坂本龍一さんの作品のことで…もう一つ♪ 2001年にリリースされたアルバム『CASA』は、今までにも少し触れたことがありましたが Antonio Carlos Jobim のバンド Banda Nova(バンダノヴァ) のメンバーだったチェリスト Jaques Morelembaum と、その奥さんでヴォーカリストの Paula との3人で紡いだ Jobim の作品集です♪当時も大変話題になり商業的にも成功した、高い評価をされたアルバムで今さら何を言い足すこともない作品なのですが、当時…私自身としては、そのギターを抜いたピアノとチェロだけでボサノバのサウンドを表現するという方法に多少の違和感を感じたりもして、仲間のドラマーとも「あれはボサノバとは言えない…」などと不遜な発言をふくめて語り合っていたことを思い出します♪ 今…改めてそのサウンドを聴きかえすと、ただただそのピアノの響きの美しさに魅了されて、当時…なぜあれほどギターのないサウンドの是非にこだわって聞いていたのか…と反省させられるのでした♪ Jobim の住まいのアトリエ(仕事場)で、そのJobim本人が日々弾いていたピアノを使って録音されたサウンドはシンプルに美しく…四半世紀近い時の流れを微塵も感じさせません♪ Jobim のあまり知られていない小品たちも取り上げられ、とても丁寧なカバーがなされて、自然な時間と自然な空間とを…ともに穏やかに捉えた極上のサウンドが展開されていきます♪アートに携わるもの皆が思い描く…その作品の中に“永遠”を封印する、という夢を具現化された、素晴らしい名作アルバムです♪
ユーミン…松任谷由実さんが日本最高のシンガーソングライターの1人であることは間違いのないことだと思います♪荒井由実の名でのアルバム『ひこうき雲』から現在に至るまで日本の最良のポップミュージックを生み出し続けています♪私自身…初めて 1980年に 買ったポップミュージックのLPレコード ( 当時は Vinyl 盤のレコードかカセットでしか買えない… ) が ユーミンの 『 Surf & Snow 』でした♪それから現在まで46年…新しい作品が出るたびに聴くことを続けていますが、由実さんの作家の作品として聴かせてもらう側面と、プロデューサー…松任谷正隆さんのサウンド作りを 聴かせて もらう2つの側面を通して今もずっと研究の対象です♪松任谷由実…を、夫婦で営む、服飾においての Dior や CHANEL のような1つのブランドとして見ることもできると思います♪正隆氏のサンバ好きは以前からよく言われている話で、ユーミンの曲にはボサノバやサンバのビートに通じるテイストのものがいくつかあります♪、“曇り空” “私なしでも” “丘の上の光” “ September Blue Moon ” など…♪あの有名な “あの日に帰りたい” も日本製のボサノバのサウンドといえますよね…♪私が個人的に傑作だと思うのは 1979年の アルバム『悲しいほどお天気』で、その全体をセピアのような不思議な色合いで 彩っている、中間色のような…なめらかなサウンドです♪