Barbra Streisand バーブラ・ストライサンド…アメリカのポピュラー音楽史に燦然と光を放つ、この大スター女性歌手の代表的作品は、なんと言っても…スタンダードとなっているその主題歌とともに女優としても大ヒットを記録した『 追憶 The Way We Were 』でしょう ♪ 主題曲とサウンドトラックを作曲している…名作ミュージカル『A Chorus Line コーラス·ライン』でも知られる映画音楽の巨匠 Marvin Hamrish は、 Barbra とは旧知の間柄だったようで、彼の優美なスコアリングによる音楽が、価値観の異なる男女が愛し合うという…この物語のむずかしいシチュエーションに、とてもなめらかな潤いをあたえていることは見逃せない事実です ♪ 名優ロバート·レッドフォードと繰り広げられるめくるめくラブストーリーは、1970年代の空気をシンボリックに感じさせる…甘く優しい魅力に満ちています ♪ 原作からの映画化には、さまざまな紆余曲折があったと伝えられていますが、この映画を観るたびに…その作品を作り上げている要素…脚本演出はもちろんのこと、衣装やセット、そしてなにより俳優たちの活き活きとした演技が、音楽にともなわれて、細かいことを抜きにして…エンターテイメントとして見るものを楽しませてくれるのだ、ということをあらためて思います ♪ オペラやミュージカルといった舞台芸術と同じように、映画においても…音楽のちからが大きく貢献している成功例としてみることもできる…不朽の作品です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪