Toninho Horta トニーニョ・オルタ…は1980年代以降のブラジルポピュラー音楽の発展に欠かすことの出来ないオリジナリティあふれるギタリスト、作曲家… ♪ 彼の1989年のアルバム『 Diamond Land 』は今も折りにふれて聴きかえす…とても好きな作品です ♪ Wes Montgomery にもインスパイアされたとも伝えられるあたたかいギターの音色と、バンドサウンド全体にひろがる…色彩感豊かな転調をともなうサウンドの彩りは、爽やかな風のようなイメージを纏いつつ…忍び込むようにこころの琴線を鳴らしてくれます ♪ 冒頭の “ Mountain Flight ” のまるで流れ込んでくるようなサウンドで幕を明け、リズムとハーモニーがバランスよく織りなす佳曲たちによる構成は、トータルな魅力を放って聴くものを飽きさせません ♪ Edu Lobo や Maria Bethânia そして Joyce …じつに多くのアーティストとコラボレーションしている彼の音楽はブラジルポピュラー音楽のもっとも高いクオリティを存分に感じさせてくれます ♪ Sergio Mendes の2008年のアルバム『Encanto』におさめられている 彼の作品…“ Morning In Rio ” にも、その…シンプルさを保ちながら精細なハーモニーを織り込んでいくユニークな作風をあらためて感じることができます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪