Antonio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン は…ボサノバ Bossa Nova を代表する作曲家であり、そしてかつ最大の存在です♪亡くなってから30年以上が経ちますが、その音楽の価値と影響力は今もなお、海よりも深く、山よりも高い…♪ “Garota de Ipanema イパネマの娘” “One Note Samba ワン・ノート・サンバ” “Agua de Beber おいしい水” “Corcovado コルコバード” “A Felicidade ア・フェリシダーヂ(映画『黒いオルフェ』の主題歌)” “Wave 波”…そのタイトルを挙げるだけでこのページが終わってしまうほど、数々の名曲を生み出しました♪ 1986年夏に日比谷野外音楽堂で行われた来日公演を当時のTV放送で観ましたが…今でも、その静かで穏やかな風の吹くようなサウンドに心を奪われたのを思い出します♪ 彼の音楽が、その後の音楽全体に与えた影響は計り知れず、私を含め…多くの音楽家たちが今もその素晴らしい作品の研究を続けています♪そんな1人…一昨年に亡くなられた坂本龍一さんも、先ほどお話しした来日公演のメンバーだったチェリスト Jaques Morlenbaum とグループを組んでJobim の名曲を共演されていましたね♪ Jobim の音楽で最も好きな曲は…?という難しい質問には、「特に嫌いな曲はありません…」と答えるだけです♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪