ベトナム戦争に題材をとった青春群像映画の傑作…1978年公開の『The Deer Hunter ディア·ハンター』は、音楽を担当した Stanley Myers スタンリー·マイヤーズによる、その美しいテーマ曲 “ Cavatina カヴァティーナ ”とともにつよく記憶に残る作品です ♪ 兵士として駆り出された若者たちのみならず、残された人々をもふくめて、戦争に巻き込まれることの悲惨さとその悲しみの深さに目を向けさせられるストーリー…それを大きくつつみ込むような、名手 John Williams のギタープレイによる哀愁を帯びたサウンドが胸を打ちます ♪ 悲しみにみちた内容と対比する…付随する音楽の美しさが、たぶんに寓話的なこの映画のメッセージをつよく印象づけているように思えます ♪ 主演をつとめるロバート·デ·ニーロを筆頭に、アカデミー助演俳優賞を獲得したクリストファー·ウォーケンや、ジョン·カザール、そしてメリル·ストリープら素晴らしい俳優陣の演技も深くこころに響きます ♪ 徴兵されて戦地へと送られる前日…その〈鹿狩り〉の仲間が皆でビリヤードに興じながら、第2のテーマ曲ともいえる… Frankie Valli の “ Can't Take My Eyes Off You 君の瞳に恋してる ” を歌う場面も、とても印象的な…永遠に映画史に残る名シーンです ♪ アメリカを舞台にしていながら…戦争の悲劇を普遍的に考えさせられる不朽の名作、その象徴的なテーマ曲…“ Cavatina ”です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪