John Lennon ジョン・レノンが凶弾に倒れて亡くなってしまったとき、私はまだ中学生でした ♪ 1980年の12月8日…その夜のラジオ番組を担当するあらゆるDJたちが…ほぼ等しく涙声で訃報を伝えていたことを思い出します ♪ そのときにすでにリリースされていたアルバム『 Double Fantasy 』から “ Starting Over ” はシングルヒットしていて John の新曲としてよく耳にしていました ♪ Elvis Presley を模した歌い出しと抑揚のある〈シークエンス = 反復進行〉による魅力的なメロディーには今も胸をときめかされます ♪ 同じアルバムからはその後にスタンダードにもなる “ Woman ” もヒットとなり、その詩的なソングライティングの真骨頂を聴かせてくれます ♪ 書かれたどの曲にも通底するリリカルな面がとりあげられることも多い John の作品ですけれども、芯の太い…優れたメロディーメイカーとしての一面を感じさせてくれるのも見逃せない事実です ♪ The Beatles 時代の“ Help ”, “ In My Life ”,そして “ Strawberryfields Forever ” といった…インストルメンタルで演奏しても遜色ない傑作にも共通する数々の名曲…その珠玉の名旋律を、オリジナリティあふれる優しい歌声とともに今も私たちのこころに響かせつづけてくれます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪