リーダー… Carlos のメロディアスで美しいそのエレキギターの音色とオリジナリティーあふれるチョーキングを聴かせるフレーズは…歌ごころを十二分にかもし出しながら、キャリアをとおして聴くものの胸の奥の琴線をふるわせます♪バンドとして、その存在を大きく知らしめた…かの1969年の〈ウッドストック〉のロックフェスティバルでのパフォーマンスにはじまり、その後ロックバンド〈 Journey 〉のオリジナルメンバーとして独立する Neal Schon や Gregg Rolie といった優れたミュージシャンたちを輩出するロックスクールとしての存在であったことも見逃せない事実です ♪  リアルタイムで聴いた1981年の『 Zebop 』や、20世紀の最後に大ヒットして多くの部門のグラミーも獲得した『 Supernatural 』などは…今も繰り返し聴くことの多い大好きなアルバムです ♪ Carlos Santana がゲストプレイヤーとしてジャズフュージョンの名グループ Weather Report の最後のスタジオアルバム『This Is This 』(1986) に参加したナンバー “ Man With Copper Fingers ” での最高としか言いようのないギターサウンドも…変わらず愛してやみません ♪
ベトナム戦争に題材をとった青春群像映画の傑作…1978年公開の『The Deer Hunter ディア·ハンター』は、音楽を担当した Stanley Myers スタンリー·マイヤーズによる、その美しいテーマ曲 “ Cavatina カヴァティーナ ”とともにつよく記憶に残る作品です ♪ 兵士として駆り出された若者たちのみならず、残された人々をもふくめて、戦争に巻き込まれることの悲惨さとその悲しみの深さに目を向けさせられるストーリー…それを大きくつつみ込むような、名手 John Williams のギタープレイによる哀愁を帯びたサウンドが胸を打ちます ♪ 悲しみにみちた内容と対比する…付随する音楽の美しさが、たぶんに寓話的なこの映画のメッセージをつよく印象づけているように思えます ♪ 主演をつとめるロバート·デ·ニーロを筆頭に、アカデミー助演俳優賞を獲得したクリストファー·ウォーケンや、ジョン·カザール、そしてメリル·ストリープら素晴らしい俳優陣の演技も深くこころに響きます ♪ 徴兵されて戦地へと送られる前日…その〈鹿狩り〉の仲間が皆でビリヤードに興じながら、第2のテーマ曲ともいえる… Frankie Valli の “ Can't Take My Eyes Off You 君の瞳に恋してる ” を歌う場面も、とても印象的な…永遠に映画史に残る名シーンです ♪ アメリカを舞台にしていながら…戦争の悲劇を普遍的に考えさせられる不朽の名作、その象徴的なテーマ曲…“ Cavatina ”です ♪
高橋幸宏さんと坂本龍一さんが亡くなって早くも3年が経ちます ♪  Yellow Magic Orchestra の作品を聴き返していて思うのは、とにもかくにもその音、サウンドに勢いがあることです ♪ これ…と思える〈グルーブ Groove 〉 が得られるまで、コンピューターに打ち込む数値の比率を細かく何度も試していたことはよく知られていて、それが…あの人間的とも思えるコンピューターサウンドを生み出していることに、改めて驚きとリスペクトを感じざるを得ません ♪ 名作アルバム『 Solid State Survivor 』のなかの The Beatles のカバー “ Day Tripper ” での鮎川誠さんや、つづく『X ∞ Multiplies 増殖 』に収められている “ Nice Age ” での大村憲司さんらのギタープレイによって醸し出される、当時の〈New Wave〉を感じさせる ブリティッシュロックサウンドも、その Groove の力強いドライブ感に拍車をかけています ♪ テクノポップ…といわれるYMOのサウンドが、まずはなによりロックンロールミュージックであることは…まちがいなく重要な事実です ♪ コンピューターに打ち込まれていても一聴してそれとわかる…細野晴臣さんのユニークなベースラインとしなやかなサウンディングがバンドのサウンドを大きくまとめ上げていることにも改めて気づかされます ♪ もうライブで聴くことはできないですけれども、その録音によって永遠に刻みつけられている…最高の音楽です ♪
Smokey Robinson スモーキー·ロビンソンのライブを体験したのは…1988年、Top 10 ヒット曲 “Just To See Her ” をしたがえての横浜での公演で、3列目のかぶりつき…何度か御大と目が合った気がします ♪ いままで見てきた数多くのライブのなかでも忘れられない…まちがいなく Best3 に入る素晴らしいライブで、彼のその〈力強い〉ファルセットボーカルとともに、帯同していた彼の音楽パートナーとしてのギタリスト Marvin Tarplin の極上のギタープレイもいっぱいに堪能しました ♪ The Miracles 時代のヒットスタンダード…“ Ooo Baby Baby ”, “ The Tracks Of My Tears ” をはじめ、ソロとしての代表曲 “ Quiet Storm ”,“ Crusin' ”, “ Being With You ” など…名曲のオンパレードでした ♪ The Temptations の “ My Girl ”  、そして The Beatles のレパートリーとしてもスタンダードとなっている “ You've Realy Got A Hold On Me ” などを書いていることでも知られる傑出したソングライターとして名高い Smokey ですけれども、1980年代以降は自分以外の作家の佳曲を柔軟にとりあげる姿勢も目立ちます ♪ さきに挙げた “ Just To See Her ” もそんな1曲です♪ 私がとりわけ愛してやまないのは、アルバム『 Essar 』(1984) の最後に収録されている、やはり自分以外の作家による作品 “ Drivin' Thru Life In The Fast Lane ” …♪ まさに80'sを感じさせるシャッフルビートの疾走感のあるサウンド展開です ♪
Mozart モーツァルトの 41曲 の  Symphony =  交響曲のなかで、とくに後期の作品は、その素晴らしい円熟の度合いもあってか、現在でも…さまざまな楽団によってたびたび演奏されています ♪ それらが…西欧クラシック音楽を特徴づける、オーケストラによる〈器楽〉に中心をおいた音楽のありようのなかで、 Haydn ハイドンによって発展のみちすじがつけられた  Symphony   交響曲の、ひとつの頂点をかたちづくることになっているからでしょう ♪ 映画『アマデウス』にも象徴的につかわれた 25 番のト短調の交響曲を皮切りに、副題のついた 35 番、 36 番、 38 番、 41 番のそれぞれは、古典の名曲として世界中でくりかえし聴かれています ♪ 印象的な冒頭の旋律で有名な 40 番の…もうひとつのト短調交響曲は音楽の授業でも鑑賞する機会が多いのではないでしょうか ♪ 交響曲のその後の発展をうけつぐことになる  Beethoven ベートーベンの作風との大きな違いといえるのは、素材となるフレーズをことさらに細かく切り刻んだり操作したりせずに、自然なかたちのまま扱っている点でしょう ♪ ひらめきを感じさせるような、思いもかけない楽想によるフレーズがあざやかに挿入されるのも大きな魅力をかたちづくっています ♪ 交響曲としての最後の作品…第 41 番は〈ジュピター〉と、のちに副題がつけられるとおり、堂々とした壮麗な響きで、 Mozart  がその充実した音楽人生をおくった音楽の都…ウィーンの空気をいっぱいに感じさせてくれます ♪ 私は、この最後の交響曲の終楽章のフーガによるめくるめく響きの展開にこころをゆだねるたびに…自分が生きていることのよろこびを、ひときわ…かみしめてしまいます ♪
Antonio Carlos Jobim アントニオ·カルロス·ジョビンの1970年のアルバム『 Stone Flower 』は… 名作『 Wave 』につづく、ブラジリアン·インストルメンタルの傑作です ♪ タイトル曲 “ Stone Flower ” は ラテンロックバンド…Santana にもカバーされて、Bossa Nova ボサノヴァをふくめた MPB ブラジルポピュラー音楽 のサウンドと Jazz ジャズ や Rock ロックのサウンドとの融合 = Fusion に大きな具体的影響をあたえています ♪ 名アレンジャーとして語り継がれる Eumir  Deodato エウミール·デオダートの編曲と演奏をフューチャーした、よどみなく流れるようなサウンドは良質のBGMとしても一級品で、聴き込んで楽しむこともできる深い音楽性も…かねそなえています ♪ Elis Resina と  Jobim とのコラボレーションでも知られる “ Chovendo na Roseira バラに降る雨 ” は、“ Children's Game ” というタイトルで収録 ♪ さらに “ Brasil ブラジル ” とタイトルされた、もっとも名高いサンバ…“ Aquarela do Brasil ブラジルの水彩画 ” は Jobim 自身の歌うボーカルとともに、この曲の決定版のひとつです ♪  Chico Burque の作詞による終曲 “ Sabia サビア ” も …Bossa Nova ボサノヴァのスタンダードとして歌い継がれる永遠の名曲です ♪
Weather Report はジャズ·フュージョンのミュージックシーンにおいてもっとも重要なグループのひとつですけれども…そのサウンドは1971年の1stアルバム『 Weather Report 』から1986年の実質的に最後のアルバム『 This Is This 』まで…時代とともに変遷を重ねていきました ♪ 私がこの Weather Report をリアルタイムで聴いていたころ…ドラマーは名手 Omar Hakim で、同じく名手のベーシスト Victor Bailey と、パーカショニストをくわえた3人でリズムを担っていました ♪ ときに〈ドラマー〉は…十数年にわたって、その音楽シーンの時代をつくる存在となります ♪ Omar Hakim は1970年代後期から1990年代…そして現在にいたるまで…その特徴あるシャープなドラムサウンドで一時代を築き上げています ♪ スマートで素晴らしいプレイを展開する Weather Report での4枚にわたるアルバムとライブ、Miles Davis とのレアな共演、Sting や Madonna といったポップ·ロックのフィールドでのプレイなど…チップのついたスティックでの、そのキメの細かいドラムサウンドには、いまも変わらず魅了されます ♪ 彼のように時代を築いたドラマーと言えるのは…たとえば、ここ数十年のブラジルポピュラー音楽では…Tom Jobim のグループを支えた Paulo Braga,  Djavan のリズムと共振し、Ivan Lins のバンドでいまも現役で活躍する Teo Lima といった人たちでしょうか…♪
ここのところの City Pop の世界的な人気の広がりのなかで…吉田美奈子さんの“ 頬に夜の灯 ”がアイコン曲のひとつになっています ♪ 私が美奈子さんの音楽を聴き込んでいた1980年代は…まさにその曲をふくむアルバム『Light'n Up』(1982)がリリースされていた頃にあたります ♪ 1973年のデビューアルバム『 扉の冬 』(1973)や、当時は〈ニューミュージック〉といういいかたをされた日本の新しいポピュラー音楽の波を代表する傑作『 Flapper 』(1976)から変わらない緻密なサウンドメイキングは現在にいたるまで貫かれています ♪ ゴスペルフィーリングをたたえたピアノ弾き語りから、実際にカバーもされている Chaka Khan とも比肩し得る圧倒的なエネルギーとハイトーンの美しいボーカル…そして、詩的で深い感情を表現する素晴らしい作詞…♪ あらゆるアルバムが傾聴に値しますけれども…個人的に大好きな1枚は、さきに紹介した『Light'n Up』につづいて発表された…今は、なくなってしまったライブハウス《六本木PIT INN》でのライブを土台に作品化した『In Motion』♪ 当時の最高のバンドメンバーとともに世界に誇るテナーサックスの名手、清水靖晃さんの才気あふれるホーンアレンジと、収録曲 “ 海 ” での、めくるめくブローイングはいつまでも変わらず…こころをふるえさせてくれます ♪
ゆうべの私のライブ…平日の夜にもかかわらず、おいでくださり、遅くまでお聞きいただき本当にありがとうございます ♪ お楽しみいただいて、なにかほんの少しでも…私、そして一緒に演奏するメンバーの…音楽をとおしての思いを感じていただけたなら、こんなにうれしいことはありません ♪ 音楽をとおして…ともに演奏するミュージシャン、そして聞いていただくみなさまとの…よりよいコミュケーションをめざして、これからもさらに励んでまいります ♪ どうぞまたぜひ聞いてください ♪ 次回は、 5月28日[THU]  経堂  Jazz Bar 『 Crazy Love 』  https://jazzbar-crazylove.amebaownd.com/ 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,000   にて、自己のグループ…〈たかはしまさゆき TONICA NOVA + 1 〉たかはしまさゆき(gt, pf, vo)、中林成爾(Cello)、三島博行(Drs)、こいでなおこ(Vo) のステージを…ブラジルポピュラー音楽、スタンダード、そしてオリジナル曲を Jazz Fusion のサウンドをまじえて、さらに新しいレパートリーもくわえてお届けします ♪ どうぞよろしくお願いもうしあげます ♪  ゆうべは…そしていつも本当にありがとうございます ♪ ♪ たかはしまさゆき ♪ ブログ筆者 シコとん…高橋まさゆき
いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ 本日… 2月17日火曜  赤坂 ボサノヴァ  &  ジャズ ライブレストラン 『 Kei 』 https://akasakakei.com/2026-2/  19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800  (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪  にて…自己のグループ… 〈たかはしまさゆき TONICA NOVA + 1 〉 たかはしまさゆき(gt, pf, vo), 中林成爾(Cello), 三島博行(Drs), こいでなおこ(Vo)  のステージを…ブラジルポピュラー音楽、 スタンダード、そしてオリジナル曲を  Jazz Fusion のサウンドをまじえてお届けします ♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪ 
Jim Hall ジム·ホールのギターサウンドには、今も解けない謎のような…不思議な魅力があります ♪ そのキャリアをとおして感じられる〈枯れた〉音色のイメージ…そして知的な即興性を感じさせるフレージング…♪ 多くのジャズギタリストが深く影響を受けているであろう…そのプレイは、つねに新しい音の探求を感じさせる新鮮な印象に満ちています ♪ ほとんどの録音はすべて名演奏で彩られていますけれども…とりわけ素晴らしいのは、テナーサックスの巨人、Sonny Rollins のスランプからの復活をサポートした名作アルバム『 The Bridge 』(1962)でのピアノレス…ギターのみで和音を構成するサウンド展開です ♪ 切れ味抜群のリズム、温かくやわらかい音色に十二分に込められた溢れるような音楽的なアイデア…冒頭のスタンダード名曲 “ Without A Song ” から終曲 “ You Do Something To Me ”まで一気に聴いてしまいます♪ ジャズギターの教科書的な演奏というにはあまりにも音楽的な…そのクリエイティブなプレイは不朽の価値があふれています ♪ 名ピアニスト Bill Evans との Duo での録音『 Undercurrent 』『 Intermoduration 』…これら2つのアルバムも、いつまでも聴き継がれるであろう、ぜひ聴いてみていただきたい永遠のマスターピースです ♪
聴こえてくる音楽のハーモニー…そのいちばん高い音(あるいは、いちばん低い音や中間の内声の音のこともあります…)を横につなげたものが一般に〈メロディー〉と言われます ♪ 作曲の研究を集中的にしていた10代〜20代の頃…当時の恩師が「メロディーは作るものではなく、自然に出来てくるものだ…」と話されたことを時折、思い出し…その深い意味に思いをはせています ♪  以前…このブログにも記しましたけれども、この〈メロディー = 旋律〉というのは本当にミステリアスなシロモノで、作ろうと思ってすぐ出来るものではないし、かといって自然に出来てくるもの…とも言い切れません ♪ 〈ハーモニー〉(音楽の時間的な流れのなかの音の組み合わせ)…が形作られるとき、たしかにそのひとつの声部の音をつなぎ合わせると〈メロディー = 旋律〉が出来ることはひとつの事実ですけれども、かならず決まった法則のようなものがあるわけではありません ♪ 〈音〉というものは次に…基本的にどこにでも動くことが出来るもので、その動くさきはそれに携わるものしだい…で決まります ♪ 以前にも書いたことですけれども、そうして出来てきた〈メロディー〉が〈いい〉と感じられるか…それを聴くものの〈こころ〉が、結局は大切だという…ことになる気がします♪(とりとめのない話シリーズ…♪ )
Billy Joel ビリー・ジョエル…は間違いなく、アメリカ合衆国の良心をそのロックスピリッツと美しいメロディーメイクで体現する偉大なミュージシャン…大スターです ♪ 私が10代の頃に聴きはじめたのはアルバム『52nd Street ニューヨーク52番街 』のなかの “ Honesty オネスティ ” の日本でのヒットがきっかけですけれども、すぐに…さかのぼって大ブレイクの前作アルバム『 The Stranger 』や、アルバム『 Piano Man 』などにちりばめられている珠玉の名曲にふれることになります ♪ アメリカのミュージックシーンを生き抜いていく…その不屈の精神で貫かれるテクニカルなピアノ弾き語りによる抜群のパフォーマンスと工夫の凝らされた詩情あふれるソングメイキング、その優れた作品の数々は今も変わらぬリスペクトの対象です ♪ “ Uptown Girl “, ” Tell Her About It ” などをヒットさせていた彼のキャリアの最高の時期である1984年の来日公演を観ることが出来たのはとてもラッキーなことでした ♪ なにより、1曲1曲がとても丁寧に作り上げられている…その作品の仕上がりの美しさは、力強いボーカルと相まって胸に響きます ♪ ライブでも観ることが出来た、躍進を支えた70年代、80年代〜2000年代までのバンドのドラマー、Liberty DeVitto の一聴してわかる熱いプレイも…変わらず私のこころをときめかせてくれます ♪ 1曲をえらぶのがとてもむずかしいなか…思い浮かぶフェイバリットナンバーは、さきのアルバム『 52nd Street 』収録のスパニッシュムードの佳曲…“ Rosalinda's eyes ロザリンダの瞳 ” でしょうか ♪
ブラジルポピュラー音楽(…略して〈MPB〉) の1960年代のボサノヴァ以降の女性シンガーのなかで、まぎれもなく最高の存在だった Gal Costa ガウ·コスタは 2022年…亡くなってしまいました ♪ Cateano Veloso, Gilberto Gil らとともに展開したTropicalia トロピカリアと名づけられた新しい音楽のムーブメントの紅一点…まさに女王として亡くなる直前まで元気に活動していたことを思うと、本当にこころから悲しいばかりです ♪ Caetano とのあまりにも素晴らしいデュオアルバム『 Domingo ドミンゴ』(1967)をはじめ、数えきれないほどの名作の数々を遺してくれています ♪ その豊かなイマジネーションを湛えた詩的なボーカルは…歌詞と音楽の最も美しいありようを今も私たちのこころに響かせつづけてくれます ♪ 私にとって…彼女のすべての歌が今も大切な研究の対象です ♪ とりわけ愛してやまないのは…LAでの Tom Jobim のバンドのコンサートにゲストとして招かれて歌った“ Wave ”. “Corcovado”. “ Dindi ” などの歴史的なライブ録音、そして個人的に最高の1曲とも思える、 アルバム『 O Sorriso de Gato Alice チュシャ猫の微笑』(1993)で Cateano Veloso が彼女のために書いた“ Erratica 風変わりな女 ” の…めくるめくように展開する美しい歌とサウンドです♪
ぜんぶでいくつの続編映画が作られたのか…もうわからないほどの大ヒットとなったシルベスター·スタローン主演脚本監督の『ロッキー Rocky』シリーズ…その象徴的なファンファーレとテーマは映画音楽の巨匠、Bill Conti ビル·コンティ の作曲です ♪ 私のもっともはじめの映画体験のひとつが…その最初の続編『ロッキー2 Rocky II 』でした ♪ 悩みの多い日常に優しく…元気と勇気をあたえてくれるシンプルで力づよいストーリーは、さっそくその第1作オリジナルの『ロッキー Rocky』を観てみたい気持ちにさせられて…まだビデオなどもない当時は、古い映画をみるための名画座(リバイバルの映画が廉価で観られる規模の小さな映画館)での 1 & 2 二本立て上映に足を運ぶこととなります ♪ オリジナル…『 ロッキー Rocky 』は、その後の大ヒットシリーズを大いに納得させる素晴らしい青春映画の傑作で…その印象的なシーンの数々を Bill Conti ビル·コンティ の音楽が優れたアレンジで彩っています♪ ピアノで奏でられるテーマのメロディーは…とてもせつなく記憶に残ります ♪ さらにエンドロールにフーガの手法で展開するバロックの美しいサウンド “ Rocky's Reward ロッキーの報酬 ”も…この映画の気品を高めることに寄与しています ♪ 80年代のシリーズをリアルタイムで時代とともに生きた世代として…第3作での Survivor による “ Eye Of The Tiger ”, 第4作での James Brown による “ Living In America ” …それら2曲も変わらず愛すべき主題歌、挿入歌です ♪
Chaka Khan チャカ·カーンの…その圧倒的な歌とサウンドに魅了されたのはいつのことだったか、それから繰り返し聴きつづけているうちに…もうわからなくなってしまっているほど、その存在は自分のなかで大きなものです ♪ いわゆる〈Soul Music ソウルミュージック〉や 〈R&B リズムアンドブルース〉といったカテゴリーに収めきれない…Jazz Fusion ジャズフュージョンとも交錯するその高度にテクニカルなボーカルサウンドは自分の〈こころ〉になくてはならないフィーリングの源(みなもと)として変わらないリスペクトの対象です ♪ 在籍していたスーパーグループ〈Rufus ルーファス〉の時代の “ Tell Me Somthing Good ”, “ Once You Get Started ” などのスタンダードにはじまり、ソロ活動となってからの名プロデューサー Arif Mardin 制作のアルバム『Chaka』(1978),  『 What'cha Gonna Do For Me 』(1981)といった作品は全曲必聴のサウンドですし、惜しくもはやくして鬼籍に入ってしまった Prince プリンス のナンバーをカバーしてスタンダードとなっている同名曲をふくむ『 I Feel For You』は大ヒットアルバムとなりました ♪ Jazzy B による…一世を風靡したクラブサウンドユニット  Soul II Soul にもカバーされた “ Move Me No Mountain ” をふくむ 2ndソロ…『Naughty』(1980)も、もちろん私のフェイバリットアルバムです ♪
ゆうべの私のライブ…平日のお忙しいなか、おいでくださり、遅くまでお聞きいただいたみなさま…本当にありがとうございます ♪ お楽しみいただいて、なにかほんの少しでも…私、そして一緒に演奏するメンバーの…音楽をとおしての思いを感じていただけたなら、こんなにうれしいことはありません ♪ 音楽をとおして…ともに演奏するミュージシャン、そして聞いていただくみなさまとの…よりよいコミュケーションをめざして、これからもさらに励んでまいります ♪ どうぞまたぜひ聞いてください ♪ 次回のライブは、 2月17日火曜 赤坂 ボサノヴァ  &  ジャズ ライブレストラン『 Kei 』 https://akasakakei.com  19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,800  (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪  にて…自己のグループ…〈たかはしまさゆき TONICA NOVA + 1 〉たかはしまさゆき(gt, pf, vo)、中林成爾(Cello)、三島博行(Drs)、こいでなおこ(Vo) のステージを…ブラジルポピュラー音楽、スタンダード、そしてオリジナル曲を Jazz Fusion のサウンドをまじえてお届けします ♪ どうぞよろしくお願いもうしあげます ♪  ゆうべは…そしていつも本当にありがとうございます ♪ ♪ たかはしまさゆき ♪ ブログ筆者 シコとん…高橋まさゆき
いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ 本日… 1月27日 [火] 経堂 Jazz Live Bar 『Crazy Love』  https://www.jazzbar-crazylove.info/posts/57970061?categoryIds=1662568 にて 19:30〜スタート ♪  Music Charge ¥3,000 ♪ たかはしまさゆき TONICA NOVA+1 ♪ たかはしまさゆき Guitar, Piano, & Vocal 中林成爾 Cello 三島博行 Drums こいでなおこ Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪  そして Vocal こいでなおこ とともに… オリジナル曲も交えて サンバやボサノヴァをふくめた ブラジルポピュラー音楽、ジャズ etc… 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます♪ 
歌 ( うた ) =  Song  は…メロディー=旋律と歌詞、そしてそれをささえる伴奏 ( …カラオケもそんな伴奏のひとつと言えます…♪ ) とでなりたっているものなのですけれども、ひとが歌う〈歌〉においては、なにはともあれ…その歌を、歌詞をとおして〈よく歌う〉ことが大切だ、と思います ♪ ひとりで歌う場合、歌は本質的にシングルトーン=単旋律になるので、そのハーモニーは伴奏が担うことになるわけですけれども…その〈歌〉と〈伴奏〉の両方に密接に関係している要素のひとつが〈リズム〉です ♪ 以前にこのブログでもリズムのお話を書きましたけれども、多くは楽器による伴奏においてはもちろん…歌い手に歌われるメロディーにも、それをどんな〈リズム〉で歌う=演奏するか…という、とても大変な問題がついてまわります ♪ 〈メロディー=旋律〉を歌う=演奏することにおいても、たとえばその…お手本にする楽譜や録音に記録されているメロディーにはハッキリと〈リズム〉が表現されているわけですから、それを見聞きして歌う=演奏するひとが、それぞれ自分なりにそのメロディーの〈リズム〉をかみくだいて、いちばんいいと信じるカタチで表現する…ということになります ♪ 音符で書かれた一連のリズムのことをよく〈符割り〉といういいかたがされますけれども、それがまさにお話ししている、演奏するうえでの〈リズム〉ことで、その演奏のしかた=歌いかたをどのようにするか…が、その音楽の出来映えにダイレクトに関係します ♪ とにかく〈大変〉なことなのですけれども、音楽家はみな…日夜、このメロディー、ハーモニー…そしてリズムの問題におのおの取り組んでいます ♪ ( とりとめのない話シリーズ…♪ )
Kenny Burrell  ケニー・バレル…は  Wes Montgomery  と同じくジャズギターの最も重要なレジェンドのひとりです ♪ モダンジャズジャイアンツのひとりでありながら、その非常にスマート…端正なトーン=音色とフレージングは、時を経た今でも色褪せないレファレンス…お手本となるべき魅力に満ちています ♪ 私が  Wes と平行してまずジャズギターを学ぶ参考にしたのが Kenny Burrell  のギタープレイでした ♪ 『 God Bless The Child 』 (1971) 、ライブアルバム『 Kenny Burrell in New York 』 (1978)  は特にくりかえし聴いた作品で、スタンダードの“ God Bless The Child ”、そしてライブによる“ Pent Up House ”でのインタープレイは今も記憶の最も深いコアの部分に刻まれています ♪ アルバムとして見ると、白眉なのは『 Kenny Burrell & John Coltrane 』(1958) で、 Tommy Flanagan  のピアノをバッキングサウンドの軸に、以前このブログでも紹介した Wes のカルフォルニアでのライブアルバム『 Full House フルハウス 』 と同じ、当時の Miles Davis のグループのリズムセクション…すなわち  Paul Chambers のベース、 Jimmy Cobb のドラムによる  John Coltrane のテナーサックスとの競演は、アルバム全編で…素晴らしいときめきを今も変わらずあたえつづけてくれます ♪
西欧のクラシック音楽の歴史上、よく〈不当に見過されている〉といういいかたをされるロシアの作曲家…スクリャービン Alexandre Scriabine(1872-1915) の音楽は…私にとって、関心をもった10代の頃から今も変わらぬ謎めいた不思議な魅力に満ちています ♪ それは…同世代の同じくロシアの代表的作曲家ラフマニノフと双璧をなしたとも伝えられる卓越したピアノの技巧を伴って、以前からこのブログでも繰り返しふれている〈倍音=ひとつの音を鳴らしたときに聴こえる音のこだま…〉にもとづいた〈自然科学的な〉音階や和音を駆使して創作された、彼の音楽の基軸となるピアノ曲、そして…そのピアノ曲と本質的に同じサウンドで成り立っている壮麗なオーケストラ作品を聴きかえすたびに、新しい色あいの印象とともに…私のこころと思考を刺激します ♪ いまでは近代から現代の音楽…さらには Jazz をはじめポピュラー音楽のフィールドにまで、その大きな影響をあたえていることが証明されているスクリャービンの音楽は…その43年の短い生涯においての創作の変遷を如実に示してくれる10曲の〈ピアノソナタ〉を中心とするピアノ作品や〈ピアノ協奏曲〉、そして〈5つの交響曲〉などのオーケストラ作品において…音楽の過去、現在、未来を俯瞰させてくれるように感じます ♪ 往年のピアニスト=指揮者… V ·アシュケナージによる、そのピアノソナタの決定版ともいえる演奏は…ぜひ聴いてみていただきたい不朽の録音です ♪
Steely Dan スティーリー・ダンの音楽に私自身が関心を向けて聴きはじめた1980年代前半の頃…すでにグループは活動を休止していて、Donald Fagen のソロでのアルバム『The Nightfly』(1982)がリリースされていました ♪ グループとしてのアルバムを聴いたのは1980年の『Gaucho ガウチョ』が最初で、さかのぼって『Aja 彩(エイジャ)』(1977), 『The Royal Scam 幻想の摩天楼』(1976)などの作品を聴いていくことになります ♪ Donald Fagen 自身が語っているように、ロックビートのうえにジャズのテイストを盛り込んだ〈テンションコード〉を多用したサウンドは、歌われるその難解な歌詞と相まってとても斬新でスマートな快さを感じさせます ♪ ファーストアルバム『 Can't Buy A Thrill 』(1972)冒頭の、ラテンビートに乗せた最初のヒットナンバー “ Do It Again ” や、軽快なシャッフルを聴かせる “ Reelin' In The Years ” といった初期の録音からも、すでにテクニカルなアレンジとコーラスの冴えを魅せていて…年代を経るごとに高まっていく創作のクオリティは今も飽きさせない魅力に満ちています ♪ 2000年代に入って活動を再開してからも、グラミー賞を受賞した『Two Aginst Nature』などの変わらず優れた作品を世に送り出していますけれども…そのグループの頂点の質を感じさせる、前出のアルバム『Gaucho ガウチョ』のタイトルナンバー “ Gaucho ” が…彼らの作品のなかで私のフェイバリットナンバーです ♪
ブラジルポピュラー音楽を世界に広めた巨匠… Sergio Mendes セルジオ・メンデス(1941-2024) は、1960年代の前半からUSAで優れたアルバムを発表しつづけていますけれども…その1960年代後半にA&Mレーベルからリリースしたアルバムたち、『Herb Alpert Presents : Sergio Mendes & Brasil'66 マシュ・ケ・ナダ』,『Equinox 分岐点』,『Look Around』,『Fool On The Hill』,『Crystal Illusion』etc…そのどれもがブラジルポピュラー音楽にとって重要な作品です ♪ とりわけポップチャートのヒットにつながった第3作『Look Around』は私自身とても愛着のあるアルバム…♪ そのなかに収められた Burt Bacharach の作品…映画『カジノ·ロワイヤル』の主題歌  “ Look Of Love 恋の面影 ” は、その… Dusty Springfield のオリジナルバージョンよりも多くの売り上げを記録して、さまざまなポップソングのなかにブラジルポピュラー音楽のサウンドテイストを定着させるきっかけとなります ♪ アルバムは The Beatles の “ With A Little Help From My Friends ” で幕を明け…Dori Caymmi, João Donato, Marcos Valli, Edu Lobo ら素晴らしいシンガーソングライターたちによる名曲スタンダードの数々がちりばめられて、ボサノヴァとその後のブラジルポピュラー音楽をつなぐ華麗なショーケースになっています ♪ 私のお気に入りは Edu Lobo の名曲 “ Pra Dizer Adeus さよならを言うために ”  、そして Sergio 自身の作による美しい名曲 “ So Many Stars ” です ♪