Jim Hall ジム·ホールのギターサウンドには、今も解けない謎のような…不思議な魅力があります ♪ そのキャリアをとおして感じられる〈枯れた〉音色のイメージ…そして知的な即興性を感じさせるフレージング…♪ 多くのジャズギタリストが深く影響を受けているであろう…そのプレイは、つねに新しい音の探求を感じさせる新鮮な印象に満ちています ♪ ほとんどの録音はすべて名演奏で彩られていますけれども…とりわけ素晴らしいのは、テナーサックスの巨人、Sonny Rollins のスランプからの復活をサポートした名作アルバム『 The Bridge 』(1962)でのピアノレス…ギターのみで和音を構成するサウンド展開です ♪ 切れ味抜群のリズム、温かくやわらかい音色に十二分に込められた溢れるような音楽的なアイデア…冒頭のスタンダード名曲 “ Without A Song ” から終曲 “ You Do Something To Me ”まで一気に聴いてしまいます♪ ジャズギターの教科書的な演奏というにはあまりにも音楽的な…そのクリエイティブなプレイは不朽の価値があふれています ♪ 名ピアニスト Bill Evans との Duo での録音『 Undercurrent 』『 Intermoduration 』…これら2つのアルバムも、いつまでも聴き継がれるであろう、ぜひ聴いてみていただきたい永遠のマスターピースです ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪