映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』をご覧になったことがありますか?♪マルセル・カミュ監督による1959年の作品で、ギリシャ神話の「オルフェウスとエウリディーチェ」の悲劇を現代のブラジルの首都(公開当時の首都…現在の首都はブラジリア)リオ・デ・ジャネイロのファヴェーラ Favela(貧しい階層の人々が暮らす地域)に舞台を移して作られた悲しい恋の物語です♪ Antonio Carlos Jobim が音楽を担当し、ギタリスト Luiz Bonfa が挿入歌として作った“Manhã Do Carnaval(邦題「黒いオルフェ」直訳すると“ カーニバルの朝 ”)”は世界的にヒットしてスタンダードナンバーになりました♪映画でカーニバルの情景も描かれ、サンバ Samba やボサノバ Bossa Nova といったブラジルポピュラー音楽が世界に知られる大きな原動力になりました♪この映画からは先ほどの“Manhã Do Carnaval 黒いオルフェ”以外にも、同じくLuiz Bonfa作の、“Samba Do Orfeu オルフェのサンバ ”、そしてAntonio Carlos Jobim が作った主題歌“A Felicidade ア・フェリシダーヂ ”などの名曲が生まれています♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪