以前にこのブログでもふれた…The Manhattan Transfer マンハッタン·トランスファーの作り出すテクニカルでジャジーなコーラスワークは、デビュー以来、高く評価をされてきました ♪ そんな彼らの作品がポップシーンでもヒットを記録するようになるのは…アルバム『 Mecca For Moderns (邦題 モダン・パラダイス)』収録の “ The Boy From New York City ” がその端緒です ♪ Vocalese ヴォーカリーズと呼ばれる…ジャズのアドリブフレーズに独自の歌詞をつけて歌う手法に…くわえて高度なコーラスアレンジを施したハーモニーは、その素晴らしいコーラスアンサンブルに乗って聴くものをこころからワクワクさせてくれます ♪ さらに、さまざまな音楽文化をテーマに、まるで旅するようにアルバム制作を展開していくなかで当時のアップトゥーデイトなブラジルポピュラー音楽に取り組んだ『Brasil ブラジル』(1987)、スウィングジャズにフォーカスした『Swing スウィング』(1997)や、Louis Armstrong をトリビュートした『The Sprint Of St.Louis スピリット·オブ·セントルイス』(2000) などは…いまもとても魅力的な作品たちです ♪ とりわけ…私が愛してやまないのは1995年のアルバム『 Tonin' カヴァーズ』…♪ 黄金の1960年代ポップナンバーを題材にしたこの作品では “ I Second That Emotion ” で 作曲者の Smokey Robinson 自身がゲストでボーカルをとるなど、夢見るようなポップサウンドの宝石箱を楽しむことができます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪