最近…複数の友人と偶然に映画『ゴッドファーザー The Godfather 』の話題になったのがつづいたことがきっかけで、その音楽を改めて思い起こしていました ♪ 数多くのバージョンが存在する有名な映画シリーズですが、大きくは第1作からパート3 までが作られている大ヒット作品です ♪ パート 1 は映画音楽の大御所として名高い Nino Rota が担当…その“ 愛のテーマ ”は日本でも歌詞がつけられ大ヒットしました ♪ パート 2 以降では監督のフランシス・コッポラの父で作曲家の Carmine Coppola も加わって曲を書き足し、3世代にわたる壮大な叙事詩が魅力的な音楽によって彩られています ♪ 切々とした哀愁を感じさせるマンドリンの音色を伴って、まるでカンツォーネ Canzone のように展開するメインテーマの“ ワルツ Waltz ” や “ 愛のテーマ Love Theme ”は、それを聞くだけで映画のストーリーの世界に私たちをいざないます ♪ 私は個人的にパート 3 のエンドロールで流れていた Jazzy なナンバー… Harry Connick Jr. の歌う “ Promise Me You’ll Remember ( Carmine Coppola 作曲 = John Bettis 作詞 )” が大好きだったのですが、現在、パート 3 公開当時のバージョンはあまり配信などでも観ることができなくなってしまっているのがとてもさびしいです ♪ 3 作すべてに出演して重要な役を演じた ダイアン・キートン Diane Keaton が 1977 年に主演女優賞を受賞した、ウッディ・アレン監督の『アニー・ホール Annie Hall 』で スタンダード曲 の“ It Had To Be You ( 邦題 : もしあなただったら ) ”を可愛らしく歌っていたのも…ついでに一緒に思いだしてしまいました ♪
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Antonio Carlos Jobim と Vinícius de Moraes の作った名曲の 1 つに映画『黒いオルフェ Orfeu Negro 』の主題歌 “ A Felicidade ” があります ♪ ギリシャ悲劇にもとづいた悲しいおはなしなのもあって、このながくつづく日本の暗い雰囲気のなかで、自分のレパートリーになっていても、あまり積極的にとりあげて演奏することを避けてきました ♪ けれど…とても美しいサウンドのいい曲なので、ギターやピアノで弾いたり一緒に歌ったりしながらサウンドの研究は重ねていて、最近になってふと…そんなに演奏をひかえるほど不吉な歌でもないのじゃないか、と考えが変わってきました ♪ A Felicidade はポルトガル語の「幸せ」の意味なのですが、「悲しみには終わりがないけれど、幸せには終わりがある…」というリフレインが印象的です ♪ 一年をとおして懸命に働いて、それが〈ひと夜〉で夢のように終わるカーニバルのため…というブラジルのカーニバルの文化が見事に表現されている傑作ですが、歌詞で描かれている「終わりのある幸せ」というのは、実のところ…恋人たちの愛しあう時間のことで、駆けるように夜が過ぎていって「幸せなとき」に終わりが来てしまう…という、至極当然な…典型的なラブソングなのだ…と今更のように思い直した次第です ♪ ずっと以前に友人の結婚式の BGM を頼まれたときに演奏したことがあって、悪いことをしたかな…と呵責に悩まされていましたが、そんなに気にすることでもなかったかな…と、救われる気持ちにもなりました ♪ 〈歌詞の研究〉と〈長生き〉はするものだ…と思ったりもします ♪ ( これも、とりとめのない話シリーズ…に入るのでしょうか… )
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Debussy ドビュッシー (Claude Debussy) は···近代フランス音楽、ひいてはその後の近代·現代の音楽全般に大きな影響を与えたエポックメイキングな作曲家です ♪ バレエ音楽にも使われた、有名な “ 牧神の午後への前奏曲 Prélude à l'après-midi d'un faune ” で奏でられるサウンドは…まさしく19世紀の音楽から20世紀の音楽への大きな扉を開きました ♪ 画期的なオペラ“ ペレアスとメリザンド Pelléas et Mélisande ” , 日本の版画からの影響が指摘される交響詩“ 海 La Mer ”, “ 映像 Images ” などに代表される数多くのピアノ作品など…現在でも世界中で彼の作品が演奏されない日はないと言っていいでしょう ♪ その存在がモダンジャズそのものとも言えるトランペッター…Miles Davis が Debussy のサウンドを研究して1960年頃以降にモード (Mode = 旋法)といわれる多様な音階を用いて演奏を展開したことは、あまりにも有名です ♪ 現在の音楽にとって、あまりに大きな存在であるDebussy については、また改めてお話しせざるを得ないと思いますので、今日は私の好きな…その中間色のようなサウンドで、のちの彼の作品の展開の予兆を感じさせる初期のオーケストラ曲 “ 選ばれた乙女 La Damoiselle élue ”をご紹介するのにとどめておきます ♪
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Wes Montgomery ウェス·モンゴメリー はジャズギターを弾く人すべてにとって変わらぬお手本となる…偉大なギタリストです ♪ 親指を使ったユニークな奏法にとどまらず、ボリュームのある豊かな音色と素晴らしいリズムと、そして想像力に満ちた巧みな音使いは、彼が亡くなって半世紀以上が経った今も…まさに〈古典=クラシック〉と言えるもので、さらに現在から未来への道も同時に示してくれます ♪ ジャズがクロスオーバー、フュージョン…と時代を変遷していくそのなかで、今や巨匠とも言えるオリジナリティーあふれる存在のギタリスト Steve Khan も Wes からの大きな影響を受けたことをインタビューで語っています♪ 私が最もよく聴くのは、やはり…当時の Miles Davis のグループのリズム・セクションとともに 1962 年、カリフォルニアのクラブでのライブを収めたアルバム『 Full House 』 ♪ このとき共演していた、 Little Giant 小さな巨人…と称されるテナーサックスの名プレーヤー Johnny Griffin ( 彼が 80 年代に来日したときの新宿のジャズクラブでのライブも聴きました… ) の素晴らしい演奏もふくめて、今でもくりかえし聴き込んでしまいます ♪ 私のフェイバリットソングは、なんといっても…全編ハイスピードで展開される疾走感にしびれさせられる “ S.O.S ”です ♪
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以前にもこのブログに書いたことのある Queen の音楽を聴いていて思うのは、曲のなかでおそらく意識的に〈7th(セブンス)のコード〉が使われていないということです ♪ 日本の音楽の教科書では「属7の和音」と表現されている…ピアノの白鍵を使ってソ・シ・レ・ファと4つの音を一緒に押さえたときの響きで、ハ長調でいうと主和音のド・ミ・ソに戻るための強い関係を示す「属和音」といわれる和音です ♪ ギターを弾いた経験のあるかたならコードを示すローマ字のあとに数字の7が…〈◇7〉といったように一緒に書かれているコードを押さえる練習をされたことがあると思います ♪ ブルースやジャズ、ロックンロールなどの音楽では基本の響きの和音で、さきに説明した属和音のコードは、この〈 7th( セブンス ) のコード〉になっていることが自然で、そうなっていることがほとんどです ♪ この〈 7th( セブンス ) のコード〉を意識的に使わないようにするとどうなるか…?ひとつには曲のテイストがクラシック音楽っぽく感じられるようになるのと、もうひとつ大きいのは…続く次の和音への選択肢が増えて、和音進行が感覚的にとても自由になるということです ♪ ブリティッシュロック…に代表されるヨーロッパのロックミュージックには Queen にかぎらず、こういった…意識的な〈 7th( セブンス ) のコード〉を避ける作曲がされる傾向があって、その特徴をかたちづくっています ♪ “ Now I’m Here ” , “ We Are The Champions ” , “ Radio Ga Ga ” , “ Save Me ” など…理論的な説明は避けますが、〈 7th( セブンス ) のコード〉を避ける作曲をすることで、縦横無尽…とまでは言いませんが…次にどの和音が聞こえてくるのかわからないスリリングな曲の進行を生み出し、まぎれもなく魅力的なロックミュージックである Queen の音楽の大きな特徴になっていると思うのです ♪ このことはブリティッシュロックの代表格のグループとして今も君臨している The Who ザ・フー の音楽 ( 代表曲 “ See Me, Feel Me ” など… ) にも感じとることができます ♪ ( 作曲...
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「ぐっ…と来る」という言いかたが、いい音楽を聞いたときによくされることがあります ♪ 感情を揺さぶられて思わず涙が出そうになる…そんな気持ちをあらわしているのだと思いますが、最近…自分自身そんな気持ちになる機会が多くなっているかな…と実感します ♪ それなりに歳を重ねてきたからということも、もちろんあるのでしょうが…音楽だけでなく、本当に〈いいもの〉に触れたとき…それがどんな分野の芸術(ダンス、演劇、映像、美術、文学そして料理などetc… )であっても、ああ…と思わず声に出して感動してしまうような気持ちが湧いてくるのは…とても自然なことなのだと、このごろあらためて…つくづく思います ♪ まあ…何かにつけてすぐに泣いてしまうのは考えもの…というのもわかる気がしますが、素晴らしい芸術は…やはり、きっと人を感動させることが出来るのだ…と思います ♪ 以前に何気なく聞き流していた音楽に思わず引き込まれ、感動を新たにさせられる…そんなとき、自分の演奏する音楽でも、それを聞いてくださるみなさまに、そんな気持ちになっていただけるような…本当にいいパフォーマンスをお聞かせしなければ…と改めて思うのです ♪( とりとめのない話シリーズ…その3 ) ♪
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いつもお読みいただきありがとうございます♪ このブログの筆者…シコとん高橋まさゆき ♪ …音楽家 ♪ たかはしまさゆき ♪ の ライブのお知らせです♪ コロナ禍がようやく明け… ライブ活動を再開しています ♪ 5月22日 [木] 赤坂 ボサノバ & ジャズ ライブレストラン 『Kei』 https://akasakakei.com/2025-05/ にて 19:30〜スタート ♪ Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) ♪ たかはしまさゆき ♪ Guitar, Piano, Keyboards & Vocal 10数年来のトリオグループ ♪ TONICA NOVA ♪ として アンサンブルを練り上げてきた 中林成爾 Cello 三島博行 Drums とともに… 《TONICA NOVA LIVE ReLive! 2》 と銘打ちまして… オリジナル曲も交えて ボサノバ、サンバ、ジャズの 夢幻のサウンドをお送りします♪ ぜひ楽しんで聞いていただけたら… とてもうれしいです♪ お店のライブスケジュールに先立っての お知らせになります♪ ご来場心よりお待ち申し上げます♪
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大貫妙子さんの音楽はいつもとても魅力的です ♪ 伝説のバンド Sugar Babe の レパートリー “いつも通り”や“蜃気楼の街”、ソロになってから発表された“愛は幻”、 昨今のシティーポップブームのアイコンにもなっている“都会” などに始まり、 YMO とのコラボレーションによる“ CARNAVAL ”や、“黒のクレール”、“色彩都市”など…聴きたくなる曲が、その日の気分を反映してえら べる ほど多彩な作品を生み出し続けるソングライターとしての姿は、その透きとおるような美しい声とともに、工夫を凝らして作曲されたその歌をいつまでも聴いていたいと思わされます ♪ 日本発の大ヒット映画『 Shall we ダンス ? 』の有名な主題歌のカバーバージョンは、まるでオリジナルソングのような説得力で心に響いてきます ♪ 彼女の歌とともに日々を送ってきたといっていい世代の私にとって、数え切れないほどたくさんある好きな曲のなかで、今日は 1997 年公開の 映画『東京日和』の主題歌、“ひまわり” をとても聴きたい気分です ♪
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Caetano Veloso カエターノ・ヴェローゾは MPB (Música Populare de Brasileira ブラジルポピュラー音楽 ) の中心的かつ、今にいたっても最大の影響を与え続けている存在でしょう ♪ そのあまりにも大きな存在感ゆえに、すでに多く分野からたくさんのことが語られているはずですので、この音楽ノートでは、あくまでその音楽に焦点を当ててお話ししようと思います ♪ 私が彼の美しい音楽に触れたのは 1980 年代の終わり…ちょうどその頃言われ始めた「ワールドミュージック」という音楽カテゴリーの代表的なアーティストとして彼が世界的に知られるようになっていった時期にあたります ♪ なんと言っても、ギターを弾きながら歌う…その美しい声と、曲の素晴らしさに心を奪われました ♪ 初期の名曲 で、 2021 年に亡くなってしまった同じくブラジルポピュラー音楽を代表する女性歌手 Gal Costa ガル・コスタ とのコラボレーション・アルバム『 Domingo 』の冒頭に収められている “ Coração Vagabundo 移り気な心 ”の幻想にいざなうようなそのサウンドには今も心を震わされます ♪ アルバム『 Estrangeiro 』 , 『 Livro 』 , ライブアルバム『 Circulado Vivo 』などその優れた作品は挙げるとキリがありません ♪ 彼の音楽に触れるときいつも、歌において…聞き手に歌詞が伝わることの大切さ、を改めて思い起こさせられます ♪ 彼の歌が、あくまでも音楽的に美しく演奏される…だからこそ、その歌詞の大切さが説得力をもって胸に迫ってくるのだと思います ♪ 個人的にはさきに挙げた 1997 年の名作アルバム『 Livro 』の冒頭を飾る “ Os Passistas ( サンバの上手いダンサー…の意 ) ” の美しい Samba のサウンドが大好きです ♪
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Michael Jackson マイケル·ジャクソン が亡くなってから、もう16年近くが経つのだと思うと…月日の流れの速さをつくづく思わされます ♪ アメリカの兄弟グループ Jackson5 のメンバーの1人として、1969年のシングル “I Want You Back 帰ってほしいの” でデビューして以来…およそ40年にわたって世界的なスターの道を駆けぬけていきました ♪ 私が聴いていたのは、世代的にもやはり1980年代…超ビッグヒットアルバム『Thriller スリラー』がどうしても中心になってしまいますが、それに先立つアルバム『Off The Wall』, 続く『Bad』もよく聴いています ♪ 偉大な Quincy Jones の制作のもとに作られた…これらのアルバムはどれもトータルに素晴らしい内容で、今の時代に聴いてもその印象は色褪せていません ♪ YMO の “Behind The Mask” が、さきの『Thriller 』の収録候補曲に挙がっていたというのは有名な話です ♪ 私の好きなのは…その同じ『Thriller 』のなかでR&B テイストを強く感じさせる“Baby Be Mine” ♪ Quincy 御用達のスーパーセッションプレーヤーたちの Groove に乗って…オリジナルなリズムを作り出すシャープなボーカルは、ただただ「素晴らしい」のひとことです ♪ 独創的なダンスも含めて、一瞬のうちに私たちを夢の世界へ連れて行ってしまう…唯一無二の圧倒的なパフォーマーでした ♪
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Pointer Sisters ポインター・シスターズ は 1970 年代初めから活動していてるアメリカの姉妹コーラスグループです ♪ その長いキャリアのなかで 1980 年代に、名プロデューサー Richard Perry の制作のもとで多くのヒットを放って、記録と記憶…それぞれに多く残る音楽を展開しています ♪“ Slow Hand ” , “ Jump ” , “ Automatic ” , “ Neutron Dance ” などのトップ 10 ヒットしたナンバー以外にも、その素晴らしいコーラスのハーモニーに裏打ちされた…魅力的な作品が数多くあります ♪ 1984 年のヒットアルバム…テクノポップのテイストを感じさせつつ、とても温かみのあるサウンドの『 Break Out 』は…今でも大好きな作品です ♪ 個人的には、このアルバムからの最初のシングルでスマッシュヒットとなった…まるで、ゆったりとドライブしながら視界が開けていくようなサウンドの “ I Need You ” が…私のフェイバリットソングです ♪
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今日はまた…このブログの筆者〈シコ…たかはし〉 音楽家〈たかはしまさゆき〉のライブのお知らせです♪ 2025 5月22日木曜 赤坂Kei http://akasakakei.com/ 19:30〜Start♪ Music Charge ¥3,800 (+Menuより2つご注文をしていただきます) たかはしまさゆきGuitar, Piano, Keyboards & Vocal TONICA NOVA LIVE!…ReLIVE 2 ! with 中林成爾Cello & 三島博行Drums ボサノバ、ジャズそしてサンバを…10数年来のトリオ TONICA NOVA… Cello中林成爾そしてDrums三島博行により夢幻のサウンドをお届けいたします♪トリオでの久しぶりのライブです♪前回に引きつづき…ぜひお聞きいただけたらとてもうれしいです♪ お店のスケジュールに先だってのお知らせになります♪ ご来場…心よりお待ち申し上げます♪
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Fauré フォーレ (Gabriel Fauré) は 1845 年生まれのフランスの作曲家です ♪ その門下の作曲家には、かの有名な Ravel ラヴェル…がいます ♪ 1924 年に亡くなるまでの、その 79 年の生涯において作曲された作品はどれも重要なものばかりで、現在でもオーケストラ曲、室内楽曲、そしてその美しい歌曲などが多く演奏されています ♪ “ Pavane パヴァーヌ” , “Après un rêve 夢のあとに ” , “ Sicilienne シシリエンヌ” , そして Mozart, Verdi の作品と並んで 3 大レクイエム ( 死者のための教会音楽 ) とされている…“ Requiem レクイエム”など名曲が数々あります ♪ その作品の魅力は、きめの細かい転調を含んだ旋法的な美しいメロディーと、同じように美しいその曲全体のサウンドにあると思います ♪ 音楽的にとても深い内容と示唆に富んでいて、演奏にも非常に高い技術が必要です ♪ けれども、その音楽を聴くとき…言葉にできないような優しい安らぎを感じるのは私だけでしょうか… ♪ 彼は、 19 世紀までの… Beethoven にそのはじまりがみられる…いわゆるロマンチックな音楽のありようと、 20 世紀以降の近代・現代の音楽を橋渡しする…とても大切な存在の作曲家といえます ♪ 多くの演奏家たちが今も…こぞってその作品を演奏し続けていることが、そのことを証明しています ♪ さきに挙げた名曲たちに加えて、私の好きな “ピアノ五重奏曲第1番ニ短調作品8 9 ” を今日のおしまいにぜひ…紹介させてください ♪
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Manhattan Transfer マンハッタン・トランスファー は,リーダーだった Tim Hauser が 2014 年に亡くなってしまって以降も活動を続けているコーラスグループで、 Weather Report の “ Birdland” のカバーなどによって、そのテクニカルなコーラスの素晴らしさが広く知られています ♪ グループの 4 人それぞれがソロシンガーとしての実力を兼ね備えながら、古今の名曲に新たな歌詞もつけるなどして、その高い技術のコーラスアンサンブルを…あくまでもポップに聴かせる姿は、1970年代当時から高い人気を博しました ♪ さきの“ Birdland”の ほかに“ Twilight Zone ”, “ Body And Soul” , “Trickle Trickle”の収録されている 1979 年の『 Extentions 』は、個人的に非常によく聴いたアルバムです ♪ 2009 年のアルバム『 Chick Corea Songbook 』に合わせた来日公演までをふくめ2回のライブを聴きにも行きましたが、それが Tim Hauser をライブで観る最後の機会になってしまいました ♪ 私にとっての彼らのベストトラックは、同じく先の『 Extentions 』に収められている… David Foster と Jay Graydon との名グループ Airplay のナンバー “ Nothin’ You Can Do About It ” の、もう言葉も出ないほどのスリリングなアンサンブルです♪
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Djavan ジャヴァン は MPB(Música Populare de Brasileira) と表現されるブラジルポピュラー音楽の代表的なアーティストです♪ 私にとってはまさに青春の音楽…同世代のファンのかたも多くいらっしゃることと思います♪日本で広く聴かれるようになるのは 1982 年のアメリカで制作されたアルバム『 Luz ルース ( 光 ) 』からで、私もその冒頭… Stevie Wonder による ハーモニカが掛けあう “ Samurai サムライ” を聞いたのが最初でした♪ George Benson のライブでもキーボードを務める Ronnie Foster の制作のもと、そのジャズ=フュージョンにもカテゴライズ出来る洗練されたサウンドと、 Djavan 本人のしなやかな歌とギターの演奏は、たちまち私の心を捉えました ♪ それから…手に入るほぼすべてのアルバムを聴きあさり、今も…彼の素晴らしい音楽への敬愛は深まるばかりです ♪ The Beatles に影響を受けていたという自身のプロフィールからも想像がつくように、工夫の凝らされた曲の構成と展開が大きな魅力で、さらにその素晴らしい活き活きとしたリズム感が重なり、歌詞も含めてその作品からは彼の総合的な芸術性を強く感じさせます ♪ “ Flor de Lis ( 百合の花)” , “ Serrado ” , “ Oceano ” , “ Meu Bem Querer ”…数々の名曲は挙げるとキリがないですが、さらに Antonio Carlos Jobim の名曲 “ Correnteza ”の素晴らしいカバーがあることをつけ加えておかないわけにはいきません♪
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Jazz Vocal ジャズボーカル…という言葉からどんな連想をされるでしょうか?♪ 私としては 10 代の終わり頃に観た記憶のある映画『真夏の夜のジャズ』での Anita O’Day の“ Tea For Two 二人でお茶を”を歌うテクニカルな歌唱が印象的で、以来彼女の歌をリファレンス Reference として信頼することも多くなりました ♪ ジャズを演奏するライブスポットなどでは日々スタンダードを歌う歌い手たちをジャズコンボのリズムセクションがバックアップする…というカタチが多くとられています ♪ ジャズに限らず歌とバンドの演奏とは基本的には別次元で進行しているといってよく、歌手は歌うとき以外は、前奏、間奏そしてエンディングの演奏をバンドに委ねて曲を聴衆に届ける…♪ カラオケ…の文化が、そのことをわかりやすく表していると思います ♪ それを超えていくような歌い手が、決して多くはないのですが…存在します ♪ 先ほどの Anita O’Day, Ella Fitzgerald, Sarah Vaughan, Dinah Washington さらに続く世代では Chaka Khan など…♪ そういった圧倒的な存在感を示すボーカルに対して、バンドは、その歌い手を主役と見立てて脇を支えながら、一体となって一緒によりよい演奏をめざしていく ♪ そんな〈歌〉と〈バンド〉のしあわせな関係に想いをはせながら、音楽をつくっていきたいと改めて思います ♪
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メロディー…というのは、言うまでもなく曲の〈旋律〉のことですが、音楽家…とくに作曲や編曲に携わるものにとって、これは永遠の謎…というか、永遠の課題あるいはテーマ、といったものに思えます♪ 幼い頃の私は、音楽との接し方がクラシック音楽に偏っていて、当時のヒット曲などを TV などで見聞きさせてもらえず、たとえばピンクレディーの“サウスポー”,“モンスター”などのヒット曲は学校の教室で友達に歌ってもらって初めて聞く…といった具合でした ♪ その場合、歌ってもらったメロディーだけは聞き取れても、その背景の和音はわからないわけで、そんな曲たちを大人になってから改めて聞いて「ああ…こんな曲だったのか」と、その全体像を知ることもしばしばでした ♪ 少し脱線したようにも思われるでしょうが、〈メロディー〉というのが、その曲の〈和音進行 ( コード進行 ) 〉と密接に関係していて、その両方がそろって初めて曲になる…ということをお話ししたかったわけです ( もう一つ大切なリズムについては、また改めてお話ししたいと思います ) ♪ この〈メロディー〉…メロディーメイカー、などという言い方がされることがありますが、実際「よい」…と思えるメロディーを作るのは本当に大変なことで、作ろうと思って簡単に作れるものでもなく、ずっと考えつづけてあるときひらめいたように思いつくといったことも多いし、苦労して作ったものでも、それが必ずしも後々まで「よい」と思えるともかぎりません ♪ すでによく知られている美しいメロディーにしても、それを本当に美しく演奏するためには、歌や楽器などに全身全霊を傾けて取り組まなければなりません ♪ そんなこんなで、ぶつぶつ愚痴っていても始まらないので頑張って精進するしかない…という、当たり前の答えに戻るだけなのですが、この〈メロディー〉というものを「美しく」て、「よい」もの、と感じる〈こころ〉だけは…変わらず大切にしたいと、今さらながらに思う次第です ♪
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松任谷由実さんのアルバム『悲しいほどお天気』は 1979 年の作品で、その充実した内容が、彼女の傑出した才能の発露を強く感じさせることを、当時から…さまざまな角度から語られていることと思います ♪ 私がこのアルバムの音楽に触れたのは 10 代半ばの頃だったと思いますが、当時の LP レコードいっぱいに収録された時間的な長さとともに記憶に印象づけられています♪ 個人的に… 5 曲目の“丘の上の光“に表現される、ゆっくりと自転車を漕いでゆく情景と後半を彩るスローサンバのサウンドのマッチングが心を捉えて放さず、私にとってのユーミンのフェイバリットソングの 1 つです♪ブラジル音楽で Cuí ca クイーカという独特な奏法をすることで知られるパーカッションがよく使われますが、私がそのサウンドに初めて触れたのも、この曲からだった気がします ♪ アルバム全体が、歌や演奏はもちろん、サウンドの面からみても…とても素晴らしく、音楽家の立場から興味が尽きぬ内容で、彼女の主に 1990 年代から2000年代にかけてのライブをツインギターの 1 人として支えた、惜しくも亡くなられたギタリストの中川雅也さんが、このアルバムの”水平線にグレナディン”を演奏する機会に巡りあったときに、とてもうれしかった、と語ってらしたのも、強いシンパシーとともに思い起こされます♪当時のアップトゥーデイトなサウンドがそのまま未来にも続いていくのを感じさせる…とてもユーミンらしい傑作だと思います♪
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Vivaldi ヴィヴァルディ (Antonio Lucio Vivaldi) は、 Bach バッハ のちょうど 7 歳ほど年上の、イタリアの大作曲家です♪その代表的作品…『四季』としてまとめられているヴァイオリン協奏曲はあまりにも有名で、紛れもない傑作です♪非常に高い演奏技術を必要とする難しい曲で、 300 年が経った 今でもヴァイオリン音楽のバイブルの 1 つにかぞえられています♪そういった専門的なもろもろのことがらを抜きにしても、この作品がいかに豊かに…まさしく「四季」を表現しているかということを、聴くたびに深く想わされます♪春夏秋冬それぞれ 3 曲ずつの 12 曲で構成=作曲されている…その季節の表現は「的確」というような類いの言葉をはるかに飛び越えて、まるで絵画のように心に迫ってきます♪自然の四季の移り変わる映像を音楽で観るような感覚…といえばよいでしょうか♪名演奏の録音が数多くありますが、現代的で大胆な解釈によって堂々と弾ききる潔さが魅力的な Anne- Sophie Mutter の 1990 年代の演奏を、私の好きなバージョンとして挙げておきます♪