Roberto Menescal ホベルト·メネスカル…はブラジルポピュラー音楽のなかで、とくに Bossa Nova ボサノヴァのシーンへの貢献においてもっとも重要なミュージシャン…そして作曲家のひとりです ♪ 最初期の Bossa Nova ボサノヴァのムーブメントを支え、広めることにくわえてクラシック=スタンダードとなる名曲…“ Você (あなた) ” , “ Telefone (電話) ”, “ Rio (河) ” などを作曲したほか、並行して Nara Leon , Elis Resina , Leila Pinheiro など多くのスターをプロデュースしていることでも知られています ♪ 同じくプロデュースもしていた Bossa Nova ボサノヴァのスター… Wanda Sá ワンダ·サー とともに1997年に行った来日公演を観に行った私は…そこで Violão ヴィオラン(=クラシックギター)を弾き語りする Wanda Sá に合いの手を入れる Roberto が、 エレキギター…Fender Telecaster モデルを軽やかに弾くのを聴いてから、ドラムやパーカッションをともなった編成においては自分の Telecaster を…ためらわずに弾くようになりました ♪ 優雅でかつ上品さをたたえた彼の音楽は…もっとも Bossa Nova ボサノヴァらしい美学を体現していると思えます ♪ 彼の作った…もっとも知られている名曲 “ O Barquinho 小舟 ” のサウンドが、なによりそのことを雄弁に物語っています ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪