Baden Powell バーデン・パウエル…は、ボサノバ・ギターの神様です ♪ よく言われることですが、それは紛れもない真実です ♪ もう亡くなって25年が経とうとしていますが、そのしなやかで力強い音色とリズムは、残された数多くの録音から輝きを放ちつづけています ♪ “ Berimbau ビリンバウ”, “Samba Triste 悲しみのサンバ”, “Tempo Feliz テンポ・フェリス(幸せな時間)” など…名曲は数えきれません ♪ さらに…私は個人的な意味でも彼を神様のように感じています ♪ 私がBadenの音楽に目を向けるようになったのはずいぶん遅く…1990年代の中頃からでしたが、苦学していてCDを思うように買うにも事欠く状況だったその頃…1年で1枚だけ買ったのが Baden の来日公演に合わせて制作されたアルバム『Suite Afro Consolação アフロ幻想組曲』でした ♪ 都内のその公演にも足を運び、晩年とは思えないその圧倒的な演奏のあと、会場の花道近くにいた私の左の肩を…その手のひらでバーンと叩いていってくれたのです ♪ Badenの音楽と出会っていなかったら私の演奏のやり方は、今とは全く違うものになっていたでしょう ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪