全休符…という休符の種類を音楽の時間に教わったと思います♪1つの小節全体に全く音がなく、まるまる休みになるという…五線の、上から2本目にぶら下がるように書く黒く塗りつぶした長方形の休符のことです♪出版された楽譜などにはごく普通に見かけるものですが、実際の、演奏を伴う作曲編曲の現場で使う…つまり書くことはまずありません♪代わりにどうするかというと、空白のままにしておくことがほとんどです♪それは、いつその音のない小節にやっぱり何かしらの音が必要…というアイデアが浮かぶかわからないからで、そうなったときにいつでも書き込めるように空けておくのです(最近はPCで楽譜を作るのが一般的ですので、あまり関係なくなってきてはいるのですが…)♪優雅に見えるファッションショーのその舞台裏では目の回るような準備作業が行われている…というのに似ていて、1分1秒をどうするか…という音楽の世界も、これでOKと決まるギリギリまで書いたり書き直したり書き足したりを繰り返す準備作業…これこそが、『作曲』や『アレンジ』と普通言われる言葉の…実際の、本当の姿です♪昨日まで忙しくて疲れたから今日は一日…“全休符”にしたいな、と思っていても何かしらやらなければならないことが発生する私たちの日常とも、ちょっと似ている気がします♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪