ブラジルポピュラー音楽を世界に広めた巨匠… Sergio Mendes セルジオ・メンデス(1941-2024) は、1960年代の前半からUSAで優れたアルバムを発表しつづけていますけれども…その1960年代後半にA&Mレーベルからリリースしたアルバムたち、『Herb Alpert Presents : Sergio Mendes & Brasil'66 マシュ・ケ・ナダ』,『Equinox 分岐点』,『Look Around』,『Fool On The Hill』,『Crystal Illusion』etc…そのどれもがブラジルポピュラー音楽にとって重要な作品です ♪ とりわけポップチャートのヒットにつながった第3作『Look Around』は私自身とても愛着のあるアルバム…♪ そのなかに収められた Burt Bacharach の作品…映画『カジノ·ロワイヤル』の主題歌 “ Look Of Love 恋の面影 ” は、その… Dusty Springfield のオリジナルバージョンよりも多くの売り上げを記録して、さまざまなポップソングのなかにブラジルポピュラー音楽のサウンドテイストを定着させるきっかけとなります ♪ アルバムは The Beatles の “ With A Little Help From My Friends ” で幕を明け…Dori Caymmi, João Donato, Marcos Valli, Edu Lobo ら素晴らしいシンガーソングライターたちによる名曲スタンダードの数々がちりばめられて、ボサノヴァとその後のブラジルポピュラー音楽をつなぐ華麗なショーケースになっています ♪ 私のお気に入りは Edu Lobo の名曲 “ Pra Dizer Adeus さよならを言うために ” 、そして Sergio 自身の作による美しい名曲 “ So Many Stars ” です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪