西欧のクラシック音楽の歴史上、よく〈不当に見過されている〉といういいかたをされるロシアの作曲家…スクリャービン Alexandre Scriabine(1872-1915) の音楽は…私にとって、関心をもった10代の頃から今も変わらぬ謎めいた不思議な魅力に満ちています ♪ それは…同世代の同じくロシアの代表的作曲家ラフマニノフと双璧をなしたとも伝えられる卓越したピアノの技巧を伴って、以前からこのブログでも繰り返しふれている〈倍音=ひとつの音を鳴らしたときに聴こえる音のこだま…〉にもとづいた〈自然科学的な〉音階や和音を駆使して創作された、彼の音楽の基軸となるピアノ曲、そして…そのピアノ曲と本質的に同じサウンドで成り立っている壮麗なオーケストラ作品を聴きかえすたびに、新しい色あいの印象とともに…私のこころと思考を刺激します ♪ いまでは近代から現代の音楽…さらには Jazz をはじめポピュラー音楽のフィールドにまで、その大きな影響をあたえていることが証明されているスクリャービンの音楽は…その43年の短い生涯においての創作の変遷を如実に示してくれる10曲の〈ピアノソナタ〉を中心とするピアノ作品や〈ピアノ協奏曲〉、そして〈5つの交響曲〉などのオーケストラ作品において…音楽の過去、現在、未来を俯瞰させてくれるように感じます ♪ 往年のピアニスト=指揮者… V ·アシュケナージによる、そのピアノソナタの決定版ともいえる演奏は…ぜひ聴いてみていただきたい不朽の録音です ♪

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