何年かにいちど…思い出すように聴きたくなるアルバムのひとつが、Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックスの『 Electric Ladyland 』です ♪ なにをとりたてて語ることもない、Rock の偉大なレジェンドですけれども、私自身の理解としては、その音楽は…よりR&B リズム&ブルースのフィールドに近いものに感じられます ♪ 伝説的な…かの〈ウッドストック〉をはじめ、数々のライブ・パフォーマンスでも存分に味わうことのできる、そのゆるぎのない抜群のリズムと、いまやもう研究し尽くされているといってもいい、オリジナリティー豊かな音色のギターサウンド…♪ 1967年からの本格的な活動の中心だった自己のグループ〈The Experience〉でのMitch Mitchell と Noel Redding …2人のイギリス人によるドラム&ベースとのアンサンブルが…たとえようない独特のGroove グルーブをつくりだしています ♪ Jazz のアレンジャー…巨匠 Gil Evans が、そのオーケストラで晩年まで Jimi の作品を主要なレパートリーとしていたことからも、作曲家としても高く評価するべき優れたミュージシャンであったのは疑う余地がありません ♪ 私自身としては…どの曲にも Jimi の音楽だとかんじさせる〈刻印〉がしるされているようで、細かいちがいをくらべる以上に、作品たち全体で総合的な Jimi Hendrix の音楽だ…と感じます ♪ “ Voodoo Chile ”, “ Cross Town Traffic ” など…印象的な歌詞とメロディー…そして、しなやかなギターリフが熱く胸にしみこんできます ♪ このアルバムのほかにも“ Stone Free ”, “ Up Frome The Sky ”, “ Little Wing ”…など、最高の演奏にのせて、そのユニークで詩的な音楽世界が…彼の揺るぎのない自信をかんじさせながら展開されていきます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪