高橋幸宏さんと坂本龍一さんが亡くなって早くも3年が経ちます ♪ Yellow Magic Orchestra の作品を聴き返していて思うのは、とにもかくにもその音、サウンドに勢いがあることです ♪ これ…と思える〈グルーブ Groove 〉 が得られるまで、コンピューターに打ち込む数値の比率を細かく何度も試していたことはよく知られていて、それが…あの人間的とも思えるコンピューターサウンドを生み出していることに、改めて驚きとリスペクトを感じざるを得ません ♪ 名作アルバム『 Solid State Survivor 』のなかの The Beatles のカバー “ Day Tripper ” での鮎川誠さんや、つづく『X ∞ Multiplies 増殖 』に収められている “ Nice Age ” での大村憲司さんらのギタープレイによって醸し出される、当時の〈New Wave〉を感じさせる ブリティッシュロックサウンドも、その Groove の力強いドライブ感に拍車をかけています ♪ テクノポップ…といわれるYMOのサウンドが、まずはなによりロックンロールミュージックであることは…まちがいなく重要な事実です ♪ コンピューターに打ち込まれていても一聴してそれとわかる…細野晴臣さんのユニークなベースラインとしなやかなサウンディングがバンドのサウンドを大きくまとめ上げていることにも改めて気づかされます ♪ もうライブで聴くことはできないですけれども、その録音によって永遠に刻みつけられている…最高の音楽です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪